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第15回 みやこ郷土芸能祭 2024.03.03

先日の3月3日に岩手県宮古市の宮古市民文化会館で開催された「みやこ郷土芸能祭」を見に行ってきました。


雄勝法印神楽

演目:
・魔王退治
・日本武尊

ゲスト出演で雄勝法印神楽が石巻から遠征していました。宮古で、いつも見ている神楽を見れて急に地元感が出てきて不思議な感じでした。役がパンフレットに書いてある人と違うなぁと思っていたら、どうやら病欠で急遽配役を変えての公演だったそう。

時間の尺もあるのか短くしているところや、日本武尊は本来神楽舞台の上に登り闘う場面をカットしていたりとステージ版を見れるというのも、いつものお祭とは違うので新鮮でした。

法の脇獅子舞

幕踊り系の鹿子躍で踊り手はみんなとても若い方々(中学、高校生)だそうです。法の脇地区は東日本大震災後は住めない区域にしていされたそうですが、津軽石中学の生徒が伝承活動を行っているそう。

本当素晴らしいなぁ。あの震災で、住めなくなった地区、移住せざる得なかった人達は岩手、宮城、福島で沢山いる中で、郷土芸能を残し伝承するということが目には見えない部分の歴史や空気、記憶を繋いでいくことなんだなぁと、改めて思いながら演舞を見させてもらいました。

田代大念仏剣舞

演目:
・大念仏
・高太刀
・綾踊り
・棒剣舞

鬼剣舞に興味を持ってから、元々は念仏剣舞と呼ばれていて今でも念仏剣舞として続いている芸能があることを聞いたことがありました。
また「郷土芸能じぶんち」で3月2日の更新で川西大念仏剣舞の記事がアップされて、移動の休憩の時に携帯でサラッと記事を読んでますます見るのが楽しみになっていました。

田代大念仏剣舞は良い意味でイメージから外れていた感じで、まず面をつけていないので、鬼剣舞や川西大念仏剣舞、また仙台の剣舞とも違う雰囲気でした。

どちらかというと、七頭舞のような感じの舞と囃子の配役のイメージでした。”黒森神楽の影響を思わせる踊りを継承している”ともプロフィールに書いてあり、黒森神楽も今度直に見に行きたいと思いました。

津軽石さんさ踊り

演目:
・庭踏み
・一番〜九番

大人から子供まで一緒に踊って笛太鼓を鳴らすさんさ踊り。じっくりステージで見るのは初めてでした。実はあまりさんさ踊りの歴史や由来を知らなかったので、ネットで調べてみると三ツ石神社の三ツ石鬼退治の伝説が起源説や、日蓮上人や、どこかの念仏僧が教えた説があるそうです。

なるほど、どうりで去年の北上・みちのく芸能まつりで見た「下藤根さんさ踊り」とは別系統な感じだったのか。

さんさ踊りは色々なスタイル?(「統合さんさ」「七夕くずし」「栄夜差踊り」)があるらしく、各地で独自の進化を遂げているとか。とても興味深いです。

チラシやリーフレット

第15回 みやこ郷土芸能祭 チラシ 表
第15回 みやこ郷土芸能祭 チラシ 裏
第15回 みやこ郷土芸能祭 リーフレット 外
宮古市内の郷土芸能マップが凄い!
第15回 みやこ郷土芸能祭 リーフレット 中
演目の詳細やキャスト



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