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「令和」の訳語についての違和感

昨日、新元号「令和」の訳語について
政府がドタバタした出来事があった。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251065

新元号を海外に発信するための英訳資料を
事前に用意していなかったために、
「令和」を“order and peace”と
海外メディアが訳したため、官邸が怒り
慌てて外務省が正式な訳語を発表したという
お粗末な顛末だった。

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 外務省が発表した正式な訳語
 「令和」は“beautiful harmony”
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しかし、この訳語が適切なのだろうか?
私は何か違和感を感じた。
「令和」の説明に安倍総理は
「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が
 生まれ育つという意味が込められている」
と談話を発表した。
そこからの意を汲んでの訳語だろうけど、
逆に「令和」の意を薄めてはいないだろうか。

私は英語は苦手なので、
国語と英語の堪能な方に教えを請いたいところ。

それはそうと、これまではどうだったのかと
いう素朴な疑問が生まれた。
「昭和」や「平成」はどのような訳語だったのか?

ちょっと調べてはみたが、
「昭和」は“the Showa era”
「平成」は“the Heisei era”
であった。

※ランダムハウス英語辞典によると、
eraを「一定の特徴によって区切られた期間」
「歴史・政治上の時代」とするらしい。
だから「元号」は“era name”もしくは
“the name of an era”とするのが普通らしい。
また“period”を使う場合もあるようだ。

とすれば、訳語は“the Reiwa era”でも
よかったように思うがどうだろう?
その意味の説明の中で、beautiful harmony
について触れるのでもよかったようにも思う。

「美しい(beautifl)」も「調和(harmony)」も
好きな言葉であるがゆえに、気になってしまう。

他でも書いたが、なぜ政府や外務省は
事前に英文資料を用意しなかったのか?
どの候補案に決まろうとも、最終候補6案の
すべてにおいて英文資料を用意しておくのは
当たり前のことだろうに。
新元号が発表になれば海外に発信することは
決まっていたことなのに。

今回の対応は、まったくもって美しくない。


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