見出し画像

2024年おすすめ新譜アルバムVol. 8: GMO Stax「Youngest N Charge 2」

新譜アルバム紹介Vol. 8です。

今回紹介するのは、デトロイトのラッパーのGMO Staxがリリースした「Youngest N Charge 2」です。

GMO Staxはデトロイト出身のラッパーです。

2010年代後半に登場。2020年にはEP「Off Safety」を発表します。2021年には「Youngest Pit in America」とそのデラックスエディション、「No Safety」と2(3)枚の作品をリリース。2022年にはアルバム「Younget N Charge」を発表しています。また、客演でもBabyface RayやHelluvaなどの作品に参加。精力的に活動する新進ラッパーです。

少し高い声質を押し潰したような発声で、力を入れすぎないネチネチとしたフロウを聴かせる緊張感のあるラッパーです。サウンド的には現行ミシガンマナーのバンギンやトラップなどのビートを好みます。

今作はハードな路線を軸にしつつ、メロウも少々取り入れた現代のGセンス溢れる快作に仕上がっています。Icewear Vezzoなどが好きな方は是非。


3. Rep the Brand (feat. Babyface Ray)

Helluvaプロデュース。

隙間のある穏やかなシンセが印象的なメロウ路線です。フックでのBabyface Rayの泣きのラップが沁みます。


5. How I'm Feeling

哀愁漂うシリアスな曲。

ブヨブヨのベースや寂しげなストリングスが効いたビートで、脱力感のあるラップを聴かせる好曲です。G好きの方にもたまらないと思います。


9. We Ain't Gangbangin'

Helluva制作のトラップ。

冷たいピアノとふうわりとしたシンセが緊張感たっぷりに響くビートに、切り詰め気味のラップを乗せたハードな曲です。現行ミシガンらしい味。


12. Only Option (feat. L.O.E. Shimmy, Luh Tyler & Rob49)

ちょっと1990年代のCash Money作品を思わせるバンギン。

シリアスなピアノとストリングスが目立つビートで、キャラの異なる濃いマイクリレーが堪能できる佳曲です。今作のハイライトの一つ。


15. Choppaz (feat. Shy Glizzy)

今作のベストトラック。

美しいピアノに太いベースや手数の多い808を絡めた哀愁路線です。Shy Glizzyのルーズで歌心があるラップが見事。

ここから先は

0字

¥ 100

購入、サポート、シェア、フォロー、G好きなのでI Want It Allです