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宇野維正先生考察 第十一弾 ウォッチメン四部作編

結構久しぶりな宇野先生考察の第十一弾です。基本的にはHBOのテレビシリーズのウォッチメンの話のですが、Childish GambinoとThe Weeknd新作の話や100日後に死ぬワニや星野源の例の某首相の動画の話など脱線も多いです。今回の話のポイントはなぜやたら宇野先生が小林雅明さんのフォロワーに噛みつき続けるところです。何かあったのでしょう。

では4部作と長いので順番に宇野先生の発言を切り取って見ていきましょう。時間がない方は太字だけでも大丈夫だと思います。

今回もおなじみの三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcastからの考察ではでは宇野先生の発言をピックアップしていきます。


#058 『ウォッチメン』を観ないと始まらない Guests: 宇野維正&小林雅明


『ぼくは結構収録久しぶりですね。サザン以来か。』
『換気が重要ですからね』


ウォッチメンについて
『スターチャンネルが今年の一月から三月にかけて放送していてソフトのリリースのアナウンスも出してますよね。』
『今回は誰もが知ってるメガコンテンツではないが前からやろうと言っていた』
『2010sは割とマーベルに話が集約されていてDCは触り程度だったんですけどウォッチメンはDCユニバースではないがDC作品という事で2010sで語れなかった作品です。』
『6月2日にソフトが出ます。もしいま観たかったらAmazonプライムのスターチャンネルEXに加入すれば観れます』

『アメリカでは去年の秋なのでエミー賞もゴールデングローブ賞も来年になる。』
『去年の段階では1シーズンのリミテッドとは公表してなかったのでシーズン1になっている。』
『何シーズンも続くシリーズとワンシーズンリミテッドではエミー賞とゴールデングローブ賞のノミネーションのレギュレーションが違う。』
『今年になってワンシーズンリミテッド部門に提出されたからそれでみんなワンシーズンのリミテッド作品だと知った。穿った見方をすればHBOとしてはこれを続けさせたかったがクリエイターは1シーズンでやりたいはやり尽くしたと言っている。デーモンリンドロフと言う人。その人の意向が勝った。』


タナソー「先生はいかがですか?」
『ぼくですか?小林さんが2010sの文脈で語って頂けるというのはどう言う事を語って頂けるか楽しみなんですけど2010sを書いた立場から言うとまず映画のところでマーベルシネマティックユニバースで1章を割いてるんですけどいわゆるスーパーヒーロー映画ではあるんだけどもう一つの大手のDCについては対象点でしか語ってなくてマーベル中心に語った事とウォッチメンと言うのはDCのバットマンとかスーパーマンとかが出てくるユニバースの外にある作品なんですけどマーベルばかり語っていたのでDCについても語っておく意味があるかなと思ったのともう一つは映像ストリーミングサービスについてはネットフリックスを中心に本を書いているんですけどこれはHBOのテレビシリーズで、まあゲームオブスローンズはHBOなんですけどHBOはテレビシリーズだけで言うならダントツじゃないですか。他の作品はチェルノブイリ、サクセッション。何故かAmazonだとキングオブメディアってタイトルで配信されてますが。』


『僕は権威を認めないタイプだけどシリーズ物はサクセッション、リミテッド物はチェルノブイリが独占していたエミー賞もゴールデングローブ賞も。ネットフリックスはアイリッシュマンやマリッジストーリーで映画も頑張っているがテレビシリーズで限定するとHBOはゲームオブスローンズが終わった後に果たしてどうなるか?と思っていたがウエストワールドやウォッチメンやチェルノブイリやサクセッションを出しており安泰だなと。最近だとdrakeがプロデュースしたユーフォリアとか話題になる作品がたくさんある。アトランタの少年が行方不明になる作品とか。』


『ウォッチメンを語る事が2010sで語りきれなかった事を語ることになるから語りたかった。』


『ゲームオブスローンズやウエストワールドや本腰を入れている作品は世界同時配信をしているがそうでない早くて三ヶ月、場合によっては半年経たないと日本では見れないことが多い。』


『HBO MAXが今年始まるが日本にダイレクトに入って来るのは難しいと思う。業界内の話をするとHBOの権利はスターチャンネル、ようは東北新社ですよ。僕はスターチャンネルは頭の中では東北新社チャンネル。あとはAmazonプライム。AmazonもHBOと契約がある。でも、サクセッションがAmazonではキングオブメディアに変わってしまうようにスターチャンネルとAmazonプライムにリレイションはないんですよ。本国のHBO と東北新社、HBOとAmazonプライムの関係はあっても日本の二つのアウトプット企業の東北新社とAmazonの関係はリレイションがないからなかなかわからない。Amazonプライム内にスターチャンネルEXはあるが。スターチャンネルに人に聞いてもその辺りは分からないと言うしAmazonの人にはなかなか会えない。だからその辺りが良く分からない。』


『ちょっとストレスはあるが他のFX on huluとか本当に日本に入ってくるのはWOWOWがたまたま買ってくれないと観れないみたいなBBCの物とかに比べればマシな方だと思う。』

