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おすすめ旧譜アルバムVol. 69: Pastor Troy「TROY」

旧譜紹介Vol. 69です。

今回紹介するのは、アトランタのラッパーのPastor Troyによる2008年のアルバム「TROY」です。

旧譜紹介

Pastor Troyはアトランタ出身のラッパーです。

1990年代後半に登場。1999年に1stアルバム「We Ready I Declare War」をリリースし、2000年の「I Am D.S.G.B.」、2001年の「Face Off」などアルバムのリリースを重ねていきます。2002年にはUniversalからのアルバム「Universal Soldier」でメジャーデビュー。しかしその後2004年の「By Any Means Necessary」を最後にメジャーから離れ、再びインディでの活動にシフトします。以降は2006年のCriminial Manneとのタッグ作「Atlanta 2 Memphis 」や2007年のソロ作「Tool Muziq」、2008年の本作などをリリース。2010年代以降も多くのミックステープやアルバムを発表しており、常に精力的に活動しています。

高めの声質で暑苦しいフロウを聴かせるパワフルなラッパーです。サウンド的にはアトランタらしいクランクやメロウなど。メンフィス勢との交流も多く、トラップ的なビートにもかなり早い段階で挑んでいたパイオニアの一人です。

本作は曲ごとのクレジットはないので詳細は不明ですが、DJ SqueekyやFatboiらをプロデュースに迎えた作品です。トラップやソウルフル路線などをバランス良く揃えた充実作に仕上がっています。


1. Introduction To A Gladiator

ウワモノが控えめなドラムで聴かせるトラップ。

最初のフック後のコール&レスポンス的なヴァースが楽しく、クランクとしても聴けますが上げすぎない曲です。例の高音シンセもうっすら聞こえます。


4. If U Pull

恐らくDJ Squeekyプロデュース。

当時DJ Squeekyが好んで使っていたギスギスしたシンセが強烈なトラップです。Pastor Troyのド迫力のラップも映えています。


5. Ball Ya Fist Up!!!

ミニマルなシンセを用いたクランク。

真夏の日差しにジリジリと焼かれるような熱いビートに、Pastor Troyが暑苦しいラップを聴かせる激熱曲です。思わず拳に力が入ります。


7. Snitch

某テネシーGクラシックと同ネタを使用(ビートジャック?)。

不穏なストリングスやピアノ、軽く連打されるドラムが印象的なバンギンな曲です。Pastor Troyのパワフルなラップもビートに合っていまうs。


11. On The Top

超大ネタ使いが引っ掛かったのか、ストリーミング版とCD版では曲名が同じ全然違う曲が入っています。今回はCD版のレビューを。

ソウルフルで華のある少年声の歌を大胆にサンプリングした、力強いトラップ路線の曲です。フックでの某シンガーの歌とPastor Troyの疑似的な掛け合いが素晴らしい名曲。本作のハイライトの一つだけに、ストリーミング版は惜しい…。


12. Addicted

Akon似のシンガーがフックを歌う哀愁曲。

美しいストリングスや艶やかなベースが効いた落ち着いたビートで、力のこもったラップを聴かせる好曲です。こういったメロウな曲でもPastor Troyのスタイルは自然に聴けます。


14. Can't Be Her Man

本作のハイライトの一つ。

ファンキーなベースやエレピに南部マナーのバウンシーなドラムを合わせた、南部流Gファンクです。例の高音シンセも飛び出します。シンガーによる歌フックにも悶絶必至。


15. Bodyguard

本作のベストトラック。

Jay-Z「Girls, Girls, Girls」系のソウルフルな歌をループしたビートに、「君のボディーガードになりたい」とパワフルにラップするメロウ曲です。低い声で連呼するフックが印象的。


17. What Da Deal, Boo? (Remix)

ソウルフルなサンプリングが光るトラップ路線。

美しいピアノやストリングスに手数の多い808が絡む、現行ヒップホップ好きの方にもおすすめしたい曲です。フックではスクリュー声も使用。

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