229. 遠視、近視、antimetropiaの小児の年齢による不同視の変化

Changes in anisometropia by age in children with hyperopia, myopia, and antimetropia

Lin HW, Young ML, Pu C, Huang CY, Lin KK, Lee JS, Hou CH. Sci Rep. 2023 Aug 22;13(1):13643. doi: 10.1038/s41598-023-40831-0. PMID: 37608064.


不同視は両眼に特有の症状であり、弱視や立体視の低下などの視力障害を伴う。これまでの研究では、年齢による変化パターンや両眼の屈折状態との関連は報告されていない。本研究の目的は、遠視、近視、antimetropia(異種不同視)の小児の年齢による不同視の変化を比較することである。合計156人の小児を対象とした。台湾の2つの医療センターで2回以上の受診で1年以上追跡調査された、1.00D以上の不同視を持つ3~11歳の小児が含まれた。調節麻痺下オートレフによる屈折異常、最高矯正視力、眼位、アトロピンの使用が記録された。小児は遠視群、近視群、異種不同視群に分けられた。その結果、不同視は6歳未満では減少し(3.34-2.96D;P=0.038)、それ以上の年齢では増加した(2.16-2.55D;P=0.005)。3歳、4歳、5歳、6歳では、平均不同視は、遠視の小児よりも近視や異種不同視の小児の方が高かった(それぞれ、P = 0.005、0.002、0.001、0.011)。6歳以上では有意差はなかった(すべてP > 0.05)。不同視の変化に関連する因子は、年齢、屈折群、弱視、斜視であった。6歳未満では年齢とともに不同視は減少し、不同視の変化は近視と異種不同視の小児にみられた。

※コメント
6歳未満の不同視減少は遠視性、それ以降の増加は近視性でしょうか。
個人的には、antimetropiaが幼少期からある場合のその後の屈折変化が気になります。幼少期からある場合はtheory通りの発達過程ではありませんので予測が困難かと思いました。
また論文をしっかり読んでみます。

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