『そうそう今日、原作持ってきた』
『(アランムーアは)アメコミの歴史を変えた重要人物がイギリス人と言うのはそうなんだって感じはしますね。』
『僕は漫画に関してはアランムーアのキリングジョークとか持ってますけど、コミックディスレクシアとでも言うか読んでると全然進まないの苦手なんですよ。』
『日本語に翻訳されてるからスラスラ読めるかと言われれば読み慣れてると人そうでない人でハードルありますよね。』
『拒否反応はないけど単純に読み進めないんですよ』

『聴いてる人で映画のウォッチメンは見た人はいると思うんですよ。でも、ドラマ版は見てないみたいな。だからさあ一月に放送が始まるとこれはとんでもねえなと思ってウォッチメンで検索するじゃないですか、するとディレクターズカット版がどうたらこうたらとかコンプリート版がどうたらこうたらとか映画の話してるひとのが多い。こんなにウォッチメン好きなのに、こんなに世界中テレビシリーズ版盛り上がってるのにあかたもないかのように。』


『マニアックな話をしてるのが。なんかすげえなこのハードルはみたい。世のヲタクと言われてる人たちの視野の狭さにビックリする。言葉選ばずに言うと。初動遅いなみたいな。』


『2020年始まった当初はこんなことになるとは思いませんでしたが2020年になって直ぐに一話だけ無料で観れたんですよ。』


『そうなったら大騒ぎですよ。でも、大騒ぎしてるの日本では少なくともソーシャルメディア上15人ぐらいしか居なくてマジかみたいな』


『小林さんなんかズルして外国のアカウントとかで観てて早過ぎるんだけど世の中早過ぎる人と遅すぎる人しかいないなみたいな』
『映画版はこの仕事してるんでリアルタイムで原作見ないで観たけどザックスナイダーにしては相当良い映画だと思うんですよ。ザックスナイダーにしてはね。』
『テレビシリーズを観た後に映画版を見返したら割と映画に対してのリスペクトがあるんだなと気付いた』
『ザックスナイダーは撮影中に娘さんが亡くなってしまってジャスティスリーグの撮影を途中離脱している』
『ザックスナイダーは好きな人は好きなんであんまり… 言葉を選ばざるおえないですよ。』
『コミックを絵コンテとして使う監督』
『マーベルも作品によって要所要所に決め絵を使うがザックスナイダーは決め絵を繋いでいく』
『そうすると映画としての躍動感、醍醐味は薄れてしまうところはあるけど、まあ僕はマンオブザスティールとかバックマンvsスーパーマンの問題はそれだけじゃないと思ってますけどね』
『とりあえず映画を見て貰ってつまらないと思ってもその何十倍もテレビシリーズは面白い。その後、原作を見て捕捉するのがオススメ』


『町山さんが僕には仕事くれないスターチャンネルで五話までは我慢しろと言うキャンペーンをやってたがまあそうだなと』


『第一話で第七騎兵隊のピックアップトラック乗ってる白人がさあ。人種差別主義者の白人が連中がフューチャー聴いてるシーンだけだこのドラマいかれてんなって。パソコンも携帯の無いパラレルワールドで人種差別主義者の白人が聴いてるのがフューチャーって。ぶっ飛んでんなって。』
『タイトルの出方もだけどタイトルがことごとくカッコ良くて。使われてる曲のワンフレーズとかがタイトルなっててたまらんなと。』
『映画の音楽っていまミュージックアドバイザーって大きくクレジットされるじゃ無い。タランティーノとかがパルプフィクション以降監督が好きな音楽を使うって言うのがダメになった。』
『ブレイキングバッドがいい例だけど2000年台後半から音楽の使い方が良くなった。それは必ず専門の選曲家がいてそれは監督でも音楽担当でも無い。それは日本映画には一切いない。』


『蜷川実花さんのフォロワーズとか観れば分かるんですけど好きな曲をクリエイターがかけるわけ。いやいやいやそれ子供の工作じゃ無いんだから自分の好きな曲とか知ってる曲をかければ良いってもんじゃない。専門家呼んで来なさいよってこと。』


『2009年のウォッチメンはまだ選曲が洗練されて時代。当時としてもちょっと遅れてるけど。マーベルとか絶対選曲間違えないじゃん。あれは専門家がいるからさあ。』
『僕、コロナ下における宿題としてデュークは観ないとな。ポルノ業界と言ったらブギーナイツから始まり、ラリーフィント、あとタナソーさんが大好きな全裸監督とか(ニヤニヤ)』
『Amazonで見れるドラマで言うとフリップKディック原作の「高い城の男」ってあるじゃないですか。あれは第二次世界大戦でナチスドイツと日本が勝った世界が舞台だけどドラマ版ウォッチメンはそれに近くベトナム戦争でアメリカが完全勝利してベトナムがアメリカの州になった世界。』
『それが原作にはなく今回のシリーズのフック』
『大統領はロバートレッドフォードが何十年もやっている』
『リミテッドシリーズなのにリミテッドシリーズだと言わないのはかなりイレギュラー』
『チェルノブイリにもある例だがHBOの最近の作品はエピソード3ぐらいで急に主役がおばさんになったり後半モノクロの作品になったりシリーズな中で主役が変わったり作品のテイストが変わるのは映画にはできないエピソードシリーズの良さ。』

