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#032【絵本】からすのパンやさん

今日もホッコリ絵本の世界へ📚
絵本を読んだ記録として、感想を書いています。



はじめに

有名なこの絵本の存在を知ったのは20代前半の頃。隣のまた隣町の山の上に出来たオシャレなベーカリーでだったことを覚えています。
山の上にあるロケーションを使ってオープンテラスでランチやお茶もできるので、子連れ客も多く店内に絵本がたくさんあり、ふと手に取ってパラパラっとめくったのが初めてでした。あの時の絵本が今絵本を読むようになって好きになった”かこさとし”さんの絵本だったとは。子育て中にはご縁がなく、今の今まできてしまいました(#^^#)


今日の絵本

『からすのパンやさん』
かこさとし おはなしのほん-7

かこ さとし/作・絵
発行所:偕成社(1973年)


感じたこと

かこさとしさんの絵本を読み始めたのは『だるまちゃん』シリーズ。
だるまちゃんが好きになった私は、絵本の著者である加古里子さんが書かれた『未来のだるまちゃんへ』という本を読んで、その生い立ちや歩んできた人生、絵本や紙芝居を通して子どもたちへの思いや関わる生き方を知り、かこさとしさんがもっと好きになりました。

といっても全然知ったとはいえない、かこさとしさん。今回は人気の有名な絵本を読んでみようと図書館で借りてきました。


かこさんがあとがきでも述べられていたように、この絵本の見どころは何といってもたくさんのカラスとその表情です!!
後半になるほどその数は増えていくばかり。とても細やかに描かれていて、一羽一羽にストーリーが感じられます!絵本をさらっと読むだけではもったいない( *´艸`)


もう一つの見どころは、おもしろパン!(^^)!
見開いた両ページにびっしりと並んだかわった形の楽しい成形パン。
私も子育ての頃にパン作りを楽しみましたが、成形できても焼成するとただの丸パンになってしまったり(笑)こんな楽しいパンを作れるからすのおとうさんは天才^^(ちなみに私はおちょうしパンとおそなえパン、きのこパンあたりが気になりました。かみなりパンとだるまパンは可愛すぎて食べられないな)


仕事より子育てを優先させた結果お客が遠のき、お店が経営難に陥ったおとうさんとおかあさん。それでも元気に大きくなった4羽のオモチちゃん(白)レモンちゃん(黄)イチゴちゃん(赤)チョコちゃん(茶)たちのおやつパンがきっかけで、お店は大繁盛します。

もし、かざぐるまが、ちらちら まわっているのが みえたら、
そこが からすの パンやさんが いる いずみがもりなのです。
もしかしたら、あなたは、もりのなかで
チョコちゃんたちに あえるかもしれませんよ。

『からすのパンやさん』より

最後のページでかかれているかざぐるまが、白黄赤茶の4色で出来ているのも心憎い演出です。子どもたちを大事に思うおとうさんとおかあさん、そしてかこさんの愛情ですね。

かこさんは戦前に生まれその時代を生きたからこそ、子どもを大切に育て家族で助け合うことを、愛情たっぷりユーモアたっぷりのお話に仕上げて書られたんだろうなと思いました。

かこさとし おはなしのほんシリーズ、また借りてこようと思ってます^^





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