見出し画像

障害児の歯医者

こたは自閉症で知的障害重度の11歳です

毎回大暴れ

こたは小2から月1回障害児専門の歯医者に行っています
通い始めてから4年たちました
虫歯は無いのですが、定期検診と慣らす為です

最初に「通っている内に慣れるから大丈夫。最初は暴れてた子も、今じゃ自分から診察台に登って口開けてるよ」と聞いたのですが
全く慣れる気配が無く、歯医者に連れて行くのが憂鬱でした

ネットでぐるぐる巻きからマジックテープで体を固定、それでも蹴ってずり上がってきて、顔はブンブン動かし、大声で叫び暴れ
ネットを足で蹴るので爪が剥がれて血だらけになった事もあります

歯医者さんに着くと、中に入らずに近くをウロウロします
私の手を引いて「帰ろう」と引っ張ります
座り込み、寝転び、岩になります
小さい頃はスタッフの方、数人と一緒に運んでもらっていたのですが
今は体重45キロぐらいあるので、座り込んだり寝転ばれると、運ぶ事も困難です

1人で連れて行くのが体の成長とともに大変になりました


ヘルパーさんに付いてもらう

そこで半年前ぐらいから受給者証で通院介助を申請し、今は男性ヘルパーさんと現地合流して付いてもらっています

私だと座り込んで動かなかったこたが、ヘルパーさんがいると、前より拒否反応が弱くなり、最近ではスタスタ歩いて診察台まで行けるようになりました

この変わりようにはビックリです

「めっちゃ大変なんです❗️
座り込んだり、寝転んだりして中に入れないし
診察もめっちゃ暴れるんです❗️」

と言っていたのに、アレ❓

母だけだと、甘えがでるのかな
私だけなら力でどうにかなると思ってるのかな
ヘルパーさんが男性だからかな

出先で岩になった時、私だけだと動かないのに、夫が迎えに来ると立ち上がって歩くんです
男女の違いはこたもわかっているようです
学校やデイでは優しい女性の先生が好きです

ヘルパーさんは決して力づくで連れて行こうとはしてません
「ほらほら、そろそろ呼ばれるよ」
「そっちは行かないよ」
と、声をかけながらこたのウロウロに付き合ってくれて危険は回避してくれています

今もネットぐるぐる巻きとマジックテープでの診察ですが、通い始めた頃を思えばだいぶおとなしくなりました
いつかネットとマジックテープが外せる日が来たらいいな

もっと早くからヘルパーさんに付いてきてもらえば良かった
ヘルパーさんが一緒にいてくれるだけで、めちゃめちゃ心強いです


願い

障害児専門の歯医者ですが、大人の人もいます
歯医者に行くと40代ぐらいの障害のある人と、高齢のお母さんのペアをけっこう見かけます

違和感を感じます

私、老後になってもこたの病院の付き添いせなあかんの


歯医者のお母さんは将来の私の姿でしょうか

年を取れば自分の事だけでも大変になるのに
それでも障害のある子どもの事も見ないといけないなんて
どうかしてる

老後ぐらいはゆっくりと穏やかな生活を送りたい

障害児、障害者当人だけでなく
親たちの生活、仕事、老後にもスポットが当たりますように
支援の輪が広がりますように


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?