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『GEM』武田舞彩さんインタビュー 「センターにはパフォーマンスを引っ張っていく役割がある」

10人組アイドルグループ『GEM』5枚目のメジャーシングル『Fine! ~fly for the future~』と、ファーストアルバム『Girls Entertainment Mixture』が2016年3月23日、エイベックス(東京都港区)から同時発売された。

同グループのアイコン的存在が、福井県鯖江市出身で現在17歳の武田舞彩(まあや)さん。グループ結成時からセンターを務め、中音域を得意とする声質で「GEMサウンド」に欠かせない存在となっている。

武田さんは先ごろ、アメリカ・ロサンゼルスへの留学を発表し、2016年夏よりグループの活動から離れることになった。「歌やダンス、語学などのスキルを高め、最強のアイドルになって帰国する」と誓う武田さんに、これまでの歩みや新譜制作時のエピソード、留学にかける思いなどを聞いた。

取材・文:森川徹志(カウベル・コーポレーション)
撮影:小野強志(onophoto)

「泣きながらオーディションを受けたら、変わった子だと思われて」

―まずは、福井にいた時の話を伺いたいのですが、武田さんのブログを拝見すると、アイドルを目指すようになったのが6歳の頃だったとか。

「同じ福井県出身の高橋愛さん(元・モーニング娘。)に憧れて、アイドルになりたいなって思いました。サンドーム(=サンドーム福井)でライヴされたのも見に行ったりして」

―芸能界入りは何がきっかけだったんですか。

「たまたま家族で東京に旅行に行った時に、事務所のオーディションがあって。『絶対受からないだろう』という気持ちで、勢いでパーッと受けてみた感じですね」

―純粋に家族旅行で行ったと。

「東京に行ったら『今日でも申し込みができる』というエイベックスの事務所のオーディションがあって、お父さんに『やってみたら?』って言われて。でも、自分に全然自信もないし、絶対に落ちるという気で泣きながらオーディションを受けたら、変わった子だと思われたと思うんですけど。それでなぜかというか、合格して」

―それはいつごろの話なんですか。

「いつごろだろ…でも、けっこう若かった」

―今でも十分若いじゃないですか(笑)。

「(笑)。あ、小学3年生の時ですね」

―そこから『w-Street NAGOYA』での活動までは、ちょっと期間がありますよね。

「そうですね」

―その間は何をなさってたんですか。

「レッスンをずっとしてましたね。福井から大阪や名古屋に(特急の)『しらさぎ』とか『サンダーバード』に一人で乗って」

―一人で乗って! 小学生で。

「一人で乗ってました」

―すごいですね。レッスンの時は主にどういうことを?

「歌とかダンス、演技、ウォーキングなど、いろんなレッスンをしてました」

―それは、将来のデビューを目標にしたレッスンだったわけですよね。

「そうですね。でも、成長しなかったらどんどん落ちるというか、契約も切れてしまうので。必死にレッスンを頑張りました」

―小学生なりに、すごく頑張ったと。

「福井に住んでいるので移動の時間も長くて、みんなより練習の時間が少ないというか。そういうところでは、なんか、悔しいなという気持ちはあったんですけど」

―そっちにね、時間が取られちゃって。

「電車の中で演技の台本を覚えたりとか、ダンスの振りを覚えたりとか。電車の中でできることを探してやってました」

―その時はまだ、エイベックスのレッスン生という位置づけで?

「そうですね」

―レッスン生を何年くらいやっていたことになるんですか? 小学3年生からスタートして…

「中学2年生まではずっとレッスン漬けで。けっこう長かったですね」

―そうすると『w-Street NAGOYA』として活動するようになったのは、名古屋に通っている間にアイスト(『iDOL Street』)のプロジェクトが立ち上がった後、という話になるわけですか。

「そうですね。実は『iDOL Street』の先輩で『SUPER☆GiRLS』さんのオーディションがあって、その時も受けてたんですよ」

―そうなんですか!

「でも落ちてしまって。それで、リベンジということで『iDOL Street』3期生のストリート生のオーディションでもう一度受けて(『w-Street NAGOYA』入りに)合格しました」

―そのオーディションのときの曲って、何を歌ったんですか?

「『SUPER☆GiRLS』さんの『Be with you』っていう曲を歌いました」

―得意な曲調だった。

「私、バラードとかミディアム系の曲が好きで。スパガ(『SUPER☆GiRLS』)さんってけっこうアップめの曲が多いんですけど、そっち系を探して選びました」

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