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カントリーミュージックのルーツ、ラグタイム

今朝は職場で独りでラグタイムを聴いている。
ラグタイムといってもスコットジョプリンとかじゃなくて、Blind Boy Fuller等のギターもののラグタイムが入ったコンピレーション盤である。

スコットジョプリンのラグタイムはしっかりと聴いたことはないのだけれど、その道ではあれがスタンダードなので、いつかはしっかりと聴いて見たいと思う。

ジョプリンの音楽は、クラシックのピアノを嗜んでいる人も弾いていたりして、すっかり市民権を得ているようだけれどギターもののラグタイムはあまりメジャーな類の音楽ではない。と思う。スコットジョプリンと言われれば「ああ、なんとなく聴いたことあるね」となるけれどBlind Boy Fullerと言われても、私も聴いてみるまでどんな音楽をやっている人だったかよく思い出せなかった。

Blind Boy FullerもBlind Blakeもかつてはよく聴いていたのだけれど、ここ10年ぐらいとんとご無沙汰していた。今から90年前ぐらいの方だけれど、10年も聴いていないとなると、彼らの音楽キャリアよりも長い間聞かずにいたのではないか(そんなことないか)。申し訳ないことをした。

あらためて聴いてみると、ラグタイムってやっぱりのちのカントリーミュージックのギターテクニックであるギャロッピング奏法の元ネタだなぁ。マール・トラヴィスがトラヴィスピッキング(ギャロッピング奏法)を完成させる10年ぐらい前にはすでにこういうラグタイムギターはあったわけだし、マール・トラヴィスはこの人たちに強く影響を受けたのだろう。

1927年にSylvester Weaverというラグタイムのギタリストが”Guitar Rag"という曲を録音しているのだけれど、Leon McAuliffeの”Steel Guitar Rag"なんてまさにこの曲と同じ曲だから、ウェスタン・スィングにもラグタイムギターは影響を与えていたのだなぁ。

こうしてラグタイムギターを聴いていると、カントリーミュージックのルーツはブルースやラグタイムなのだと強く感じる。今となってはカントリーミュージックは白人の音楽みたいになっているけれど、元々はこういうところから来ているわけだから、あまりそういうことにこだわらず今後も様々なカントリーミュージシャンが出て来ればいいのにな。

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