見出し画像

宇野維正先生考察第六十九段 SMALL AXE PODCAST 全4回+0回の宇野先生編

今回の宇野先生考察は宇野先生がホストのスターチャンネルEXのSMALL AXE PODCASTの4回+0回の宇野先生の発言をピックアップしていきます。基本的に宇野先生がゲストのお話を聞く&スティーヴマックイーン監督のSMALL AXEについて語るPODCASTなので宇野先生の個人的な発言は少ないです。内容やゲストの見解などは触れませんので気になる方はぜひ番組を聴いてみてください。



また0回は特に気になる事もなかったので、取り上げません。では始めていきます。


第一回



『同じ媒体とかとか同じpodcast番組で一緒になる事があるんですけどお会いするの初めてですよね?』
池城さん「数年前にジャスティンティンバーレイクのリスニングセッションで隣に座り、私は話し掛けもしたんですけどはじめまして」
『そもそも人の記憶力がないんで、大変失礼しました』




『日本のレコード会社の試聴会ってみんな静かーに聴いてますよね』


『初めて買ったレコードはマッドネスですよ。』
『HONDAのシティのCMソングで小学校5年生ぐらいの時に放送委員で流してた』

『音楽のセレクトは押さえてるなあって感じですけど、オバマのテレビシリーズと映画のセレクトやばいぐらい良いですよね』

『行きましたよ僕。ランキンタクシーさんとかチェイコビューティーさんとか。』
『でも、あんまりそこに肌に合わないみたいな10代を過ごして来た』

『スキャテライツはミュージックマガジン辺りを中心に大騒ぎで、これは聴かないといけないと思って聴いて、うーん全部同じに聴こえるみたいな』


第二回


『磯部さんと2人でお話しするのは初めてですね。』


『私は(スティーヴ・マックイーン監督作品だと)シェイムが凄い好きでしたね。あれもセックス依存症を病気として扱ってる映画で凄い身に沁みたじゃないなんて言ったら良いんだろう?当時はある種の当事者性を感じた。当時ですよ。当時は』



『反体制とカルチャーの関わりって簡単には切り分けられないし、ただ僕個人的には足を絡め取られなくないって言う思いが物凄く強いのでどんどん反体制じゃなくなってます』


『サブ番組でこういうpodcastをやるぐらい丁寧なことをしないと伝わらない事もあるのでやっぱりこういう番組は必要ですね。へへへ。』


第三回






『Daichi Yamamotoさん、僕好きでいつも良く聴いてますよ。僕は一応、音楽ジャーナリストなんですけど、はじめましてがこんなお仕事になってしまって… 嬉しいんですけど、また取材とかでよろしくお願いします。』
僕の大学の友達とかでカフェやったりとか、沖縄でホテルやったりとかしてる人がいますけど、お客さんとのコミニケーションとかを見てると絶対自分にはできないなと思いますね』
『フランクに話すのが自然にできる人じゃないと客商売は出来ないんだろうなと』

『僕の息子が凄くラップが好きでダイチさん凄く好きなんですよ。日本語ラップ好きなんですけどダイチさん見た目で「かっけー!」みたいになると言う逆の意味もあるじゃないですか。そのそれはそれでって言うのはありますよね。そのカッケーに反応し過ぎだろって言うのはあるんですけど。難しい所ですよね。そのかっけー!と思うのも子供としては素直に気持ちじゃないですか。』
全く僕は性善説を信じられないんですけど』
『日本人って本当に人が良すぎると思いません?つけ込まれ過ぎてるって感じません。その人の良さに』


第四回




『汀とか僕、漢字初めて見ましたもん』
『一回観た人もこのpodcastを聴いてからもう一回観るとまた別の気付きがある。結構、意味のあるPodcastをやってるんじゃないかな?と自負してますけど』
そもそも我々もカラードで西洋の歴史からは阻害された存在ですから』
『僕個人的にはデモはもちろんですけど、ある場合における暴力は、抵抗としての暴力とかは。暴力だからイコール否定と言うのはある種の思考停止だと思うし、引き倒さなきゃならない像は多分あれのかも知れないし、だからそれはだって視界に入る奴隷商人の像がそこのコミニティーで暮らす人たちの視界に入るって言うのは。別のところに移すとか、なんらかの形でね。歴史としてそういうあったと言う痕跡を残す必要は負の意味でも残す必要があるのかも知れないですけど、なんかブラックライブスマターに対してある種、人ごとだけではなくニヒリスティックや冷淡な姿勢を示す人が正直、この国は多いと思うんですよね。そういうの見てるといやいやそれって全然地続きだし。僕良く言うんだけど、そもそも僕らカラードだけど、どちらと言えばあっち側だよみたいな。』
中村さん「僕もそういう気持ちでいます。どうも名誉白人的な感覚を身につけてますよね。」
『本当にねえー。こんなに国が貧しくなってそれが残ってるのがねえ。日本がね。何を言ってるんだかと思いますが。すいません。最後は愚痴みたいになってしまって』


『僕自身もゲストの方々とお話しする中で新たな発見、気付きがたくさんありました』

『また素晴らしい作品に出逢ったらまたぜひこういった企画をやれればなと思っております。番組ホストは宇野維正でした』


【総評】

かなり内容を絞りました。一番面白かったのは池城さんに初めましてですよね?と言ってジャスティンティンバーレイクのリスニングセッションで話したけどはじめましてと言われてたじろぐ宇野先生ですね。普段、あまり見れない姿です。

セックス依存症の映画に当時はと注釈をつけながらも当事者性を感じてしまったという謎の告白も宇野先生研究では興味深いです。宇野先生は良く若いころは「女の子のことしか考えてなかった」とか言いますね。

真面目な話だと宇野先生が良く言う日本人はカラードなのになぜか白人側に立つ人が多いという話。今回も久しぶりに出ました。これは本当にその通りだなと思います。何故か日本では保守層を中心にBLMについて批判的な立場の人が多い。NBAの八村塁選手がブラックの血が流れているのだから当然だと思うがBLM活動に参加したら保守層を中心に批判的な意見が沸いた時に宇野先生と同じくなんでカラードなのにこの人たちは自分たちを名誉白人だと思っているんだろう?と思ったものでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?