旅 先 の 湯

 旅先で、その町の銭湯に行くのが一つの楽しみになっている。以前は安いホテルに泊まることが多く、部屋のシャワーか大浴場があればそれに入っていた。
 最近はゲストハウスに泊まることが多くなり、ゲストハウスにもシャワーはあるのだが、順番や使用時間を気にしなければいけないので、スタッフの方に近所の銭湯を教えてもらうか、自分で調べておいて行くようにしている。

 一昨年、伊勢市に行ったときにゲストハウスの方に薦められて行った「旭湯」をきっかけに、旅先での銭湯通いが始まったのだと思う。
 旭湯には「汐湯」という毎日、二見浦から運んでくる海水のお風呂があった。
 昔お伊勢参りの参拝者は、二見浦で禊(みそぎ)をする習わしがあったそうで、それをヒントにしたとのこと。次の日はお伊勢参りに行く予定だったので、汐湯に入り身体を清めた。

 去年、新潟では「いずみ湯」。男湯女湯のしきり上半分が磨りガラスになっていて、ちょっとドキッとした。何か見えるわけではないのだけどね。
 レンタサイクルで一日駆け回ったので、お湯につかるととても気持ちよかった。いつも旅行では、ヘトヘトになるくらい歩くか、レンタサイクルで駆け廻るので、やはりシャワーだけよりもお湯につかるのが、疲れもとれていい。

 今年の五月、長野旅行では銭湯ではないが旅館の日帰り入浴を利用した。浴室の作りは全く覚えがないのだが、家族連れが多く、そのほとんどの方(大人)が背中に彫物のある方だった。
 まだ線画の方もいて、きっと若手の方で先にお風呂を済ませ、これから宴会の用意なのかな?いや逆かな? とか、そんなことばかり妄想していたから、浴室の事は覚えていないのだと思う。
 きっと家族連れの社員旅行だったのだろう。

 夏には金沢で「こばし湯」。ゲストハウスに近い大和温泉という銭湯へ行く予定だったが、勘違いをしてしまい、こばし湯に行ってしまった。湯船の底に玉砂利が敷いてあり、このタイプは初めてだった。湯から上がり脱衣所でしばらくテレビを見る。田村正和主演のサスペンス物だった。ずいぶん若い感じがしたから再放送だろう。
 この銭湯は川のそばにあり、橋から見る、煙突と月、川面に映る家々の光がとても綺麗だった

旅先の湯


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保光敏将

イラストレーター(フリーランス)。書籍,雑誌などのお仕事を中心に活動しています。 noteでは『ミツバチ』というタイトルで、雑記を掲載。展示のお知らせなどしていきます。 http://cotoristudio.com

ミツバチ

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