二次創作同人と暗黙の了解 #01

最近少し思うところがあるので
記事をしたためます

別に啓発とかそんな大層なものではないけど、
無知は罪になり得る界隈です

主に二次創作「女性向け」同人(誌)の話ですが(私がその界隈の者なので)
二次創作同人文化全体に共通する話もあります

記事をきっかけに少し考えたり
調べたりするとっかかりになれば嬉しいです

今回は「二次創作と著作権」のお話

実を言うと

二次創作同人はほぼ例外なく著作権侵害

です
突然こんなこと言ってごめんね。でも本当です。

著作権自体はとても難しい話ですし、
私も法律の専門家ではありません
適当なことは書けないので著作権自体の詳しい話は割愛します

ここでは二次創作をたしなむに当たり
最低限知っておいたほうがいい部分について書きます

もくじ

1.著作権侵害にならない例

2.黙認とグレーゾーン

3.何故黙認されているのか

4.暗黙の了解

1.
著作権侵害にならない例


まず「ほぼ例外なく」という部分
たとえば以下のような場合は著作権侵害になる可能性は限りなく低いです

① 原作者自身が発行する同人誌
② 原作者や公式、運営などが二次創作許可を明言している

①は出版社との契約などもありますが
プロなら上手くやるものでしょう
そもそも一般人には関係ない話です

②について「そんなんあるの?」という感じですが
わりとあります
ガイドライン等で「申請してくれたらいいよ」「同人誌ならいいよ」「○個まではOK」とか
そうやって明示してくれている企業、作品は意外とあります
また、赤松健先生発案の「同人マーク」などもあります

じゃあそれ以外は?

全部 著作権法違反です

「えーそんなー!」「じゃあコミケはどうなるの?」「でもみんな出してるじゃん!」

はい、その通り

みんな出してるけど何故か大丈夫
訴えられるなんて滅多に聞かない
どうして?

2.
黙認とグレーゾーン


日本の著作権法上ではその大部分が「著作権侵害は親告罪」とされています
しんこくざい、ちなみに対義語は非親告罪です

なにそれ?

めちゃくちゃ簡単に言うと
「著作権利者が訴えなければ罪にならない」のが著作権侵害
なんです

逆に言うと

権利者に訴えられたら一発アウト

なんです
お縄です
おうちに黒い手帳を持った怖いおじさんたちが来ます(分かんないけど)

要するに
「法律上では違法行為だけど」
「権利者が訴えないから罪にならない」
のが二次創作同人の立っている場所です

これが二次創作同人が「黙認」「グレーゾーン」などと言われる理由です

めちゃくちゃものすごく危なっかしい場所に立ってるの
分かりますよね

3.
何故黙認されているのか

大人の事情

…だとここまで頑張って読んでくれた
勉強熱心なあなたに失礼なので少し書きます

当然私は権利者でもなんでもないので
あくまでよく言われてる例を上げますが…

・訴訟起こしたところで大した回収見込みがない
・ファン活動の一環として見てくれてる
・宣伝代わりになる ……等々

3つ目に関しては色々議論を呼びそうですが…
二次創作が爆発的に流行って、原作がバカ売れする…なんて話はそう珍しくないと思います

「ぶっちゃけ二次創作界隈に口出すのめんどい」みたいな話は自称・中の人がたまにインターネッツのすみっこでしてますよね
もちろん真偽は分かりませんが

ただし、全部が全部黙認されるわけではありません
権利者が本気出して動いて逮捕者が出たり、
逮捕まではいかなくても、同人グッズ販売停止措置…なんて例もあります

「その線引きってどこよ?」

権利者の思うままに、です

それが著作権です

それが二次創作と著作権利者の関係です

大人の事情で見逃され、
大人の事情で断罪される

これが理解できない、納得できない、
危険性が分からない人は

二次創作に手を出しちゃダメ

です

「そ、そんなぁ…」「もっと薄い本が読みたいのに…」「自分でも出してみたかった…」

でも大丈夫!
危険性を理解した上で、"上手く立ち回れば"
権利者(公式)に怒られる可能性は格段に減ります
今までずっと二次創作同人者たちがやってきたことです

4.
暗黙の了解

やっと記事タイトル回収です
長かったね、ごめんね

さて同人活動の立ち回り方ですが…

次回の記事に回します!

さすがに長くなりすぎる!

読むのも書くのも大変だからね!

そして、著作権周りだけでなく
同人には「暗黙の了解」がたくさんあります
そういうところも書いていけたらと思ってます

まとめ

・二次創作は著作権侵害
・原作者にお目こぼしを頂いている
・危険性を理解した上で楽しむ

まずはこれだけ覚えて帰ってください

ではまた次回!

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