【レビュー】一撃必殺の斬撃!飛び散る血飛沫!Nintendo Switch用ソフト『斬!斬!斬!』

「ブシドーブレードの新作がいつまでたっても来ないんなら……作っちまえばいいんだよ……」

Nintendo Switch用ダウンロード専用ソフト『斬!斬!斬!』が2018年8月に配信開始されました。価格は1,800円(税込)。
本作はポーランドのインディースタジオDojo Gamesが開発した2D対戦格闘ゲーム『Slice, Dice & Rice』を日本語ローカライズした作品で、2017年12月19日(火)にはPS4版が配信されています。

本作の最大の特徴は、製作者自身が「ブシドーブレードにインスパイアされた」と書いてあるとおり体力ゲージが存在せず一撃で決着がつくシステムです。相手に斬撃を叩き込めば勝ち、というシンプル極まりないシステムで初心者でも複雑なコマンドを覚える必要がなく楽しめます。ブシドーブレードやサムライスピリッツが好き、複雑なコマンドやシステムを覚えるよりも単純に爽快感のあるゲームがしたい人ならぜひプレイしてもらいたいタイトルです。価格もパッケージのゲームよりお買い得でコストパフォーマンスも良いです。

(※)ブシドーブレード……1997年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用対戦格闘ゲーム。キャラクターが武器を使い、攻撃が命中すると即座に決着がつくというシステムで話題になる。独特のシステム・世界観により根強いファンが多い。続編「ブシドーブレード弐」も発売された。

伝説の"聖米"の力を求めるのだ

使用できるキャラクター8人、日本刀や薙刀、鎌、大剣や扇、素手などそれぞれの戦闘スタイルのキャラから選んで戦います。コントラストの高いモノクロを主とした画面にアメコミ風の強烈なキャラクター、外国人の考えた勘違いしたニッポン・アジア観の殺伐とした世界……『ニンジャスレイヤー』『モータルコンバット』のようだと表現すると分かりやすいでしょう。舞台は異界と化した日本、各キャラクターが"聖米"の力を巡って壮絶な殺し合いを繰り広げます。BGMも格好良くゲームの雰囲気にマッチしています。
「Story」モードでは最初はオーソドックスな日本刀使いの「小次郎」のみが使用可能で、クリアするたびに一人ずつアンロックされていきます。ほかにローカル対戦モードの「Versus」やトレーニングモードの「Dojo」、プレイのヒントを表示する「Hints」があります。

刀で斬れば人は死ぬ。当たり前のことである

操作は横斬り・縦斬り・弾き・強斬りの4種類のボタンを使います。コマンド技は無く、ガードはできず、攻撃が当たれば一撃で死にます。厳密には攻撃が浅いときは倒れませんが、大体は死にます。開始3秒で決着が付くことは珍しくありません。非常にシンプルで格闘ゲーム初心者でも爽快感と緊張感を味わうことができるゲームですが、何も考えずに連打するだけでは勝てません。システムの肝は攻撃を「弾く」ことができる点、そして強攻撃が弾きができない点、強攻撃はモーションが大きく隙がでかい点です。ここがジャンケン要素になっているので駆け引きが生まれ、対戦で盛り上がります。両方とも攻撃なら両者とも弾かれた状態になったり、両方とも弾き狙いのお見合いになったりもします。強攻撃のモーションは前ダッシュやバックステップでキャンセルすることができるので、そこで上手く相手の攻撃をスカすのがおすすめです。あと空中でもダッシュ・バックステップは可能なのでどんどん動いていくのがいいでしょう。
また、「心眼」マークが表示されているときは相手の攻撃にエフェクトが加わり一定時間スローになります。相手と距離を取ると回復するのでうまく活用しましょう。なお、オプション画面で危機感知設定をオリジナル版(PC版と同じ)にすることによりこの部分が「鰻(うなぎ)」と表示されるようになります(なぜ鰻?)。

分厚い説明書やコマンドリストなど読まなくても良い

このゲームの良いところは、なんといっても対戦が盛り上がるところです。初めてプレイする人でも数分でルールを理解でき、従来の格ゲーではハイレベル同士でしか味わうことの出来なかった駆け引きを初心者でも体験できます。ウメハラも「格ゲーは究極的にはじゃんけん」と語っていたことがありますが、今作ではその域に達していないプレイヤーでも手軽にジャンケン要素の読み合い・駆け引きが楽しめることができるので非常にオススメできます。すぐに分かりやすい形で決着がつくところも最高です。

ゲームの対人戦というものはとても面白いですが、まず両者ともルールを理解しないといけません。片方が未経験者だった場合はまず説明を受け、ルールと操作方法を覚える必要がありますが……大体のゲームはそこまでのハードルが高い!格ゲー未経験の人にシステムやコマンドを覚えろと言っても急には難しいでしょう。対戦を「楽しめる」レベルになるには時間がかかると思います。少なくともその日のうちに満足できるような体験ができるかどうかはキツいと思います。しかし、本作ならそのハードルをできる限り低くされているので数分プレイすればどういう作品か理解できるし、もっとプレイすればそれだけでは終わらない駆け引きの面白さもあることに気付きます。
Switchとの相性が良いところも挙げていきたいところです。Nintendo Switchはハード一つあればコントローラーを分け合って対戦が楽しめる、パーティー向けのゲームハードです。友人の家に遊びに行くときその人の部屋にSwitchドックがあるならファミコンカセットを差し替えるように簡単に画面に映し出せるし、無くてもSwitch自体を利用することもできます。

ジャンルは「一撃必殺格闘ゲーム」

Steam版には無かったネットワークモードが家庭用には搭載されており、通信対戦で遠くのプレイヤーとも対戦ができますが、ワイワイ集まって楽しむのがとても楽しいのでぜひローカル対戦を体験してみてほしい一品です。
ぶつかる剣の音、宙を舞う首、バラバラに吹き飛ぶ身体……!どちらが勝ったかがひと目で分かる、「動かすこと自体が楽しい」というゲームの原始的な快感を味わうことができる作品、クリスマス時期のパーティーにも持ってこいでしょう。


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