『それはテレビシリーズが映画を超えるほどになった時代の象徴的な作品。絶対映画に出来ないことをやってる。所謂ナラティブを更新すると言う。』
『しかもそれが元は映画で映画の続編として作られると言う過去に例がなく今後真似されそうなアイデアが放り込まれまくっている作品。』
『2010sにも書いたがスーパーヒーロー映画は今の世の中の大きな変化をタナソーさん用語と言うとキャプチャーするのにすごい有用だった訳じゃないですか。あとナラティブな変化もテレビシリーズが台頭して来た必然がある訳じゃないですか。そう言うスーパーヒーロー物がポップカルチャーのよりメインストリームになっていったこととテレビシリーズが中心になっていった事の必然がウォッチメンには凝縮している』
『アヴェンジャーズが初めてデートムービーとして日本でも観られるようになった。あれが2013年かな。それ以降女性のファンも増えてスーパーヒーロー物が男のものと言う先入観がだいぶ薄れて来た。それは良いことだと思う。』

タナソー「アメリカではスーパーヒーロー物は奇天烈な設定だからこそ社会的事象を描ける手法として認知されてるけど日本はどうなの?」
『いやいやいや日本では全然されてないですよ。』
「アメコミは歴史の積み重ねなんで。』
『ウォッチメンはバトルらしいバトルないもんね。』
『2010sで語ったレファレンスとコンテクストがないと読み取れないと言う象徴してるけど言えば言うほどハードルが上がるんでどうしよう?と』
『一話の暴動のシーンのタルサ暴動はアメリカでもウォッチメンで知った人も多い。』
『タルサは最も黒人が栄えていた今で言うとアトランタみたいな物。十代の白人と黒人のイザコザから黒人の大虐殺が行われた。黒人の飛行機を盗んで空爆した。あの時代で黒人でも飛行機を持てたと言う象徴でもあるが。根底には黒人が街を作ることに対する反感が暴動に繋がっためちゃくちゃ酷い話。』
『本当にフィクションって… デーモンリンデロフは白人だけど映画はドラマはそう言う物を知らせる役割はありますよね。』
『デーモンリンデロフはこの作品をブラックライブズマターの流れの中で作った作品ではあるが必ずしも黒人が作る必要はない事の証明。』
『いまドラマシリーズってショウランナーと言って全体を統括する人がいる。脚本や監督もするが本人が触らない話もあるがウォッチメン全体では誰の作品かと言えばショウランナーのデーモンリンデロフの作品という事になる。ドラマシリーズではいま全てショウランナーの作品と言う事になっている。』
『今日はすげー本題から入ったね。』


『WOWOWぷらすととか西寺郷太君とかとやると最初30分ぐらい雑談になるからなげえなと思ってる。』 


【寸評】

よく日本のヲタクに喧嘩を売ることで有名な宇野先生ですが今回はウォチメンの映画は見るのにドラマは見ないアメコミヲタクに喧嘩を売ります。

よくネットフリックスの日本独自制作ドラマにも喧嘩を売りますが(気になる方は私の宇野先生考察の過去の記事に書いてあります)今回も蜷川実花監督のフォロワーズに喧嘩を売りぶれてない宇野先生でした。

西寺郷太氏が過去にゲストに出た時に「宇野先生は勝つ側に立っていたい人」だと評したことがありましたが今回は宇野先生から余談がながいというアンサーが来ました。

スターチャンネルから町山氏には仕事は来ても自分には来ないことを気にしてるのは宇野先生らしくて良かったです。



#059 Childish GambinoとThe Weeknd新作 Guests: 宇野維正&小林雅明


『僕もいっぱい毒を吐きたいんだけど世の中的にはきづらくなったね』


「サウスのラップあんまり聴いてない』
『バレンシアガとかベントレーとかちょっとどうでも良くなるよね』
『でもさ、ウォッチメンでもフューチャー聴いてたしさなんか逆に元気出すために聴いた方が良いかもしれない』
『逆にラナデルレイとか今聴くとキツくないですか?ハマりすぎて』
『Feels like summerとかシャレにならないじゃないですか』
『この状況をそれ見たことか!と言えるのさタナソーさんだけじゃないですか。だからさあ言って欲しくて』
『日本の色んなことに絶望してる人も多いと思うけどさあ。我々絶望には慣れ親しんで来たじゃないですか。ここのイシューに関しては言いたいことは山ほどあるけど、まあこう言う事が起きたらこうなるよなっていうのはありますよね。』


