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Rhodes Stage Mark IIの修理・メンテナンス

Rhodes Stage Mark IIの修理・メンテナンスが完了した。
今回のRhodes Mark IIは木鍵盤のもので、高音のトーンバーはMark II仕様になっているのだけれど、鍵盤が木なのでタッチはMark Iのようなしっとりとしたタッチで私の中ではまさにこの一台こそ理想のRhodesという仕様。

今まで私物のRhodesも含めて何台かRhodes StageおよびSuitcaseのメンテナンスや修理を行なったけれど、Rhodesはシンプルでいて奥が深い。エレクトリック楽器なのだけれど、どこかアコースティックな側面もあって(音が出る仕組みはアコースティックなのだから)セッティング次第で色々な音色を出すことができる。

個人的には、低音がボワーンとしていて、高音がビブラフォンのようにキラキラとした音色に仕上げるのが好きなのだけれど、もっとモワモワした音作りにも、カチッとした音にもできてしまう。不思議な楽器である。

今回は、オリジナルのMark II用のピックアップ(白いボビンのやつ)をできるだけ残して修理をした。

もう一台は、全て新品のピックアップに交換したのだけれど、Rhodes Mark IIのピックアップ(白いボビンのやつ)はワイヤーが悪いのかなんなのか、他の年代のものに比べて圧倒的にピックアップ不良が多い。コイル内で断線するのではなく、接点に半田づけされている箇所が断線してしまっているのだ。

なので、ピックアップを修理することもできなくはないのだけれど、また同じ症状が出てしまうと困るので、不良のものは交換したほうがいい。

合計30箇所以上を交換した。

不良ピックアップはどうしょうもないのだけれど、今回は知り合いのピックアップ屋さんとの企画があるので、そのために取っておいてある。

だめになってしまったローズのピックアップがどのように生まれ変わるか、乞うご期待!!

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