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2023年おすすめ新譜アルバムVol. 91: New Breed Brass Band「Made In New Orleans」

新譜アルバム紹介Vol. 91です。

今回紹介するのは、ニューオーリンズのブラスバンドのNew Breed Brass Bandがリリースした「Made In New Orleans」です。

New Breed Brass Bandはニューオーリンズ出身のブラスバンドです。

2010年代半ば頃に登場。2015年にはシングル「Watcha Workin It Fa New Breed Brass Band」をリリースしているほか、2020年にはTrombone Shortyのアルバム「Lifted」収録の「Everybody in the World」に参加しています。EPやアルバムのリリースは今作が初となります。

セカンドラインをベースにしつつ、そこにカリブ海のリズムやバウンス、No Limit RecordsやCash Money Recordsなどを思わせるヒップホップ要素も取り入れたサウンドを聴かせるバンドです。ニューオーリンズの音楽の面白さが好きな方にはたまらないと思います。

今作はそんなバンドの持ち味がたっぷりと詰まった、陽気でファンキーな快作に仕上がっています。ヒップホップ好きの方も是非。


1. Come On Out

少しだけラップも取り入れた曲。

コール&レスポンス的な歌の掛け合いや、手数多めなドラムが楽しい好曲です。ニューオーリンズらしい味。


2. Drop It How You Feel It (feat. Trombone Shorty, 5th Ward Weebie & Wild Wayne)

5th Ward Weebieが全編で声を乗せるバウンシーな曲。

ドラムの手数も多く、賑やかなパーティ仕様の良曲です。今作のハイライトの一つ。


5. Give It To Me (feat. Trombone Shorty, Kango Slim & Big Choo)

Partners-N-CrimeのKango Slimの歌を主役に据えたバウンス。

808と小気味良いギターが効いたサウンドで、Kango Slimの「ラッパーによる歌」とBig Chooの煽りが堪能できます。今作のベストトラック。


7. Have Some Fun (feat. Gussy Corleone & Tracci Lee)

ラッパーのGussy CorleoneとシンガーのTracci Leeをフィーチャー。

軽やかなドラムやファンキーなギターを用いたヒップホップ寄りの曲です。ヴォーカリストだけではなく後半にはバンドの見せ場もあり。


8. Treme Island (feat. Jeff Coffin)

ちょっとカリブ海っぽいリズムの曲。

インストの曲ですが、ドラムの連打などに南部ヒップホップとの共通点も発見できます。Jeff Coffinのサックスもばっちり。


9. All On Me

Mannie Freshあたりの影響を受けていそうな曲。

鋭い808のスネアロールやズビズビとした重厚なシンセが、ブラスバンドのスタイルに見事に馴染んだ佳曲です。ヒップホップ好きの方も楽しめると思います。

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