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いま目の前にいる人との関係性を大切に

こんにちは!8月からcotatsuの広報ライターとして関わっているもふみんです。

合同会社cotatsuの別名「パートナーシップカンパニー」にちなんで、“パートナーシップ”をテーマにお送りしているインタビュー連載企画!(第2回「パートナーシップを実感したDIY結婚式」はこちらから)。
第3回では、安藤夫妻が1対1の関係性を大事にしたいと思うようになった原体験や、合同会社cotatsuの事業を通じてどんな人を増やしていきたいかについて話を伺いました!


◇ ◇ ◇

互いを尊重し合うことで生まれるもの

ー今パートナーシップって悩んでいる人が多いテーマだと思います。1対1の関係性を増やしていくことで、こういうことができたら良いなっていう構想はありますか?

(かおりさん)
どちらかというと、まだなくて。そうなったらどうなるんだろう?っていう好奇心が今は強いです。日本にパートナーシップが根付かないっていうのも、日本って夫婦とはこういうものであるって固定概念が強い気がしていて。形に当てはめてこういう結果を出すためにこうしようとかじゃなくて、1対1の関係性とか、お互いの意見の交換だったりとか、お互いの存在を尊重していった時にもっと面白いものが生まれるんじゃないかなって。それは私たち夫婦の関係性からも思ったことではあるんですけど。
だからやっぱり会社を立ててしばらくは会社になろうとしていたんですよ。一般的なイメージの会社。「会社だから」「社長だから」こうしなければいけないっていうプレッシャーを何となく感じてしまう。別に誰かに言われているわけではないんですけどね。自分を発揮するために始めたものが、いつの間にか知らず知らずのうちに会社になるために頑張るようになってしまっている。それは全然悪いことじゃないんですけど、そもそも何やろうとしてたんだっけ?ってなって。
「こうしなければいけない」からちょっとずつ抜けていって、今こうしたいっていうこととか、今目の前にいる人との関係を大事にしようとし始めてからの方が、しなきゃいけないって頑張っていた時よりも広がりがあったり、可能性が見えてきたっていうのがあって。
cotatsuのビジョンを空白にしているのと繋がるんですけど、そういう個性とからしさとかを尊重した時に何が生まれるんだろう?みたいなのを私たちも含めて形にしていきたい。それによって何が生まれるのかは私たちもまだわからない。
でも目指しているところはお互いを尊重するとか、人として大事なことを大切にするっていうのが変わらずにある。その中で生まれるものはどうなっていくんだろう?っていうのを私たちも探しているというか、その時を待っているみたいな。


ーすごくハッとしました。会社だから何かを目指さなきゃって思っちゃってるのかもしれないですね。何が生まれるかわからないからこそそこに向かっていくみたいなのも楽しいし、そういう会社があっても良いですよね。


1対1の関係性を上手く築ける社会へ

(あんでぃさん)
僕はアドラー心理学が好きで、アドラー心理学でいうと、すべての問題は人間関係に集約されるという考え方があって。表面的な問題も深掘っていくと、それって結局人間関係だよねみたいなところに行き着くっていう考えなんですけど。じゃあ人間関係って何だろう?って考えた時におそらく1対1の人間関係しかないんじゃないかなって。1対複数の人間関係って実はあまり存在しなくて、突き詰めていけばいくほど、誰かと私、あなたとあの人みたいな、1対1の関係性の中での問題が根本にある気がしていて。
その中で、僕ら夫婦は比較的いい関係性を築けていると思っているんですね。それはやっぱり、お互いを尊重する・感謝の気持ちを持つ・得意不得意があることを知り認める・欠点も含めてあなたらしくていいよね、っていう価値観を持つ、みたいなことができているからだと思っていて。こういうことも、これからちゃんと発信していきたいですよね。

僕は中学生時代から変わらずに持っている夢があって。学生時代、頭ごなしに否定されて、それでノイローゼになっちゃって、それがさらにトリガーとなって、失声症になっちゃったりしたんです。そういうことが中学生の時にあって。ちょうどいじめられてた時期でもあったので、その時から「人の可能性を信じて、応援して、肯定して、時に手を差し伸べ、背中を押し、伴走できる人になりたいし、そういう人を増やしたい」っていう夢をずっと持っていて。それってきっと、人間関係の話だし、1対1の関係性の築き方とも言えると思うんですね。
なので、僕たちの活動を通じて、良い関係性を築ける人が増えてくれるといいな、なんて思ったりしています。僕らが今取り組んでいるパートナーシップ制度も、まさにこの文脈の中にあると思うし、僕の中学生時代からの夢の具現化でもあると思います。
まだまだ手探りですが、一緒に良い関係性を築いていけたらいいなって。

(かおりさん)
ちょっとでも楽になったら良いなっていうのはありますね。みんな自分の中でこうしなきゃっていうのを作ってしまって、でもそうじゃない人に出会うと「あ、それでもいいんだ」っていう発見ってあるじゃないですか。
私たち夫婦の関係を見て「そんな感じでもいいんだ」、「そういう関係もあるんだ」って言ってくれる人たちもいたりするので。今までは私たちの周りの人たちくらいにしか知ってもらえてなかったんですけど、会社としてこれからやっていく中で、ちょっとだけでも社会と繋がっていけたらいいなっていうのが今思っていることです。

ーお二人のことを知って、そういう関係性とか考えもあるんだって気づくきっかけになれたらそれだけで意味がある気がしますね。話を聞いていて、日本だけなのかわからないですけど、集団の中でどう振る舞えばいいかが先行してしまって、周りの目ばかりを気にしている人が多い気がします。人間関係って1対1なんだっていうのを改めて感じました。

(かおりさん)
空気を読むっていう概念が影響しているのかな。それもすごく大事なことだし、上手くバランスを取ることが得意だからこそ自分を抑えてしまったりとか、言わないっていう選択をしたりとか。
でもそれが積もりに積もってくると、何かしら心や身体に不調が起きたりとかしてしまうんだろうなって。

ーその人らしく生きていないことが社会の不調を生み出している、と。

(かおりさん)
抑えたり我慢したりするのではなくて、ちゃんと言葉を交わして上手く空気感を合わせていくみたいなことが必要だと思います。空気は読んで良いと思うんですけど、でもそれを我慢する材料にはしなくて良いんじゃないかなと。


◆次回予告◆
パートナーシップ編、最終回。
安藤夫妻が考えるパートナーシップと“らしさ”の関係性から見えてくる、合同会社cotatsuがありたい姿について伺います!

ライター:もふみ

合同会社こたつHP

安藤かおりのTwitter

あんでぃのTwitter

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