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2023年おすすめ新譜アルバムVol. 112: DJ.Fresh「The Tonite Show」

新譜アルバム紹介Vol. 112です。

今回紹介するのは、ベイのプロデューサーのDJ.Freshがリリースした「The Tonite Show」です。

DJ.Freshはベイ出身のプロデューサーです。

これまでの活動や音楽性については以前書いたこちらを。この後もElighやNef The Pharaohなどとのタッグ作、ソロでのインスト作品など精力的に作品をリリースしています。

今作はそのメロウネスを全開にしたGなサウンドに、ベイ勢を中心としたラッパーやシンガーを迎えたプロデューサーアルバムです。快作。


2. What's That All About (feat. LaRussell)

リラックスしたGファンク。

ブリブリのベースや例の高音シンセを使ったビートに、Slick Rickを思わせるLaRussellのスムースなフロウが映えた好曲です。少しユーモラスなノリも。


4. Pop My Shit (feat. E-40, Larry June & Dreebo)

今作のハイライトの一つ。

ミニマルなベースをループしたラチェット系のビートですが、音選びがブギー的でGな要素が強いです。持ち味の異なるマイクリレーも濃厚。


6. The Devil's Tier (feat. Curren$y & Cozz)

哀愁漂うソウルフル路線。

ストリングスのループに生っぽく動くベースを絡めたビートで、Curren$yとCozzの落ち着いたラップが乗る良曲です。ブーンバップ好きの方にもおすすめできます。


7. All Around The Globe (feat. Payroll Giovanni & Tamara Jewel)

いかにもPayroll Giovanniらしい哀愁メロウ曲。

1980年代R&Bっぽい煌びやかでメロウなシンセを使い、抑え気味のGラップマナーに仕上げたような佳曲です。Tamara Jewelのフックは淡々とした良さ。


8. Boss Talk (feat. Paul Wall, Killa Kyleon & Trae Tha Truth)

今作のベストトラック。

「Boyz-N-The-Hood」ドラムも聞こえるスムースなビートに、テキサス勢のコクのあるラップが乗るメロウ曲です。フックのトークボックスに悶絶必至。


9. The Stars Tonite (feat. Stalley, CXLD SPEECH & Rexx Life Raj)

煌びやかなメロウ曲。

1980年代R&Bを思わせる、甘酸っぱいシンセやエレピが心地良い好曲です。Rexx Life Rajの歌フックが美味。


12. Belong To The Streets (feat. Nef The Pharaoh, Deja Carter, Watts Homie Quan & Mistah F.A.B.)

この曲もトークボックスを使用。

ブリブリのベースのループと軽めのドラムで聴かせる、ちょっとハイフィっぽい味もあるメロウです。今作のハイライトの一つ。


14. The Payback (feat. Problem, Casey Veggies, Mike & Keys & Guapdad 4000)

美しいピアノループが光る哀愁曲。

例の高音シンセもサラっと使ったGセンス溢れる曲です。Problemのイナタいラップが目立ちますが、ビートスイッチと共に始まるGuapdad 4000ヴァースもお気に入り。


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