『なんかすげえみんな国に期待してんなってちょっとやっぱ思っちゃう。絶対できる訳ないじゃん。』
『まあ言葉を選ぶよね。』
『こんな事が起きたらこんな事にはなっちゃうよなって、この国。』
『子供が学校行けないからずっと映画を観てるけど久しぶりにエンドゲーム観たら本当にくるね。一緒だもん最初の一時間。学校がなくなって友達と会えなくなって。』
『エンドゲームから一年経って同じ状況になるなんてマジかよって。』


『僕は基本的にソーシャルディスタンサーなんで。あんまり普段人と接触しない。密じゃないし密な場所に行かない。いやなんですよ。社交的じゃないし電車も乗らないライブハウスも行かない。特に冬はインフルエンザがいやだから。そんなに普段と変わらない。』

収録がリモートワークになるかも知れないと言うタナソーからのメールの返信に対する宇野先生の返信をタナソーが公開

『自分はどうにでも対応しますんで大丈夫です。ただタナソーさんは別に良いんですけど三原さんや木津君やみんなに会いたかった』

タナソー 「会いたがってんじゃん」
三原さん「本当に宇野さんって可愛いですよね。もっとその可愛さ出せば良いのに」
『いやいやいや僕は憎まれ役で良いです』


『これがさ、いつ終わるか分からない訳じゃん。今日は4/13だけど人によってGW終わったら元に戻ると思ってる人もいるじゃん。メールとかで人と話すと人によって状況をどう考えているか違って自分が考えてる事が正しいのか分からない。本当に悲しい話だけど今日とかニュースで2021年の秋までライブはやれないだろうと公衆衛生の専門家が言ってる訳よ。どうなるか分からないから。』
『現実に潰れてるライブハウス、飲食店、風俗業とか余りにも大きすぎる犠牲ですよ。映画のシナリオとか書いてる人はトランプが大統領になっちゃった時と比較にならないぐらいシナリオを考えないといけなくなった。ウイルスを描く描かないじゃなくムードとして余りにも違うことになったから。』
『個人的な話では本を出そうと思ってる本の準備を時間が出来たからしようと思ってるけどしようにもムードがムードと言う決定的に何かが変わっちゃうからそこを何が正しいのかを探ってる感じ。』
『Spotifyだから言うけどトップ10が半分ヒゲダンみたいな状態だけど海外でもラインナップが違うだけで未だにポストマローンのサークルとかがトップ10入ってていつの曲ですか?みたいな状態になってる。チャート自体がこんな事になる前からよく分からないみたいな。例えば日本だと嵐とかAKBがチャートを占有するみたいな状況が10年前からあったが理由は分かるじゃん。握手券があったりとか。そう言うしくみがあったじゃん。でもSpotifyとかのストリーミングサービスでも聴かれてる曲が半年ぐらい固定されてる感じ。リズナズエックスが特別だった訳じゃなくてロディリッチのボックスとかだってそうじゃん。』
『そもそも色んな物が機能しなくなったよね。世の中が止まったと言うけど半年ぐらい前から止まってたよ。ここ数日ずっと準備されたよみたいな不思議な気持ちになる。ウィークエンドの今回のアルバムすごいと思うのはコロナと関係なく彼の作った作品のムードと言うのが今の感じと合致してるじゃん。アウターアワーズと言うタイトルも含めて。アワーズと言うのがもしかして人類の全盛期だったのかも知れない。ある種、来世や余生と言う意味もあるもある。厳密に言えば営業時間外って意味だけど言ってみればいまどの店も営業時間外な訳じゃないですか。』
『ウィークエンドみたいなニヒリスティックである種退廃的な音楽が結果どのチャートでも一位じゃないですか。このタイミングでたまたまなんだけどもこんな作品が出たのは凄いなと思う。』
『一方で今回のチャイルディッシュガンビーノのアルバムは僕はハマってない。』

『あのアルバムって最初3日、4日間アップされて一旦消えてカウントダウンがゼロになってストリーミングにアップされたんですよ』
小林さん「最初アップされたの12時間ですよ」
『12時間かあ。そっかあ。そっかあ。』


