おすすめ旧譜アルバムVol. 77: South Circle「Anotha Day Anotha Balla」
旧譜紹介Vol. 77です。
今回紹介するのは、テキサスのラップデュオのSouth Circleによる1995年のアルバム「Anotha Day Anotha Ball」です。
South Circleはテキサスを拠点に活動していた二人のラッパー、Mr. MikeとThoroughによるデュオです。
デュオとしては1990年代半ば頃から活動。Suave Houseに所属し、1995年には本作をリリースしています。以降はデュオとしてのリリースはないようですが、二人ともソロとしてはいくつか作品をリリースしています。Mr. Mikeは現在も活動しているようです。
Mr. MikeはMJGをより無骨にしたようなスタイルで、ThoroughはIce CubeやKiller Mikeを思わせる力強いラッパーです。サウンド的にはSuave Houseらしい妖しくメロウ、スペイシーな要素もあるファンキーなものを中心に聴かせます。
本作は(恐らく)唯一のデュオとしての作品で、テキサス流儀のイナタいGセンスが堪能できる快作に仕上がっています。
3. It's Going Down
例の高音シンセがやるせなく響く哀愁メロウ。
チープなピアノやストリングスも印象的なビートで、二人のGなラップが楽しめる良曲です。フックでのソウルフルな歌にも悶絶必至。
4. New Day
ヴォコーダーも絡むメロウ曲。
例の高音シンセをイナタく使った南部マナーの曲です。フックでの男声シンガーの歌が濃すぎない絶妙な良さ。
5. Unsolved Mysteries (feat. 8Ball & Tela)
MJGではなくTelaを迎えたダークな曲。
妖しいシンセが不穏な空気を醸し出したSuave Houseらしいビートで、癖の強いマイクリレーが楽しめる好曲です。8Ballのヴァースの入り方がお気に入り。
6. Pimp Thang
音フックで聴かせるシンプルな曲。
例の高音シンセやチロチロとしたギターが最高に心地良いメロウ路線です。オヤGの方はソファに泣き崩れると思います。
8. Attitudes
キーボードやブラスがシルキーな味を出したメロウ曲。
クールなエレピやストリングスがスムースな味を生んでおり、ラップもねっとりとしていてGな甘さを出しています。フックでのソウルフルな歌にも涙。
13. Gotta Maintain (feat. 8Ball)
Suave Houseらしいファンキー路線。
跳ねるようなベースと弾けるスネアが印象的なビートで、イナタくラップし歌う好曲です。8Ballのヴァースもばっちり。
14. Everyday Allday
やるせない哀愁メロウ。
微妙にチープなピアノや例の高音シンセを使ったビートに、南部マナーなラップが絡む佳曲です。掛け合いフックにはデュオとしての味も。
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