こんにちは、丹羽です。


LINEにおけるマーケティングで欠かせない「セグメント配信」について、これまでの記事でもお伝えしてきましたが、


そのセグメント配信の起点となるタグ付けを自動で行うために必須となってくるのが拡張ツールの「アンケート」という機能になります。

アンケートによって、ユーザーの属性ごとにタグを付与すると、配信コストを抑えながら、一人ひとりに合わせた商品やサービスの提案を行う1to1マーケティングが可能になります。


これが、メルマガなどと比較した時のLINEの強みとも言えるでしょう。


それでは、拡張ツールのアンケート機能についての解説と、必要な考え方についてお話ししていきます。

アンケート機能とリサーチ機能の違い

LINE公式アカウントにはデフォルト機能として「リサーチ」という機能が備わっていますので、そもそも「LINE公式アカウントのリサーチ機能」と「拡張ツールのアンケート機能」の違いから説明しておきます。


LINE公式アカウントのリサーチ機能は、ユーザーの性別や年齢などをヒアリングする目的で一般的なアンケートを行うことができる機能になりますが、単に回答結果の数を把握するための機能となり、

・ 　誰がどんな回答を行ったか = ユーザー個人と回答内容の紐付け
・ 　回答内容と連動した自動タグ付け

これらができないということに加え、


そもそも一定数の友だち数に達していないと、アンケート回答結果が閲覧できない


というデメリットがあります。


もちろん「友だちリストの男女比や性別比率を知りたいだけ」という目的だけであれば、このリサーチ機能を使えばよいということになりますが、


LINEマーケティングにおいて、本来のアンケート活用目的はその先にある「ユーザーの属性に合わせた情報発信の最適化」にあるはずです。


すなわち数を知るだけではなく、ユーザー個々の属性を把握しなくてはいけないということになりますので、そのためにはタグ付けが必須となってくるということです。


そして、その自動タグ付けを行うことができるのは、現状、拡張ツールを使用した場合のみとなり、

さらにそこから、

・ 　属性に合わせたメッセージ配信
・　 属性に合わせたシナリオ分岐
・　 属性に合わせたリッチメニュー切り替え

などを自動で行うことができる、ということまで考慮すると、


「LINEマーケテングの成果を最大化」するためには、拡張ツールのアンケート機能を使うことがベストな選択になってくるのではないかと思います。

アンケートの隠れたメリット

LINEマーケティングにおいてアンケートを行う目的は、「1to1マーケティングを行うために必須となるユーザー属性を取得すること」が主となりますが、拡張ツールを使うことで、

・　自動でセグメント分け（タグ付け）を行うことができる
・　ユーザー属性を正確かつ詳細に把握することができる

という大きなメリットが生まれます。


「ユーザーがアンケートの回答選択肢をタップするだけで性別や年代、悩みまでも把握できてしまう」という拡張ツー ルの機能は、スゴイものだと思いませんか？


通常、LINE公式アカウントを運営しているだけでは、ユーザー個々の属性はおろか、誰が友だちになってくれているのかすら認識できないものですが、拡張ツールを使うことでそれらが容易に把握できてしまう、というわけです。


また、アンケートを作成しユーザーに答えてもらうことには、もう一つ隠れたメリットも存在します。


それは、「アンケートに答える」という行動を取ることで、ユーザーにアクションの癖が付くということ。


ようするに「配信者側が一方的にメッセージを発信し、ユーザーはただそのメッセージを読むだけ」という関係性ではなく、


「配信者側からのオファーに対してユーザーが何かしらのアクションを返す」という双方向のやり取りを行う関係性が構築でき、以後の反応も高まる傾向が出てくるということです。

アンケート作成の考え方

LINEマーケティングにおいて非常に有効な役割を果たすアンケート機能ですが、その後のセグメント配信や 1:1トークの成果に繋げるためには、 適切な質問項目を過不足なく設置していく必要があります。


アンケートでは、性別や年代、興味・関心などをはじめとしたユーザー属性や、LINE公式アカウントに登録した動機や、抱える悩みなどを引き出していくことになりますが、


設問項目を考える際は、

配信者側の目的を果たすために必要なユーザーの情報

という観点でピックアップをしていくのがポ イントになります。

配信者側の目的というのは、

・ 　セールスの成約率アップ
・　 1：1トークでのクロージング率UP
・　 来店数・予約数UP
・　 配信内容の方向性決定
・　 最適なステップ配信シナリオへの分岐
・ 　ユーザーの居住地域の特定

など、様々なことがあるかと思いますが、


上記の目的（すなわち、自身のLINE活用のゴール）を達成するために把握しておくべきユーザーの情報にはどのようなものがあるか、という観点で、適切な質問項目を洗い出していくということです。

※　例えば、「セール案内を商圏内のユーザーだけに届けたい」といった目的の場合は、居住地域を把握しておく必要がある、などの観点からアンケートを作成しましょう

1to1マーケティングのような高度なマーケティングを行う場合は、タグ付けによるセグメント分けが必須になるケースが多くなりますが、その場合にアンケート機能は非常に重要な役割を果たします。


すでに拡張ツールを利用している方はもちろん、これから拡張ツールの導入を検討したいという方も、参考にしてくださいね。

今回の記事まとめ