『これって本来は2018年の夏とか秋に出る予定だったんですよ。僕はわざわざロンドンの試聴会に行ったんですよ。でも、それで聴かされたのはfeels like summerとsummer time magicのミックス前みたいな物で。はっ!?みたいな。その時にチーフマネージャーに今後の予定を聞いていたがそのあとチャイルディッシュガンビーノはアンコントラブルになった。グアバアイランドとかいきなりRihannaとキューバで撮ったりとかしてThis is America以降のチャイルディッシュガンビーノって誰もコントロール出来ない彼が思うがままにやっている流れなんで今回も全くコロナでアメリカがロックダウンした時にで最初ストリーミングされた時にあのジャケットを出したからあのジャケットも含めて彼からのメッセージなんじゃないかなと。』
『本当の事はチャイルディッシュガンビーノにしか分からないけど僕はこの作品に未完成感を感じた。』
『feels like summerみたいに曲名がある物まで数字のタイトルになった。それも含めて途中で放り出した感がある。』
『アルバムの最初と最後の音が同じ音になってるのは小沢健二とかもよくやる奴だね。まあいいや』
『This is Americaは当初から入れないって話だった。ソニーは入れたがっていたが。でも、そんな時代から2年も経ってしまった。』
『僕がこの作品聴いて感じたのはこの番組でもよく使う言葉だがプロフェットでもビジョナリーでもシャーマンでも良いですよ。2010sのタナソーさんの言葉で言うならジェダイじゃん。ある種の特殊の能力を持っているような特別なアーティスト。でも、そう言うアーティストの作品がいましんどいんだよね。予見者であるがゆえに細かく現実とずれるしそう言う物に委ねにくい現実が凌駕していくという感じ。なんか作っていたけども放り出した感を感じるし、何か追加されるだろうとも思ってる。ファンにもキャッチーな作品だとも思わない。ウィークエンドのアルバムの2日後に出して売れたくもなさそうな感じもある訳。』
『ウィークエンドは出す前から今年いちばんのヒットアルバムになると言うムードがあったじゃん。』
『毎日のように新しいバンドル、新しいアイテムを売ってセールスも稼いでる。』
『ドレイクに合わせたタイミングでフランクオーシャンも出してる。』
『ドレイクやウィークエンドは大好きだけどビジョナリーではない訳ですよ。』
『スーパーポップスターとしての入れ込みがある。
チャイルディッシュガンビーノ、フランクオーシャン、カニエウエストは僕の中で違うジャンルでそう言う人たちがあえて売れないようにしてるのがもやもやしてしょうがない。』
タナソー「レディオヘッドのKID Aみたいな物でしょ?」
『レディオヘッドのKID Aはその時はあれが新しかったけどいまは白ジャケも数字タイトルもそこまでフックではないしチャイルディッシュガンビーノもそれをフックにしようとは思ってない。
おんなじぐらい好きなのにウィークエンドの方がしっくり来るの。』
『(チャイルディッシュガンビーノの数字タイトル)めんどくさいなあ』


『全体的に何となくずらしにかかってる。プリンスやアウトキャストへのリファレンスはすごく多いのにその後のサウスラップをなかったことのようにしてる。プリンス → アウトキャスト → チャイルディッシュガンビーノでアウトキャストとチャイルディッシュガンビーノの間のものをあたかもなかったかのようにしているムードも気になる。あえて距離を置いてる感じ。』

小林さん 「宇野さんはファンでもつらいと言っていたがチャイルディッシュガンビーノの作品としては前と変わらない」
『僕も出来が悪いとは思ってないんですよ。でも、ヒューマンサクリファイズとか聴きたかったなとか。完全なゴスペル調な曲じゃないですか。そう言う高揚感があるアッパーな曲をあえて排除したのにモヤモヤする。』
『タナソーさんはどうなの?』
タナソー「俺はしっくり来てます。申し訳ない」
『ああ…そう…』


『タナソーさんがfeels like summerで盛り上がってる時に僕はsummer time magicのが好きだなと思っていた』
『あとやっぱりドナルドグローバーにとってチャイルディッシュガンビーノはアトランタの撮影も止まっているけどアウトプットの一つでしかないとも言える。はっきり言って商業的自殺ですよこれ。』
『アトランタとか他のアウトプットもあるんだからと考えてるとも言えるよね』
『僕はでもウィークエンドみたいに引き受ける人が好きなんだよね。』
『全然ウォッチメンの話して』ないけどでも、この話したかったんですよね。
『実はウィークエンドはこれまでと全然違うからね』

タナソー、小林さん「ウィークエンドのピークポイントは最初のミックステープ」
『そりゃそうなんだけどさーーー。僕はどっちも大好きだけど今回はチャイルディッシュガンビーノはハマってないからハマりたい。小林さんとタナソーさんの話を聴いても僕の中のわだかまりは消えないんだよね』

『僕はディアンジェロがブラックメサイアを延々作っててブラックライブズマターの件で出す事が出来た訳よ。本当は翌年出すはずだったのに。それに近いと思う。でも、ブラックメサイアみたいな作り込みを感じなかった。受けれとる物を受け取れきれなれて感じがしてる。でも、何かがあってずっと作ってる作品が出た構造はブラックメサイアに近いと思ってる。』 

【寸評】

宇野先生の毒は吐きたくて吐いてるそうです。これは過去にもそんな発言をしてましたが流石に今は控えてると言ってましたが・・・そうとは思えませんね。

基本的には人には会いたくないと言ってるのにメールで会いたいという宇野先生。宇野先生は矛盾してることが多いです。タナソーが矛盾した人が好きだと言ってましたが宇野先生はまさに矛盾した人だしだから共著を書いてるんでしょうね。



#060 アイン・ランド、超人/選民という想像力 Guests: 宇野維正&小林雅明


『ちなみに僕はさあ。Twitterでブロックすると荏開津(広)さんと小林さんの相互フォローの人ばっかりで多分小林さんが僕を引用リツイートすると小林さんのフォロワーは見れない人ばっかりで。』


