前回、新しい肥料「オルトラン」の特長とその安全な使用方法について紹介しました。今回は、オルトランの具体的な使用方法やどのような害虫に効果的か、さらには注意点などについて詳しく解説します。

1. オルトランの特長と効果

オルトランは、吸汁性の害虫（例:アブラムシ）や食害性の害虫（例:ヨトウムシ、アオムシ）に効果のある浸透移行性殺虫剤として知られています。以下は、オルトランの主な特長です。

• 広範囲の害虫対策: オルトランは、その効果が持続するため、さまざまな園芸害虫の防除に適しています。

• 手軽な使用: 散粒容器に入っているため、手を汚すことなく簡単に使用できます。

• 高い浸透移行性: この性質により、作物の隅々まで行き渡り、害虫を均一に防除することができます。

• 持続的な効果: 一度の使用で、長期間にわたって効果が持続します。これにより、手間がかからず、害虫からの保護が続くことになります。

これらの特長を持つオルトランは、様々な作物や園芸において、害虫の予防や退治に大変役立つ商品として注目されています。

2. 安全に使用するためのポイント

オルトランを使用する際には、安全性を確保するためのいくつかの注意点があります。以下はその主なポイントです。

• 土壌の状態を確認: 土壌が極度に乾燥している場合は、オルトランの使用を避けるようにしてください。

• 適切な散水: 一部の害虫の防除に使用する際には、散布後に適切な量の散水を行うことが効果的です。

• 成木の使用について: 樹高2mを超えるような成木での使用は、効果が劣る可能性があるため避けるようにしましょう。

• 初めての使用: 新しい品種や作物にオルトランを初めて使用する際には、事前に薬害の有無を確認することが推奨されています。

3. オルトランの具体的な使用方法

オルトランは、各種の作物や植物に対して、害虫を退治するための効果的な肥料として利用されています。以下は、主な使用方法です。

• 一般的な植物: アブラムシ類の場合、1ｇ／株を生育期に株元に散布します。総使用回数は4回以内とされています。

• 特定の植物: はぼたんやベゴニア、ガーベラなどの場合、2ｇ／株を生育期に株元に散布します。これも総使用回数は4回以内です。

• 野菜: トマトやなす、きゅうりなどの場合、植え穴処理や土壌混和の際に指定された量を使用します。

オルトランを使用する際には、散布量や使用回数を適切に守ることが重要です。過度な使用や回数の超過は、植物への影響や効果の低下を招く可能性があります。

4. オルトランで効果的に対応できる害虫

オルトランは、様々な害虫に対して効果を発揮します。以下は、その主な害虫とその効果についてです。

• アブラムシ: オルトランは吸汁性の害虫であるアブラムシに対して高い効果を持っています。

• ヨトウムシやアオムシ: これらの食害性の害虫にも効果があります。

• コナジラミやハモグリバエ: これらの害虫もオルトランの使用により退治することが可能です。

オルトランの使用により、これらの害虫を効果的に退治することができます。しかし、使用する際には、安全使用上の注意や効果・薬害等の注意点を十分に確認し、適切な使用方法を守ることが求められます。

3. まとめ

オルトランは、多くの害虫に対して効果的な肥料として利用されています。適切な使用方法や注意点を守ることで、植物を害虫から守ることができます。オルトランを使用することで、健やかな植物の育成が期待できます。