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TOKYO ART BOOK FAIR 2019 出店

今年で10周年を迎える、アートに特化した 日本初のブックフェア。
2009年が、その始まりなんですね。

さて、今回、西谷浩太郎、安藤次朗、そしてコスモテックのメンバーによるユニット 「 青木前田 」 が 『 TOKYO ART BOOK FAIR 2019 』 に初出店します。

『 TOKYO ART BOOK FAIR 2019 』
日時:2019年7月12日(金) 15:00 – 21:00 (プレビュー) 
   7月13日(土)、14日(日)、15日(月・祝) 11:00 – 19:00
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1


皆様お誘いあわせの上、下記のお店にお越し下さい!

『 宇宙人 』
Section : Z
Booth : Z-H04

ZINEは 『 宇宙人 』 ・『 結界 』・ 『 深海魚 』 の3作品でお出迎え。
数量限定で販売させて頂きます。

本業 紙屋さんである 西谷浩太郎による 『 宇宙人 』
本業 アートディレクターである 安藤次朗による 『 結界 』
本業 箔押し屋である 青木前田による 『 深海魚 』

西谷・安藤・青木・前田の4名とも、日々の仕事での関わり合いはありつつも、こうして一同に会して、各々の作品を出品するのは初の試みです。偶然にも、 『 宇宙人 』 ・『 結界 』 ・『 深海魚 』 という、それぞれのタイトルはどこかディープで、ダークな印象!

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紙や特殊加工・特殊製本を使って、各人の独自の世界観、描いた絵・撮影した写真などをたっぷりと詰め込んでおります。ご堪能頂ければ幸いです。 皆様是非、 『 宇宙人 』 セクションZ・ブースナンバーZ-H04に奮ってお越し下さいませ。

『 宇宙人 』ZINE について( 発行 : 西谷浩太郎 )

これは、紙屋さんであり、二人の女の子の父親である西谷浩太郎の、娘たちへの愛の形を収めたアートブック。その名も 『 宇宙人 』 。

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西谷 : 『 先日、小学1年の次女が驚いて私に言いました。
「 ◯◯ちゃん家には宇宙人が来ないんだって! 」

我が家には不定期に夜、子供が寝ている間に様々な宇宙人が来て自身の自画像が入った手紙を置いて帰ります。

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その数おおよそ160人。
 「 夜遅くまで起きていたら宇宙へ連れていくぞ 」
 「 宇宙は臭くて、暗くて、びしょびしょ 」

ちょっとしたきっかけから描き始め結果的に約7年描き溜めたものを今回一冊の本にまとめました。

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◎ 『 宇宙人 』ZINE の製本

『 宇宙人 』ZINE の画のキーカラーは赤です。
西谷が描く多くの宇宙人には赤色が多く用いられます。今回、製本でもこの赤色が一つのキーワードになっております。

さて、『 宇宙人 』ZINE は、PUR製本で画を綴じております。
但し、ご覧の通り、通常のPUR製本ではございません。

PURの糊は水分( 湿気 )に触れると固まるという特徴があり、糊の扱い・管理が非常に難しいのです。 この糊に染料を混ぜて色を付けるようなことは、一般的にはやらないのが当たり前なのですが…… それを製本屋さんに西谷が無理矢理お願いして実現したのがこちら!

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真っ赤な色、そして、特有のツヤツヤっとした質感が目を引きます。

この宇宙人からの手紙集 『 宇宙人 』ZINEは、普段はバリバリの仕事人間である西谷浩太郎による、愛する娘たちとのコミュニケーションのひとつです。毎回毎回、様々な宇宙人が、ある時は恐ろし気に、ある時はお茶目に、娘たちへの手紙を残していきます。

独特なタッチで描かれた個性豊か過ぎる宇宙人たちの自画像と、 「 わたしはうちゅうじんだ 」 から始まる不思議な手紙は、読めば読むほどクセになる味わい。 そして、そこに込められた父の愛に気付いたとき、じんわりと胸が熱くなる、そんなZINEです。

Twitter : https://twitter.com/woochoozine

『 結界 』ZINE について( 発行 : 安藤次朗 )

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 『 結界 』ZINE製作者である安藤次朗が、2010年から2019年の約10年間に渡り撮り溜めた、道端・軒先・道端などでふと目にするペットボトル( 群 )の写真。その数約600枚!