『小林さんと僕のフォロワーの相性は一番悪いと思う。客観的な事実として。』
『そういうなんて言うのかな。狭い心の持ち主が小林さんのフォロワーには多いし僕も狭い心の持ち主だと言う事だよね。』


三原さん「どれぐらいブロックしてるんですか?」
『それは言えない。まあ街は出来るね。』
『AIでブロックしてるからさあ。導入してるんで(宇野先生ジョーク)』


タナソー「凄い嫌がってたよね。俺のメモ」
『分かるのは結構いるんだけどさあ。僕そういう衒学趣味に対する抵抗感が結構あるんですよ。それはタナソーさんと小林さんの共通点。』
『タナソーさんはほのめかしとはぐらかし。あとひけらかしですよ。小林さんもそう。』
『全然悪口じゃないですよ。人物評。』
『そのベースにはみんなのこと馬鹿だと思ってんだよね。こういうの(タナソーのメモ)見ると僕は佐野元春さんとか好きだから客を見縊ったりする事が嫌いなんですよ。僕の読者とか僕の言説に触れてる人は基本的には賢い人たちだという前提に立っているので不必要なほのめかし、はぐらかし、ひけらかしはしません。というだけ』


タナソー「オレはね。自分の読者なんてイメージしてませんから。不特定多数、360°に語りかける時に何かしら自分の読書これぐらい賢いと思う事はこそがそれ以外の人たちを見縊ってってことでしょ?」
『それ以外の人は見縊るよ』
タナソー「選民思想ってことでしょ?」
『もうね。アインランドの話にこっから行きますか?』
タナソー「自分は選ばれた人間だし自分の読者は選ばれてるって思ってることでしょ?」
『Yes!Yes!』
タナソー「そうはそうは思わないって!俺は不特定多数の人全ては知的で良心を抱えていて優しさを持っている…」
『いや違うんだよ。それは建前でその根っこには自分以外の人間はみんな馬鹿だって言うのが感じられるんだ。』


タナソーのメモについて
『ムカつくよね。このピーターティール、ニックランド、グレンベック、ショーンハニティの辺りね。』
『スパイダーマンスパイダーバース去年のベストだからね』
『アインランドは重要ですよ。ザックスタイダー自身がアインランドに傾倒している。』
『スーパーヒーロー映画はアントマンみたいな例外はいるけど基本的には他人よりも優れた存在が自警団的に、ビジランテ的に悪から人々を守り、ひいてはより良き世界を作ると言う物じゃないですか。』
『ブルースウェインとトニースタークと言うDCとマーベルの代表がどちらも大企業の社長であるのは偶然ではなく必然。』
『マーベルシネマティックユニバースの中でアイアンマンが中心になっていたのも今の時代と呼応している。それがより受け入れやすかった。』
『ちょっと前までサミライミのスパイダーマンはめちゃくちゃ人気があって日本でも人気だった』
『それは設定の年齢が違うとか色んな理由があるけど。昔そういう話をしてめちゃくちゃ炎上したことありましたけど。スパイダーマンは人気だったのに何故アメコミは日本で人気がないのかって奴で。色んな理由があるんで単純に言うとうるさい人いっぱいいるんであれですけど、スパイダーマンからアイアンマンに移ったのもいまの世界の情勢と関係してますよね。』 

アインランドの話
『アインランドは赤狩りの理論を言葉にした黒歴史でもある』
『公にアインランドを信奉してますって人は言いにくい状況にはあるけど、影響受けてると公言してる映画作家は結構いてピクサーのブラッドバードのミスターインクレディブルとかアインランド思想を映像化した映画。彼はあとトゥモローランドとか。』
『M・ナイト・シャマランってさアンブレイカブルはアメコミの話だったじゃん。彼は公言してるよね。彼のしょーもない映画レディインザウォーターはその思想を丸出しにして総スカン食らった作品でもあるし、ただミスターガラスはアンブレイカブルの続編でもあり彼はアインランド作品が軸になっている。メインストリームの作家にも未だに影響を与えている。公言出来ないけど実は好きって人は根強くいる。』
『一時期に比べたらタブーではなくなっているかもしれない。』
『批評家がそれを持って批判の論拠にされるぐらいリスキーな題材。』
『ウォッチメンでもベトナムの大富豪の女性が読んでいたのはほのめかしであって、気付く人だけへのサインみたいな。ある種フリーメイソン的なサインみたいなそれに近いみたいな所があって。専門家がたくさんいて上手く言えないが。日本にもアインランド学会ってあって割と有名な方もいる。』
タナソー「俺がスッキリに出たときのあの人とか」

『サイエントロジーとかフリーメイソンとか秘密結社的な、サイエントロジーは秘密結社じゃないけどこれも気を使うなあ。』
『そこまでではないけどそれに近いニュアンスもあるよねって言う。』

