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「『 見えない壁 』をくずせ!」

ここ数年のコスモテックには、大きな変化がありました。

それは、デザイナーでもなければ、印刷屋さんでもない、印刷加工業界や箔押しとは無縁の、ごく一般の方々が広くコスモテックを知って下さり、応援して下さるようになったこと。

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2018年1月19日(金)
テレビ東京のWBS( ワールドビジネスサテライト )内、
『 The行列 』 のコーナーでコスモテックが取り上げられました。


大変嬉しいことではありますが、大きな謎があります。
どうやって一般個人の方がコスモテックを知り、なぜ応援してくださるのでしょう。

一般の方々からすれば、箔押し加工やコスモテックは日常生活とは離れた存在のはずです。書店で箔押しされた本を目にしても、それを印刷や加工した会社に思いを巡らすなんてことがないように。


『 見えない壁 』

ここ数年でTwitter をはじめとする各種SNSを利用する印刷会社( 加工所 )が増えてきて、一般個人と印刷会社( 加工所 )との距離は、昔と比べればより近づいてきています。しかし、まだ両者の間には 『 見えない壁 』 があるような気がします。

一般個人が日常生活の中で印刷会社や加工所に自主的に興味を抱くことは少なく、また、印刷会社や加工所の多くは個人客をターゲットとしていないため、一般個人に興味を持って頂くための仕組みづくりや努力もまだまだ足りないと感じます。

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2018年2月24日(土)
朝日新聞(夕刊) 5 文化面 ポップ にコスモテックが紹介されました。

その点、コスモテックという箔押し屋は一般個人との 『 壁 』 が良い意味で薄いと感じます。ブログや SNSを通して、箔押し技術や自社製品を紹介し、たくさんの個人の方々から頂く反応はとても嬉しいですし、励みになります。

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テレビの放送内で取り上げられた、コスモテックの自社製造・販売の
箔便箋 『 月読時計( ツクヨミ トケイ ) 』

はっきり言って、一般個人の方々からすれば、箔押し技術のなんたるかや箔押しを使った独特なプロダクトは身近な存在とは言い難いでしょう。

それなのに、コスモテックという会社の在り方や存在に注目し、製品に興味を持って下さることは、僕にとってもありがたく、そして不思議な出来事でもあります。

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2018年5月12日(土)
デザインフェスタに
『 出張!コスモテックサンプル直売所 』 として初出店。

「 コスモテック? ああ、あの箔押し加工所ね! 」
という会話が、業界に関係ない一般個人の間で成立すること自体、10年前にはまるで想像できなかったことです。

ちょっとした心がけで身近な存在を目指して

「 なぜ、こんなにもたくさんの一般個人の方々にコスモテックの存在が浸透したのか? 」 という疑問に対して、僕は明確に答えられません。

しかし、僕は昔も今も 「 一般個人からも見られている 」 感を持ち続けております。ブログを書く時には、マニアックな内容だからこそ平易で業界用語控えめな言葉選びを意識し、「 中学生にでも理解出来る 」 くらいの噛み砕いた表現を心がけています。

そんな、ちょっとしたことかもしれない心がけが、一般個人とコスモテックの間の垣根を少しずつ取っ払ってきた結果、今に繋がっているのかもしれません。

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コスモテックの箔押しの匠 佐藤勇。
この日はTシャツに大好きなウイスキーが描かれているものでした。

興味を持って頂くには、持って頂きたいと望んでいる以上の興味を持って相手と接しなければ振り向いて頂くことは難しいと感じます。

僕自身が一般個人の方々のニーズや流行にいつもアンテナを張り巡らせ、情報をキャッチし、分析し、良いサービス( 製品 )をお届けしてはじめて一般個人の方にも受け入れていただけるのです。

東京の片隅にあるこんなに小さな加工所に注目して下さり感謝しています。
「 なぜ、こんなにも多くの方々が興味を持って下さるのか 」… という疑問は、僕らの在り方を見つめる大きなきっかけになっています。

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2018年3月3日(土)
コスモテックサンプル直売所( WEB STORE )で
皆様にお買い上げ頂いた御代( 製品の売上金 )を全額投入して、
新品の箔押し機を導入!

そして、2018年の前半は特にテレビや新聞など大きなメディアでご紹介いただく機会にも恵まれました。

今までブログやSNSでもコスモテックを知らなかった方々が新たに僕たちの存在を知ってくださり、激励のメッセージを沢山いただきました。コスモテック一同心から感謝しています。

さらに、一般個人の皆様に向けたサービス( 製品 )を通してお預かりした御代で、安全な新しい箔押し機を導入することができました。 まるで夢のようです。コスモテックサンプル直売所を開店させる前から抱いていた夢が、皆様からの応援でこんなにも早く叶うとは思いもしませんでした。

今後も小さな加工所らしさを大切に、地に足をつけ、等身大のコスモテックと向かい合い、歩み続けていきます。

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