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チロちゃんが帰らない⑤【最終話】

チロちゃん脱走から4日め。
自宅のある毛呂山町のLINEで
子熊の目撃情報が配信されました。

毛呂山町でも我が家は特に山の方。
緊張が高まります。

ねこの伊藤さん

お店のある坂戸市で活動する
ねこの伊藤さん(NPOで地域猫活動してます)は
以前、刑務所から出所したひとの
相談員をしていたそうです。

ひとくせもふたくせもあるひとと
たくさん関わってきたせいか
傾聴が上手で ←上から目線な、、
相手の言いたいことを引き出しつつ
しっかり解決へ導いてくれます。

わたしより少し歳上なのかな。

腹をくくったひとは強くて
余裕すら感じて、存在が美しい。
憧れの女性のひとりです。

熊登場のことが心配で
「食べられたのではないか」と
LINEで相談してみたら

野生動物に食べられるほど
アホではないと思います

!! ですねっ(笑)
野生動物用に仕掛けられた
ワナに引っかかる方が心配かな。

まず警察と指導センターに電話し
行方不明だと伝えるように。
了解です。 そしてそして

チロちゃんは
そんなに遠くに行かないと思います

ひゃー!
状況の説明だけでわかるとは
さすがプロ!かっこいいです。

早速、伊藤さん指導のやり方で
捜索を開始しました。

捜索開始

我が家のねこたちは
外に出ると隣の空き地(元はたけ)に
向かっていきます。
更にその先にある、地域の墓地へ進み
まったりしてるようです。(夫リサーチ)

周りはひたすら山なので
木がいっぱい、草もいっぱいで
猫らにとってはワクワク隠れ放題。

伊藤さんに言われたとおり
根気よく、朝晩なまえを呼びました。
二階の窓からも呼びました。

夫とふたりで捜索に行くときは
好物のカニカマとキャリーケースを持って
あるき回りました。

その時、必死に呼ぶのではなく
いつも遊んでいるときのように
優しく楽しく呼ぶのがポイント。
それまで必死に呼んでました…(汗)

そばにいれば返事をするらしいので
しばらく呼んでは慎重に聞く、を
なんどもなんども繰り返しました。

脱走5日め。

その日も夕方から捜索しましたが
暗くなってしまったので終了し
夫とスーパーへ行くために
車に乗って坂を下っていくと

目の前を白い動物が
のそのそと横切りました。

あーーーーーーーっ!!

発見!

坂の途中に車を停めて
わたしはカニカマの大袋を持って
そっと近づくと、チロちゃんがっっ!!

何かを訴えるかのように
こちらをまっすぐみて
にゃーにゃー、ずーっと叫んでいます。

半泣きで近寄り、カニカマを道に撒くと
チロちゃんがゆっくり近づいてきます。
2〜3切れ食べさせたところで
なでていた手を胴体にシュッと回し

確保〜〜っっ!!(抱)

夫が車から飛び出し
チロちゃんをかかえて自宅へダッシュ!
1階ねこのゾーンを駆け抜け
2階へ駆け上がり
無事に寝室へ放り込みました。

やったぁぁ!

ちろ

(↑捕獲直後。ちょっとだけ、、痩せたかな?)

夫は暴れるチロちゃんに
傷だらけにされましたが(笑)

缶詰やらカニカマやら
とにかくお気に入りをあれこれ食べさせ
大満足なチロちゃんはお布団へ。
衰弱することなく戻ってきてくれて
心も体も、ふにゃふにゃです。

その後、スーパーへ行って
ふたりでジャイアントコーンを買って
車内で「おめでとー!」と
もぐもぐしながらお祝いしたのでした。

ルーティン改善

二度とこんなの嫌だ!ということで
ふたりの外出ルーティンを変えました。

のんちゃんは
15時ごろやる気を見せたら
玄関から外へ出し
(どういうルートか知らないけど)
屋根から2階の寝室へ戻る。

チロちゃんは
夜に窓から屋根に出す。

とりあえずこれで
ふたりとも気分転換できてるみたいです。
わたしの食欲も戻り
穏やかで幸せな日常が戻りました。

【おまけ】今日の朝ごはん

鳩山町の「やさいのはやしさん」の
カラフルなピーマン詰め合わせを使って
肉野菜炒めを作ってみました。

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粗塩とブラックペッパーと
我が家定番の焼き肉のたれで味付けしてます。

(↑アフィリはしてません)

みーちゃんは昨日から
カッコいい箱に入ったまま。

画像3

とても強そうです。
今日もしあわせを、ありがとね。

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