『cut(ロッキングオンの雑誌 宇野先生はここ出身)の時にコーエン兄弟とか向こうの監督とかにインタビューすると感じることがあって。日本の映画監督とかと映画プロデューサーと全然違う。向こうの映画監督のが圧倒的に社会的地位が高い。』


『そもそもアメリカってIT産業があり、自動車産業がありって中でエンターテインメント産業は国の基幹産業でもある。国の柱の三つの中のひとつみたいな。叩き上げにせよ何にせよスーパーエリートですよ。監督もなんか別にアートのワンジャンルの映画監督と言うよりはめちゃくちゃ頭がいい上にめちゃくちゃ努力しためちゃめちゃな成功者ですよ。基本的にはね。ケビンファイギとかインタビューしたことあるけど。そういう意味で同じ映画監督とかプロデューサーとかでも日本と山師みたいなプロデューサーとは全然ジャンルが違う訳。日本は芸能と言うかアウトサイダーから来た芸能の世界のつながり、流れじゃないですか。東宝であれなんであれ。何が言いたいかと言うとハリウッドのトップにいる企業家とか役者って選民、スーパーエリートだからアインランド思想とは相性良いよねって大前提があるよね。我々が見てるディズニーのスーパーヒーロー映画はそう言う人が作っているとどこがで思っておいた方が良いというか。』


『アメリカの社会のある種の力の源泉は国民の大多数が無邪気に憧れるじゃん。セレブカルチャーもそうだけど。タナソーさんが名前を出したマークザッカーバーグとかイーロンマスクとかもそうだけど。日本ではやっかみとかあるし、あとそういう人たちがノブレスオブリージュ、いわゆる成功者としての責務を果たしてないから尊敬できないみたい。はっきり言うと前澤とか堀江とかって人って憧れてる人はいるし昔より憧れてる人がいてうって思うこともあるけど国民総意の憧れではないじゃん。彼らが果たすべきことを果たしてない物あるけど。アメリカの成功者とは違うじゃん。』 

『いま観てるウエストワールドのシーズン3、世界同時にやってるから今日エピソード5を朝見てきたけどあれもまさにそんな話で、そもそも国に期待してない。誰に助けてもらうのをあきらめた前提からの話だから、一部のエリートが全てを支配してみたい。SF作品がディストピアと描いた世界が実際に目の前に出てきて、言い方は難しいがジョージオーウェルからそうだけどどこが見た景色ではあるし免疫は出来ちゃってるよね。』
『僕のトラウマって何なんだろうなあ』


『じゃあ、僕もテイラースウィフトについて… まあいいや』


『言いたい事は山のようにあるんだけどね』
『良い感じで批判もで出来きてね』


『昔の言説に結びつけて勝手な解釈されたりとかね』
タナソー「そういうひどいのもある?」
『ある』
タナソー「その話する?」
『しない!』 


【寸評】

宇野先生が小林さんと荏開津氏のフォロワーを批判するという謎の展開ですがよっぽど何かあったのでしょうか?

たしかにイメージとしてSNSなどで宇野先生を批判してる人はこの二人をフォローしてるのは分かる気はします。

宇野先生はちょこちょこ俺は特別な人間だ的な話をしますがここまで自分は選ばれた人間で自分の文章が理解できない奴らは見縊っていると公言したのは珍しいと思いますし貴重な発言でしょう。

2010sでのテイラースウィフトについての発言を批判されて騒動になってた事も根に持っているようですが宇野先生の反論を音声で聞きたかったところではありました。



#061 未来は決定してる? 時間は存在しない? Guests: 宇野維正&小林雅明


『運命論みたいなものを昔からあるけどそれを化学的に証明しようとしてるって事でしょ?でも、時間を存在してるじゃん。タナソーさんと九州行って一ヶ月経ってるけどその時間はどうなの?』
タナソー「勘違いかな」
『勘違いなの!?』


『いま見てるウエストワールドとかまさにそんな話で僕の大好きなアーロンポールがその時代はでっかい人工知能みたいな奴があらゆる人間の未来をわかっていてお前は何年後かにその桟橋から自殺するよと言われて抵抗していく話。』
『fx on huluで見れて日本では観れないDEVSが観たい』
『アレックスガーランドってレオナルドディカプリオのザビーチの原作を書いたりして元々作家だよね』
『ザビーチって90年代の小説だけどバンコクとかタイとかよく居る白人のヒッピー思想にかぶれたバックパッカーの青年がアジアに行ってユートピアを見つける話じゃん。そっから彼はSFを作ってる。僕も彼好きなんだけどタナソーさん嫌いなスピリチュアル的な感じ。スピな感じとSFって近付いて来ちゃう。』
『ウォッチメンもそうですけどディストピア的な世界観と親和性が高い。運命が決まっているみたいなのは。』
『格差問題ともつながる話。良い大学に行ってる子供の家は親の年収が高いみたいな。昔に比べたら社会の流動性がなくなって来ている世の中でそういう話が乗っかってくるとおえーって感じはありますよね。』
『ザックスナイダーはドラマ版のウォッチメンについてコメントしてないよね。』
『アランムーアがやりたかった事はザックスナイダーの映画よりはやれてるよね。』
『ザックスナイダーってまだ62、3ぐらいなんだよね。』
『主人公はあとトラウマで言うならおじいさんのトラウマまである方法によって摂取せざるおえないみたいな。』
『僕が気になるキャラクターは排水口に吸い込まれるヌルヌルした奴。』
『一歩間違えたらデビッドリンチみたいな奴。HBOのすごい予算かけたやつでちゃんとやってるのに興奮する。全部が説明されない豊かさ。解釈は色んな出来るんだろけど』


