見出し画像

映画『万引き家族』を観て

是枝監督の映画を観た。『そして父になる』ぶりかもしれない。
今回もテーマは家族。観終わった後、“家族とはなんだろう”と考えさせられた。
家族の形はそれぞれ。何が「正解」なんてない。


家族といえば、キョウダイの関係はどうだろう。

私は一人っ子なので、分からないことだけれど、キョウダイなんかだと血の繋がりは大きいのだろうと想像する。
赤の他人だったら許せないことも、例え許せなくともどこかで繋がっている感覚。
他の人の話を聞くとそう思うことが多い。
仲が良くないと言っても、それでも切っても切れない何かがあるように思える。
例えば、年長者が年少者の面倒をみるように。


親子はどうだろう。

親には子供の教育についての責任が付いて回る。
環境にもよるかもしれない。けれど、一番身近な先生なのだから仕方ない。
一方、責任を負わない立場になれば(よく祖父母が例えられる)、ただ可愛がることができる。
“無償の愛”と呼ばれるもの。見返りを求めない愛。
大人になって、見返りを求めない愛情の尊さを考えることが増えた。
なぜなら、生き物は自分の子孫を残すために利己的に振る舞うのが一般的だと思うから。

話は変わるけれど、“血縁と関係性はどちらが優位か”といったTV番組を以前はよくやっていたように思う。
育ての親対生みの親。『そして父になる』でも描かれているテーマだ。
どちらも親には違いない。その人のルーツ(遺伝と環境)にはどちらの親も関与している。
ただ個人的には、長く時間を共有した親に肩入れをしてしまう。
私は時間を共有するということには大きな意味があると思っている。


映画の内容から派生して、何が言いたいのか分からない文章になってしまったけれど、映画『万引き家族』、面白かったです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?