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披露宴会場は道の駅〜結婚式が町おこしになった日〜

21記事目の担当は、CRAZY WEDDING プロデューサーの菅野舞雪。

今回はお二人と共に結婚式をつくってきたプロデューサーが、お二人との出会いや結婚式当日などの裏側を綴っていきます。

プロデューサーとお二人の関係性やどんな想いで結婚式を一緒につくっているのか、そんなことが少しでも伝わると嬉しいです。

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【新郎新婦プロフィール】
雄太さん・ありささん

お付き合いして8年目。地元ではそのおしゃれさ・ラブラブっぷりが有名の仲良しな新郎新婦様。「大好きだから一緒にいたい」「みんなで一緒に幸せになりたい」そうまっすぐに話すお二人は、25歳で地元島根へのUターンを決めた。そんなふたりの結婚式会場は地元のシンボルでもある道の駅。大好きなゲストはもちろん、近所の方々も見守る中結婚式を行ったお二人。

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【プロデューサープロフィール】
菅野 舞雪

自身の経験から「これまでの出来事は全て意味だったと思えるような1日」をつくりたいと、2016年4月に株式会社CRAZYへ入社。新卒から、CRAZY WEDDINGの現場を統括するディレクターとして、岩手から沖縄まで約160組の結婚式を担当。その後はプロデューサーとして開催場所を問わず多数のウェディングを担当。プロデュースの強みは、お客様の真の願いを引き出し、寄り添い、他にはないアイデアで形にしていくこと。


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ーお二人との出会い

「結婚式の半年前くらいから、地元に戻るんです!」

そう話すお二人と私が出会ったのは、2018年のこと。まだ23歳と25歳だったふたりのそのキラキラとした笑顔を今も覚えています。

地元の中学校で出会い、お付き合いして当時8年目。その8年のほとんどを遠距離恋愛として過ごす中で、一度はお互いのために別々の道を選ぼうとしたこともあったと話してくれました。

でも、

「とにかく好きだから一緒にいたい」

シンプルな、でも大きなその気持ちを大切に一緒にいることを選び続け、今ではお互いがいないことが考えられないと話してくれました。

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そんなお二人は、この結婚を機に二人の地元である島根県へUターンすることを決めていました。

「大好きな家族、友人がいる場所は地元だと気付いた」
「地元の友達が島根に帰ってきたときには
 みんな僕らの家に集まるようなそんな夫婦になりたい」
「みんなで一緒に幸せになりたい」


ーお二人を表したコンセプト

「大好きな人とみんなで一緒に幸せになりたい」

そうまっすぐに話すお二人にご提案したコンセプトは、
「このゆびとまれ!」

高らかに叫べばここからはじまる

幸せが幸せを呼び
みんなで幸せになる
それがぼくらの生き方

一緒にいるときも
いないときも
確かにあったお互いを想い合う気持ち

ただただ「好きだから」
これから先も共に生きると決めた

たった一人 愛する人に愛される
その喜びを知っているぼくらだから

自分の幸せも大切な人の幸せも
この手でつくることができるんだ
だから迷わずに

「このゆびとまれ!」

大切なこの場所で
ぼくらが幸せのはじまりになることをここに誓う
この手で大切にできる人がどんどん増えて行く

さあみんなで
まっすぐに幸せへ向かおう

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お話を聴いて私が感じたふたりの人の愛し方は一緒にいるということ。

手の届く範囲の人を二人から幸せにしていく、そんな二人の決意と、この結婚式を通して、生まれ育ったこの町を二人が盛り上げていく未来を願ってこの言葉を贈りました。

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(このコンセプトを贈った時から当日撮ると決めていた1枚)

若く可能性に溢れた二人が、地元に帰ってきてそこで結婚式を挙げる。その結婚式でそこにいる場所が、人が大好きだと伝える。この結婚式に二人の幸せをつくるだけでなく、この町を元気にする力があることを感じていました。それをお二人にも話し、この結婚式をすることが町おこしにもなるような1日を作り始めました。

