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私の美容院歴

昔から、美容院に行くのが嫌いだった。

行ったら何かしら話さなければならないと思うものの、何を話したら良いか分からないし、黙っているのも気まずい。
いざ、髪型をお願いしようにもどんな髪型が似合うのか分からないので、上手く伝えられず、思っていたのと違う髪型になって帰ってくる。

こうしたい!と伝えてもそれは辞めた方が良いと言われたこともあるし、ある時なんて、美容院に行く頻度が少な過ぎて担当してくださった美容師さんに怒られたりした。

ーーいつから来てないの?え、1年前?何で来ないの!?

そんなこんながあり、美容院に行くのが億劫になっていた。
社会人になるまで、この億劫さからは逃れられなかった。

髪の毛が上手くまとまらないことは自認していた。
ただこれは自分の研究不足なんだろうなと思っていた。女の子たちは日々研究をしているのに私がサボっているからなんだろうなと。
それも一部正しいと思う。
けれど、ある時同期の話を聞いていたら、美容院に1ヶ月ごとに行っているという。それを聞いた時は、ぼんやりとそういえば父親も1ヶ月くらいで床屋に通っているなと思い出していた。

そして、自分を省みたのである。

当時は半年に一度行けば、今年はよく行ったなぁと思っていた。もしかして、人よりも頻度が少ないのか。齢24歳にして気付いた(遅い)。


気付いたものの、美容院のハードルが高いことには変わりなかった。
ただその頃には、以前とは違って、そこまで気張らなくても良いのかと思えてきていた。気張ったところでいつも以上に饒舌に話せる訳でもない。会話が楽しければすれば良いし、無理そうだったら黙っていればそういう人だと勝手に相手が思ってくれる。そんな風に思えてきた。

最初は家のすぐそばの美容院に行った。
今までは指名料が勿体無いと思っていたけれど、良かった人は指名するようになった。
同じ人に切ってもらうようになると、また気持ちが楽になることにも気付いた。

ハードルが少しずつ下がってはきたものの、納得のいく髪型にはなかなか近付けないでいた。
写真を探し、見せて近付けてもらってもなんだか違う……。
どうすれば良いんだろう……。

そんな時見つけたのが今通っている美容院だった。

宣伝文句には

髪のお悩みや、ご希望スタイルなどをおうかがいし、お客様と相談しながら ヘアスタイルをご提案させていただきます。

との文字。

今まで自分の要望を明確に伝えなきゃと気負っていた部分が軽くなった気持ちだった。
自分の髪に対して私なりに思っていることを伝えて良いのかなと初めて思えた。

そんなこんなで通い始め、今は過去の私からしたら考えられない2ヶ月に一度のペースに。
前までは「あぁ言えば良かったかなぁ。この写真が悪かったかなぁ。」などと行った後も悶々としていたのが、毎回ほくほくしながら帰れるようになった。
髪の指通りもとても滑らか。
良いサービスってこうゆうことを言うんだなぁと毎回実感する。

結論としては、綺麗に保つためには定期的なメンテナンスは必要ってこと(並)。


あと、美容院が苦手な人も、何を大切にするか(スピード?安さ?コミュニケーション?技術?などなど)にもよるけれど、合うところが見つかるんじゃないかと思いました。
私の場合は、居心地が良い空間を求めていたのでぴったりでした。

行くのが楽しみになる美容院。
いつも、たわいない事ばかり聞いてくれ、髪も良い感じに仕上げてくれる担当美容師さん、この場を借りて、ありがとうござますm(_ _ )m


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