宇野維正先生考察第八十段 FM COCOLO Whole Earth RADIOポップカルチャー2023 ハーフタイム NewJeansおじさん降臨編

今回の宇野先生考察も恒例のFM COCOLO Whole Earth RADIOポップカルチャーを語るの2023 ハーフタイムからのピックアップです。今回の宇野先生はMCもしておりました。みんな大好きNewJeansおじさん降臨しました。ではピックアップ行きます



『4/30にTHE 1975の裏で梅田ラテラルで五時間半近くトークショーをさせて頂きました。その翌日で我々へろへろなんですけど』
『無駄話も多いので毎回FM COCOLOさんとかに招かれて前夜の反省も含めて真面目に作品について語ると言うね。これが恒例になってますけど、ある意味セットなので真面目に行きますよ』

『コーチェラは世界で一番お金が掛かっていて、世界一で一番お金を持った人が集まる。本来のアメリカのフェスはウッドストックのようにヒッピー精神のお金を持たない人が集まりフェスだったのに真逆になって来ている』

『コーチェラのようにインディー好きからラップ好きまでこんなに観てるフェスはなくて、会場にいる人たちがメインで配信で観てる人はそのおこぼれをもらっているわけではなくてもやは配信がメインなのかも知れない。それが象徴的だったのがロザリアのステージで、ステージで裏で展開するシーンとか、天井からのカメラじゃないと分からないような演出があったりして。ストリーミングで観てる体験の方が上なんじゃないと思わせる。新たなステージに来ているのかも知れない』

ギリギリまで行こうかと思ってたらフランクオーシャンがあんなことになって行かなくて助かったと言う気持ちはある』

『1周目はラインナップが発表前に売り切れてしまう。まだファンが買えるのは2週目。2週目を買っていたフランクオーシャンのファンがこれをキッカケにファンを辞めると言う人がいたがそれも致し方ないと思う』

『ダンスミュージック強いね。相変わらず』

『最近ニューリリース見てもいつの時代だ?ってぐらいのEDMばっかりじゃん。夏に向けての』

『来日公演はチケットが高くなって、チケットの認証システムが複雑でめんどくさくなってるのにどこもよく埋まってるよね。ボブディラン以外は』

『この間カードの引き落としが凄くて何買ったんだ?と思ったらサマーソニックのチケットで息子と息子の友達の分をまとめて申しこんでたから、親の負担は大きいよね』

タナソー「ボブディランのチケットは今までは高くても一万とか一万五千円だった物が今回は安くて2万五千円でだったらやめておこうと言う人が多くてガラガラだった』

『単独がこれだけ高いとフェスは高いけどそれでもお得感があるよね』


『2023年の曲という事でサマーソニックにもやって来ますが、残念ながら大阪には来ないですが、私は推しております。NewJeansでOMG』





『どうですか?今まで発表している曲。7曲ですよ。全部最高。こんなことがあって良いんでしょうか?NewJeansワオっ!って感じですよ』




『メンバーの若さが良くも悪くも言われることがあるけど、ジャクソン5とかニューエディションとか所謂ティーンソウル。NJは新しいティーンソウルだと思う。今でのK-POPよりもアールアンド、ソウル寄りだって言うのも腑に落ちるし、新しい層にリーチしてる感じはしますし、実際それが北米でも数字になって出ているから現象としては面白いなあと思うんだけど』

『前に出た時もラテンポップとかよくかけてて他ではなかなか掛からないと思うけど、実際今年のコーチェラはラテンポップがメインになって、前からキャプチャー出来てたな、頓珍漢なことは言ってなかったと思って貰えたんじゃないかな。』

『サマソニとかずっと洋楽と邦楽の比率がどうとか言われて来たけど、今の時代はあのラインナップにYOASOBIとか居るのは普通だし、なんなら観ておけよって感じじゃん。何が世界で起きてるかと。海外のお客さんもいっぱい来るだろうし、それがなんなら売りにもなるだろうし。そう言う段階に来てるなと、思うし、NewJeansとYOASOBIが同時に観れるフェス重要よ』

『サマソニのチケットいっぱい買っちゃって大変なんですよ』

タナソー「レマでカムダウンwitセレーナゴメス」





『世界的なマリオフィーバーがここ日本でも来たね。GWと言えばここ数年、日本ではコナンだったけど、コナンもとんでもないヒットだけど。マリオは世界でヒットしてるけど、日本はどこまで行くかな?と思ってたけど爆発。』

『配信で大ヒットしたのがHBOのラストオブアス。日本ではU-NEXTで観れますけど。これまではテレビゲーム、ビデオゲーム原作の作品は予算規模も含めてA級とB級の間ぐらいの作品が多かったけど、ラストオブアスはテレビゲーム原作の作品で次のステージに行ったなと思った矢先のスーパーマリオブラザーズ現象でイルミネーションの歴代一位になりそうな勢い。これまではディズニーがトップに君臨し続けてそれの対抗がユニバーサル傘下のイルミネーションだったのが、入れ替わりそうな勢い。』

『Nintendoとイルミネーションが手を組むとどんどん色んな作品が出来るから凄い事になったなと』

『ディズニープラスが出来たことにより作品を沢山作らないといけなくなったことによりマーベルの疲弊とDCは人事、経営陣の刷新により経営も含めた停滞みたいな物がある。ずっと2010年代をリードして来たアメコミが今後復活する可能性はあるけど失速いる時に出て来た鉱脈がテレビゲーム』

『もう一つ言うとマリオも半分絡んでるんだけど、マリオは半分は日本の映画だからね。雀の戸締りとザファーストスラムダンクがアジアで大ヒット。今年は宮崎駿監督作品も控えている。これは単発的なものではなくていよいよジャパニーズアニメーションが、ハリウッドの力が落ちてる時に取って代わる物としていよいよ来たなと。』

『マリオは素晴らしいです』

『マリオはイタリア移民のブルーカラーのキャラクターで80年代からそのまま。いまのポリコレ時代に対応した訳ではない。そもそもそういう資質を持ったキャラクター。』
『世界中の人々がブルックリンでブルーカラーときて頑張る姿に共感する。そもそもの設定の秀逸さ。』

『夢のような時間で映画によってゲームへの幻想が膨らむけど、削ぎ落とされることは絶対ない。丁寧な仕事ぶりに驚かされる』
『すべてのキャラクターに命が吹き込まれて違和感がない』
『ガーディアンズオブギャラクシーの今回の作品のプレイリストはレディオヘッドとかフレーミングリップスとか90Sが多い』
『それでは聴いてみましょう。レディオヘッドでクリープ』

『今回のやつはアライグマのロケットがメインで彼はジェームズガン自身を一番投影しているキャラクターと言われてますからね』

『今年はデューンの新作とかミッションインポッシブルにジェイムスマンゴールドが撮るインディージョーンズが控えてる』

『私こんな時代にハリウッド映画の終焉と言う本を出します。タナソーさんと書いた2010Sの続編のつもりで書いてます。また発売日の2日後に梅田のラテラルでイベントします』

『サインポッドキャストにお笑い評論家として出てます。へへへ。』

『今年前半に至る所で聴いたSZAのキルビルfeatドージャキャットを聴きながらお別れです』


 【寸評】
今回の注目すべき点はみんな大好きNewJeansおじさんとしての宇野先生が登場した事でしょう。NewJeansの事になるとめちゃくちゃ楽しそうに語る宇野先生は本当にNewJeansが好きみたいなんで大目に見てあげて欲しい所です。あとかつて批判して炎上したYOASOBIに好意的な発言も注目ですね。








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