ー選んだ会場は道の駅

生まれ育った町のシンボルになるような場所で開催したいと希望があったお二人。会場候補は閉校になった学校、美術館、道の駅。無理難題とは思いませんでした。お二人と一緒にそれぞれの担当者さんと連絡をとり、ときには市役所の方と交渉をし、むしろこの挑戦を楽しんでいました。そして最後は、この町を象徴する海が綺麗に見える道の駅で立食パーティー型の結婚式を行うことを決めました。

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ー誰でも見学可能な挙式・披露宴

パーティー会場は道の駅、挙式会場は目の前の公園。道の駅ということはもちろん、一般客や観光客もいらっしゃいます。

でもコンセプトは「このゆびとまれ!」

ここを訪れる方にも結婚式を見て一緒に幸せな気持ちになってもらおう、と会場外に結婚式のタイムテーブルを用意することをご提案。コンセプト提案書と装飾のデッサンも飾り、「ここで結婚式を行っていること」があえてどなたから見ても分かるようにしました。

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加えて、せっかく地元でやるからにはより多くの人に見守ってもらおう、と結婚式の場所と時間をinstagramを使って告知。当日はご招待ゲストに加えて二人の近所の方、ご友人の親御様、学校の先輩や後輩の皆様も駆けつけて二人の結婚をお祝いしてくれました。

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ー地元の名産品を使ったオリジナルブッフェ

CRAZY WEDDINGのことも知って下さっていた道の駅の担当者さん。結婚式の開催は(もちろん)初めてにも関わらず快く協力してくださいました。やったことがないからこそ、なんでもできる。道の駅の皆様の手厚い協力体制のもと、地元の名産品をたっぷり使ったブッフェをご提案しました。

お料理を通してこの土地の素晴らしさを再確認できるように、新郎新婦の二人と相談しながら、のどぐろをはじめとした地元の鮮魚、名産品のしじみ、地元で育った卵やお肉を使った料理をご用意。きっと食べ慣れているゲストの方々からも好評でした。

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ー5年後に集まることを約束するタイムカプセル

この日のメインコンテンツとしてご提案したのは、5年後に同じ場所・同じメンバーで開けるタイムカプセル。ゲスト全員に5年後の自分に向けてメッセージを書いてもらいました。5年後も「このゆびとまれ!」と声をあげたら大好きなみんなが集まって一緒に笑う、そんな未来を確実に実現するために。ゲストの手紙は、今もふたりが大切に預かっています。

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そして、パーティーのフィナーレには大好きな場所に大好きな人が集まるこの光景が、ふたりの一生忘れられない景色になるように家族が、友人がふたりを照らす手持ち花火の花道を。

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今度は二人がここにいるみんなを照らしていく、一緒に幸せへと導いていく、と誓うそんな瞬間でした。

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ー「結婚式をすること」が誰かの、どこかの勇気になる

若い夫婦がUターンで帰ってきて、地元の道の駅で開催した結婚式。この結婚式はその後、地元のテレビ、新聞でも取り上げられました。

大好きな人に、大好きなものに、大好きだと伝える。

そんなシンプルなことが、誰かの勇気になる、その場所に元気を与えるパワーを持っている。そんなことをふたりから教えてもらいました。結婚式をすることが町おこしになる、そう確信した1日でした。

普通の式場やレストランでも、素敵な結婚式や地元愛を語ることはもちろん出来る。でもそこにお二人に縁ある料理があって、見慣れた風景があって、
お二人にしか出来ないコンテンツがあるから、伝えたいことは何倍にもなってゲストに伝わっていく。もし、地方に住んでいてCRAZY WEDDINGをやりたいけど、悩んでいる、なんていう人がいたら会場はどこだってできると伝えたい。二人が意味のあるその場所で結婚式をすることが、きっとそこに住む人の町の勇気にもなるはずです。


当日のMOVIEはこちら⬇


コンセプト:このゆびとまれ!
プロデューサー:菅野 舞雪 


最後に、もし詳しくCRAZY WEDDINGのことを聞きたいという方がいらっしゃいましたら、是非ご気軽にHPよりお問い合わせくださいませ。


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