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チェリー

いつかまたこの場所で、君と巡り合いたい。

これはスピッツの代表曲チェリーの歌詞のワンフレーズだ。

自分の旅songである。

遡ること、2019年のGW。

大きなバックパックを背負い、胸を高鳴らせ微笑みの国

タイに足を踏み入れた。

東南アジア独特の匂い。熱帯ならではの強い日差し。運賃50円のバス。見慣れない交通渋滞。

その全てが新鮮だった。

この旅が自分のバックパッカーデビュー戦となった。

三泊四日という超弾丸過密スケジュールだったが、バンコク内の主要な観光地はすべて周った。

中でもワットアルンの夕陽の美しさに感動し、あの景色は忘れることがないだろう。

そして、旅の最終日にこの歌と出会うことになる。
(この旅のことは次回にでも書く。)

宿はバンコクのカオサン通りから程近い、日本人がオーナーの"ロングラック"というゲストハウスに泊まった。
(ロングラックとはタイ語で愛するを意味するらしい)

帰国する当日。フライトの時間に合わせ、タクシーを手配し終え、いざ帰路につこうとした時だった。

突然、人々がエントランスに集まってきた。それと同時にギターの演奏が始まった。

そして、スピッツのチェリーの弾き語りが始まった。

突然のサプライズに感極まり、感涙に咽んだ。

いつかまたこの場所で、君と巡り会いたい。

このフレーズは特に刺さった。

出身地も生き方も年齢も違い、縁もゆかりもない人々が集い、ひとつになれたことに感動した。

唯一共通するものは"旅好き"

旅をすることがどれだけ素敵なものかを身をもって感じると共に、旅先での出会いには何か特別なものを感じた。

旅を通して多くの素敵な出会い。それは一回きりではなく、一生語り会いたい仲間に出会えた気がした。

チェリーが自分の旅好き精神に拍車をかけ、一気に旅にハマった。

今では自分の中で旅songになっている。

聴くと旅に出たくなるし、旅に出たいときはこれを聞いて気を紛らす。

このご時世、"旅"というワードが減りつつある。

旅とかけ離れた時代だからこそ、旅について深く考えてみたい。旅の本当の本質を考えるきっかけなのかもしれない。

旅は人生。


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