見出し画像

【1122magazine】赤ちゃんから大人までみんなで楽しめる“重ね煮ごはん”を主役に。趣味として「親子カフェ」を続けたい 【MISORA cafe 鎌倉】

【#1122 magazine WEBコンテンツ5月号】

「いい夫婦にはいい文化がある」をコンセプトに
毎年11月22日に発行しているフリーペーパー #1122 magazine

WEB版では毎月22日に本誌から一部抜粋して更新をしています。

今回は、「MISORA cafe 鎌倉」の記事から一部抜粋してご紹介。

※本誌は現在配布を終了し、HPにて全ページ閲覧可能となっております。


0歳の赤ちゃんから大人までみんなが笑顔で楽しめる「親子カフェ」を鎌倉で営む飯島夫妻。契約農家から届く露地栽培の無農薬野菜を使った重ね煮ごはんが自慢だ。
カフェのコンセプトづくりや、妊娠中でもお店に立ち続けたハードな時期を乗り越えた話などから、悠史さん・美歌さん夫婦のパートナーシップの在り方を紐解く。

#「しなきゃいけない」ルールはない


――結婚されてから変化した価値観はありますか?

悠史 妻の生き方の「やって駄目ならやめればいい、引き返せばいい」という考え方には影響を受けましたね。自分たちは仕事の在り方も特にこだわっていないので、「MISORA cafe」がカフェではない違う業態になろうがそこにこだわりはありません。この冊子をつくっている合同会社こたつさんもビジョンをあえてもたないと言われていますよね。僕たちも同じで、カフェというものにあまりこだわりをもたず、ただ、家族の生き方だけは変えずに、できることがあればやっていけばいいと思っています。

美歌 私は結婚してすぐの頃はまだ前職で働いていて、片道3時間くらいかけて鎌倉から通っていました。鎌倉が好きでしたし、新婚ハイなのもあって何とか通えていましたが、実際家事などはできないことのほうが多かったです。その時、夫の考え方に助けられました。

悠史 妻は結婚した当初は完璧主義者だったので、疲れて家事ができないことや毎日外食になってしまっていたことで、自分を責めてばかりいました。実際身体を壊してしまったので、その時はさすがにいろいろと話しましたね。このままでは身体も心もボロボロになって幸せには暮らしていけないと思ったので、「できないことを無理してやらなくていいし、できなかったことを見つけて後悔するのは止めよう」と。そこから、今日できたことを一つでも自分で褒めるようにし始めたら、少しずつ性格が変わり始めました。妻ができないことは僕がフォローしたり、僕もフォローできないことは明日やればいいと考えられるようになったことで、少しずつ自分を許す思考に変わっていったんです。
僕が偉そうに話したのは唯一この時だけですね、無職でしたが(笑)

――これまでの話を伺っていると、あまり育児や家事のルールはなさそうですね?

悠史 そうですね。お互いに得意・不得意はありますが、僕はサラリーマンの男性に比べたら家にいる時間が多いので、料理以外のできる家事は何でもやります。お互いやっていないからといって嫌だとも思わないですね。
先程の話のとおり、元々彼女の性格が完璧主義だったこともあって、家事を分担することで“絶対にやらなきゃいけない状況”を生み出したくないんです。妻本人も自分を許すことができるようになってきたので、今はたとえ家事が追いつかずに家の中が散乱していても、自分や相手を責めることはお互いないですね。それをやらなかったとしても死にはしないので。
家族みんなの精神状態が安定していることや、何気ないことで笑っていられるほうがよっぽど健康だと思っています。そっちの考えに重きを置いていることもあって、「しなきゃいけない」ルールはないですね。

子どもたちに関しては、どう転んでも生きていけるタイプになってほしいですね。「現状に満足するな」と世間ではよく言うんですけど、現状に満足できなかったらずっと苦しいですよね。常に疑問をもって上を目指せる人もいるかもしれないですけど、これから先の時代は、現状に満足はしているけど、その時々でいいカタチを探していける生き方のほうが強いと思っています。

続きは、WEB

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?