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Rhodes Piano愛!

Rhodesの修理をしている。
私はRhodes Pianoが好きで、個人的にもSuitcase Mark IとStage Mark Iをそれぞれ一台ずつ所有している。何故2台も持っているかというと、本当に好きでバックアップ用に2台持っている。

Suitcaseのトレモロは好きなのだが、如何せんアンプ部分(パワーアンプもプリアンプも)壊れることが多く、すでに二回修理している。そこで一台Stageを持っていると安心なのである。

Suitcaseのトレモロは素晴らしいのだが、最近は色々なメーカーからRhodes用のトレモロ付きプリアンプが発売されている。それらとステレオアンプを使えばSuitcaseのトレモロは再現できてしまう。便利な世の中になったもんだ。

ローズピアノを演奏している名盤は多い。
最近であればあのトランペッターのニコラス・ペイトンがレニーホワイトとバスターウィリアムスと吹きこんだ”Couch Sessions”が素晴らしかった。
もちろん、ビル・エバンスなどの名演もある。
個人的には、ハンプトン・ホーズのライブ版”Northern Windows"というアルバムが名盤だと思う。ハンプトン・ホーズはアコースティックピアノが専門だがRhodesの名手だ。Rhodesのいいところを活かしてアルバムを仕上げている。

”Northern Windows"でハンプトン・ホーズはアコースティックピアノとローズピアノを並べて弾いている。よく聴いていると、ローズを弾いている時の左手のボイシングがアコースティックピアノを弾いている時に対して凄くシンプルにしているのがわかる。

先日、店に友人の(友人と呼ぶのはおこがましいぐらいなのだが)ピアノ奏者が来てくれた。

その際にちょっとだけRhodesを弾いてくれたのだが、これがまた素晴らしかった。まるで、彼女が今までの人生でずーっとローズを所有してきたかのような音色だった。ちょっとフェイザーをかけると、一気に70年代にぶっ飛んだような気分になった。

Rhodesはただの鍵盤楽器ではないな、あれはタイムマシーンだ。

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