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スキの反対は嫌いじゃなくて苦手


2021年01月26日から
 小中学生への学習支援で得た知見を基に
色々書き始めて153回目になりました。
 また、2021年03月15日から
毎週連続投稿を始めて150回目です。

 学習支援の場で、「どんな科目が好き?」って質問すると、
「好きなのはない!でも嫌いな科目は...」
という返事が返ってきます。
でもよく聞いてみると、
嫌いなんじゃなくて、よくわからないから苦手
という事がとても多いようです。

 だけどね、学習って、それまで知らなかったことを学ぶから
わからなくて当たり前なんだ。
 むしろ、どうわからないのかを考えることが大切になってきます。

なので、こうした生徒に対し
①「次の日の授業で使う教科書を見てみること」を勧めています。
②そして教科書の「わからないこと」にアンダーラインをひく。
③授業で説明があったら、しっかり聞いて教科書にメモする。
④授業が終わって、家に帰ってから、ノートに転記する。


こうやって、「わからないこと」をわかるようにしてゆくと、
少しづつ、「嫌いな科目」がわかってくる。

というように、予習→授業→復習 の流れを作ってみよう。
そうすると、わからないことが減ってゆくので、
授業を理解しやすくなる。
それが、授業を好きになる第一歩。

保護者の皆さんや 子どもたちの学習に関与している方々へ

 実際の教室では、クラス全体が授業全部を理解するような、
授業は実現できません。

 そのため、教室内の平均値に当たる生徒に対し
理解ができるような授業進行になりがちです。
 
 個々の生徒が抱える理解の隙間を埋めるため、
どうすればいいでしょうか?
 「わからない」をはっきりさせる事に尽きると思っています。
そして、学習の流れの中で、「わかる」まで反芻すること。
「わからない」ことは、「わかる」ように解説してあげること。
それが生徒に一番近い存在の皆さんに求められます。

 生徒との関係性が成立しているはずの皆さんは、
生徒の嗜好や、どんなことに興味を持ちやすいかと言ったような、
日常に触れやすい立場にいます。

 そんな場所から、
生徒に対する助言を与えてください。

 良い相談相手として、また善き話し相手として
身近にいてくださることを願っております。



11.FEB.2024.ARAI