※上記写真はイニシアグラン札幌イースト(販売中 2023年7月撮影)

―どのような取り組みを行ったのでしょうか？

2023年7月に、
札幌創成イーストエリアに向けた沖縄文化を紹介するイベント
「ちゃんぷるーフェス」の開催を行いました。

他には8月には周辺の店舗による物販や
札幌市内に店舗を構える飲食店のキッチンカーを招き、
飲食を楽しみながら札幌の夏の風物詩「YOSAKOIソーラン」などを
楽しんでいただく地域連携イベント
「ピクニックマルシェ」を開催しました。

「ピクニックマルシェ」では入居者さまが、
自分たちで企画した「イニシアのお店」
(縁日ブースや手作り製品販売ブース)を
出店してくれたことが大きかったですね。

こういった大きなイベント以外にも
毎朝マンション前の広場で行っている
ラジオ体操(冬季は館内にて実施)に参加し、
地域の子どもたちとの交流を深めました。

また、地域団体が主催する
「ハロウィンイベント」や「ゆきあかりイベント」への参加、
最寄り小学校の児童の登下校を見守る「見守り清掃」への参加など
積極的に地域の方々や子どもたちと交流する機会をつくっています。

―なぜ、このような取り組みをしようと考えたのでしょうか？

人生100年時代と言われ、
セカンドステージの過ごし方が社会課題になっています。
この時期は社会的つながりの希薄化のタイミングとも
重なることが多く、孤立による心身への悪影響が懸念されます。

入居者さまへのサービス提供を行っている
コスモスライフサポート(コスモスイニシア100％子会社／以下「CLS」)は、入居者のみなさんが
「住むことでフレイル予防できる」(※)
住まいを目指しています。

※フレイルとは、病気ではないけれど、年齢を重ねるにつれて全身の筋力や心身の活力が低下している状態をいいます。

その中の１つで「交流の創出と維持」をテーマとして、
入居者さま間の交流に加え、
地域との交流機会をつくろうとした、
というのが大きな理由です。 

それに加え、
本物件が存する「創成イーストエリア」は近年開発がすすむエリアで、
昔からのお祭りや町内会の活動などがあまりなく、
さらにコロナ禍の影響で地域内交流の機会が失われていた
という地域の課題にも注目しました。

本物件が誕生した再開発エリア内には、
こういった地域交流に活用が期待される
大きな広場（地区施設）があったことも
取り組みのきっかけになりました。

―この取り組みへの想いはどのようなものでしょうか？

CLSとして、
「社会的フレイル（※）防止」に力をいれていて、
町内会や地域団体に自らコンタクトをとって
地域交流の機会を自ら作りました。
そんな努力や思いがかたちになったのが
前述のイベントや日々の取り組みです。

毎朝のラジオ体操に来てくれている小学生が、
イベントに遊びに来てくれて、
入居者さまがとてもうれしそうに出迎えているんですよね。

「〇〇くんが今日は遊びにくるって言ってたんだよー」

と、おっしゃるんです。
私からしてみれば、いつの間にか約束してたんだ！とびっくり。

ひと昔前には当たり前だった
「世代を超えたご近所付き合い」みたいなものが
今はなかなかないですよね。
特に新たに開発されたマンションエリアでは傾向が強いように感じます。

ただ強制的なものではなく、
自然とこういうやりとりができるというのが
地域交流や多世代交流のあるべき姿だと思っています。

こういうつながりができていけば
入居者さまのフレイル防止が期待できるだけでなく、
万が一の災害時の助け合いにもつながっていきますよね。
そういう未来を見据え、取り組みました。

—取り組んだ感想を教えてください。

現場を預かるCLSのスタッフが
チーム一丸となってすすめていますが、
大きなイベントなどは、
とにかく入居者さまの「やりたい」を重要視し、
CLSはサポートに回るスタンスでやっていましたね。

例えるなら
部活動の敏腕マネージャーの役割なのですが、
時にはまるで部長のように引っ張り、時には裏方に徹してサポートする。
そんな感じです。

その結果、
入居者さまのやる気はどんどん上がっていき、
それが「ピクニックマルシェ」の出店につながりました。

「ピクニックマルシェ」では
入居者さま自身でチラシを作って宣伝したり呼び込みしたり、
本当にみなさん楽しそうにしていました。
「ハロウィンイベント」でも
みなさんそれぞれ仮装して子どもたちにお菓子を配ったり。
そのパワーはどこから…？
と思うくらいパワフルでしたね！

これからも入居者さまの「やりたい」をかたちにしていきたいです。