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0 / 10 / 8 - 日本語訳 + ライナーノーツ

0 / 10 / 8

[Cough Verse]
(Another time ain't finally came)
(また今度なんてのはなかった)

(Cuz life is just, just one game)
(人生は一度きりだから)

I've been wating for this time
(この時をずっと待っていたよ)

Run away from a landslide
(なだれ込む現実から逃げて)

We hate the smoky sky
(曇った空は苦手で)

That's why now we flow on the south side
(だから今、南国で踊るのさ)

We are no one
(僕達は何者でもない)

Just we having fun
(ただ楽しんでいるだけ)

Like Okinawan
(島唄を)

Got no guns
(銃なんて持っていないし)

Easy to be loved
(愛されるのは簡単だ)

I don't want syrups
(ケミカルは要らない)

火をつける時間

光りそうじゃん

Spark it up
(目を覚ませ)

Now we high enough
(もう十分にハイだ)

(Arigato)
ありがとう

[Lepp Verse]
Yeah

Give me a little time
(少し時間をくれないか)


From number o to 8
(この曲から最後の曲まで)

That you can not avoid
(逃がさない)

It’s [a] sound to fall in love
(まるで恋に落ちるような音が)

Driving you by that
(君を動かせる)

I got this from my dad
(この音は生まれつきなんだ)

Now show me what you got (got)
(君はどんな音を奏でるのか)

Drop it
(聴かせて)

誕生秘話

 かふとLeppが最初に共同制作し、連名でリリースした楽曲が『Freedom』だった。『Freedom』は2022年に沖縄で制作した楽曲で、3泊4日の沖縄での制作期間はとても開放的な日々で、2人には特別な思い入れのある場所となった。
 2023年にも、『Champlin'』を制作するに当たって、沖縄にて3泊4日の制作合宿を行った。2度も沖縄での制作を行ったのは理由があった。
 かふもLeppも普段の環境の中では、その環境下の可能性の出来事しか起きないため、新鮮な環境と新しい感情・感覚が手に入れられる可能性のある制作を求めていた。
 沖縄は2人の日々の鬱憤を癒し、現実から離れて自由を享受するのに最適だったため、『Freedom』も『Champlin'』も沖縄でないと生まれなかった作品と言える。
 何より、南国のヴァイブスは、九州の血が流れている2人の生来のヴァイブスとぴったりだった。
そして今回のEPのジャケ写となる写真は、沖縄にて撮影されたものである。沖縄は2人の音楽キャリアにおいて、とても重要なものになった。
 そして『0 / 10 / 8』が制作されたのは、2度目の沖縄制作の直後だった。2人は沖縄での制作が終わった頃、5, 6曲程度のEPをリリースしたいと考えていた。
 曲を増やさないといけないということになり、楽曲制作に取り掛かろうとしていたところに、かふの高校時代のバンドメンバーであるShichiから、『0 / 10 / 8』のデモトラックが送られてきた。
 奇跡的なタイミングかつ、OTO HATCHの雰囲気にも合うトラックだったので、すぐにそのトラックが欲しいと連絡をした。
 トラックをプロデュースしてくれたShichiは現在インドにて生活しており、イギリスにいたかふ、オーストラリアにいたLeppと、国際的なセンスを持った3人によって生み出されたのが、『0 / 10 / 8』という楽曲だ。
 沖縄での2年連続の制作からの一連の流れを知ると、恐らくこの楽曲の歌詞の見方が、また少し違う角度に傾くはずだ。
 ちなみに、『0 / 10 / 8』というタイトルは、OTO HATCH (オトハッチ) を数字で当て字にしたものである。
 併せてOTO HATCHの名前の意味・由来は一体何なのかという話もここで説明すると、"OTO" は日本語の「音」、"HATCH"は「出口」という意味である。
 OTO HATCHは、かふとLeppがそれぞれの求める音を奏でるアウトプット先 (出口) という意味を込めたアーティスト名である。
 この名前の着想を得たのは、『Amber』の制作中、リラックスするためにLeppのアパートのベランダでタバコを吸いながら、アーティスト名を何にしようかと悩んでいた時に、ベランダにあるセクールハッチという緊急脱出用の出口を見て命名したのである。

2022年3月『Amber』制作中の写真

 さて、EPにはこの楽曲以外に、かふとLeppがそれぞれEPのために書き下ろしたソロ曲『Magic』と『Taste』も収録されている。また、『Champlin'』と『Freedom』の沖縄で制作時した2曲も収録されているので、新旧両方の楽曲を楽しめるEPとなっている。
 是非EPの頭から最後まで通しで聴いて頂ければ、アーティストとしては非常に嬉しい限りである。

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