主に猫避けとして用いられている、屋外にあるペットボトルは、設置する場所・設置本数・設置の仕方などに、それを設置する人の感覚や意志、意図をほのかに感じ取ることができるような気がします。

安藤次朗はこれらのペットボトルを 『 結界 』 と名付け、2016年の TOKYO ART BOOK FAIR を皮切りに ZINE( 写真集 )の製作、国内外の展示会等、活動の幅を広げております。

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日本国内で展示会を行った時の様子。モノクロの写真・ポスターが壮観。

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2019年6月はイタリアでの展示で大成功を収めました。
黒いTシャツの背中にはペットボトルが!

◎ 『 結界 』ZINE の製本

安藤次朗の作る 『 結界 』ZINE( 写真集 )は表紙から本文用紙にかけて、全て 「 水に溶ける紙 」 が使用されており、表紙には箔押し、本文はペットボトルの写真がモノクロでプリントされております。

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一冊一冊全ての『 結界 』ZINEが無作為に水で溶けており( 写真 )、どこか生々しくも美しい一点ものの仕上がりになっております。

一冊毎に違った表情を見せてくれるのも特徴です。
好みの溶け具合の一冊をどうぞ。

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また、『 結界 』ZINE( 写真 )の製本は安藤次朗が自ら行っており、「 水に溶ける紙 」 の性質を最大限活かして、紙を水で溶かすことで綴じるということを実現。

これが意外にも頑強な製本を実現するとは驚きです。


動画は 『 水に箔押し 』 の様子。

「 水に溶ける紙 」  に箔押しして、水に浮かべると、紙は溶け、箔は水に浮くのです。 安藤次朗のペットボトルと 「 水に溶ける紙 」  への執拗なまでの執着と愛は、『 結界 』ZINEの実物をお手に取って頂ければきっと感じられることでしょう。

WEB : http://kekkou-na-kekkai.tumblr.com 

『 深海魚 』ZINE について( 発行 : 青木前田 )

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「 青木前田 」 の前田の方が、コスモテックで働き始めて間もなく『 使い捨てカメラ 』 を用いて撮り始めた、印刷物の廃材写真です。

印刷物製作の裏で必ず生まれる偶然の造形物にスポットを当てた、非常にマニアックな写真集。

廃材がどんな塊になるかは予測不能。
そこには誰かの意図やデザインは存在しません。

加工所というアンダーグラウンドな世界で静かに生まれ、捨てられる時を待つだけの刹那的オブジェ。それらはまるで真っ暗な深海で人知れず逞しく生きる生物のようにも思えてくるのです。

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◎ 『 深海魚 』ZINE の製本

「 青木前田 」 が発行する 『 深海魚 』ZINEには、驚きの製本が使用されております。なんと、暗闇で本の四つの断面がぼんやり光るのです。

これはまるで、ZINE本体が深海魚になったかのよう。ぜひ、暗闇の中の 『 深海魚 』 も味わってほしい。

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また、『 深海魚 』 ZINEを手に持った時の触感にもこだわり、表紙・本文用紙・裏表紙は全て薄く、つるつる、ぺらぺらの用紙を選定。 ZINEを手に持つと、にゅるん・にゅるるんとうねり、まるで魚を掴んでいるような錯覚を味わえます。

『 深海魚 』
製品が生み出される裏側では、
意図せぬ異形の副産物もまた静かに産声をあげる。
偶然に生み出され、廃棄される時を待つだけの
冷たい深海魚たちのパレード。
WEB : https://deep-sea-fish-label.tumblr.com/

©︎aokimaeda “Deep sea fish“, 2019 Printed in Japan

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前田がひっそりと、こっそりと撮りためてきた 『 深海魚 』 の写真。
初めて見せられた時、青木にとっては、なぜ撮っていたのか・いつから撮っていたのかも、全く謎の写真ばかりでした。

今回、ZINEという形で、印刷所の中でしか見ることのできない風景をご覧いただくことが出来、どんな反応が返ってくるか、非常に楽しみにしています。

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TOKYO ART BOOK FAIR 2019では、こちらのお店にお越し下さい。

『 宇宙人 』
Section : Z
Booth : Z-H04

ZINEは 『 宇宙人 』・ 『 結界 』・ 『 深海魚 』 の3作品でお出迎え。
数量限定で販売させて頂きます。どれもユニークで、まさにZINEらしいZINEばかりです。

ぜひ、あなたのお手元でお楽しみください。

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