『作品から受けるのは良いけどタナソーさんとか小林さんから受けたくはない』


『ラストカットも大好きだけど、完全に回収はするじゃん。まとめるところはまとめるなど全てを奉仕しない感じ。デビッドリンチなんて最後もまとめねえから。』
『2回目に話したチャイルドカンビーノの今回の作品の反応の違いもあるかも知れないがまとめるところはまとめてほのめかし、はぐらかしを残しているって言う作品のバランスは凄いと思いましたね。』
『インフェアレントバイス的ではあるよね。』
『映画見直して分かったのは映画を否定してないのが分かってそれは素敵だなと思った。スターウォーズみたいにルーカスの789を否定して倒してからやってるんじゃない、ちゃんと引き受けてからやってるのは誠実だなと思ったね。』


 『まあけど自由意志と決定論はよく分からないなあ』
タナソー「自由意志と決定論日本でも流行ったじゃないですか。100日後に死ぬワニ」
『まあ…』


『僕のフィルターバブルにおいて100日後に死ぬワニが話題になった過程を全然共有してない。僕のタイムラインには話題にする人も電通案件だと叩かれたけど叩くする人すらいない。そういうフィルターバブルを構築しているから。』
『今日13日だけどさすがに星野源のあれぐらいになると僕にも押し寄せて来たけどね。流石に自分も言ってしまったけど』


『100日後に死ぬワニは遠くに見えてそのまま過ぎ去っていくような感じ
そういう届かない場所を構築するのが…』
三原さん「選民」
『選民じゃないよ!選民じゃないよ!ある種メンタルヘルスにとって重要じゃないですか』


『話ずれるけどネットミームの問題って星野源の問題で突きつけられたじゃん。』
『ああいう形でハックされちゃつとかさ。去年ぐらいからリルナズエックスとかの話の時とかイベントとかで柴もいたけどいまのヒットのあり方みたいなものがしんどいよね。ああいう形で顕在化してしちゃうとさ。』


『僕の今年のテーマはバズらない、炎上しないが二大テーマだけなんですけど』
三原さん「えー本当ですか?」
『割と全然守れてないけど 』
タナソー「わりとバズらせようとしてるじゃん」
『してないよ』
タナソー「いま国に対してネガティブなこと言うとバズりますよ」
『だからしてないよ。極力してないよ。』

『自分のテリトリーと関係ないところでワニが死のうが構わないんだけど、やっぱ星野源は僕、星野源のテリトリーに僕がいるとは思ってないだろうけど僕のテリトリーには彼の文化圏って言うのがいて流石にどうなのかな?とは思ったよね。』


『小林さんは健全ですけど、小林さんのフォロワーはあまり健全だとは思わないけどね。小林さん自身は健全ですよ。』


『安倍首相のあれは官邸の側近のアドバイスだったらしいですよ。マスクも二枚届きますよ。あれも側近のアドバイスだったみたいですけどね。』


『星野源はdocomoとかの広告に出てるから言えないじゃん。それはこの国特有の問題というか状況でありサザンの回で桑田さんの話もした時もあったけどそれを全部分かるから態度示せよみたいな事を言う人もいるのはマジで?って思うし。失望はしないけど大きな構造に対しては失望はするよね。
俺はずっとそれを言い続けてる。宇多田ヒカルですらタイアップとか広告とかに対しての。本当に必要ないじゃん。ブレイクする過程においてそう言うことを利用するのは良いと思うけど桑田さんもそうだけどトップの人はもう良いとは思うよ。』


『中間層は仕方ないけどトップの人は。トップから変えていかないと。だってトップは食えるんだもん広告でなくても。ただそれを利用してトップに行ったからそこから逃れられないと言うのは…なかなかです…』
『柴こそうんざりアディクションとか言ってた彼にお前はこれでもうんざりしないのか?って襟首掴みたい感じはありますよね』
『流石にさあ。うんざりアディクションとか言えなくなったよね。そういうのを揶揄するのもあるじゃん。国に対して批判ばっかりしてるのをさあ。でも、いいたくなるのは分かるよね。』


『最近週に一回ぐらい腹立ててるよね』
三原さん「もっと多くないですか?」


『良い話は道が空いてるのとガソリンが安くなった事。』
『ここまで移動制限になる前にアクアラインから東京に向かって走って行ったら空気が綺麗で見える景色が全然違って前はゴッサムシティ感があったけど久しぶりに綺麗な東京を見てうるっと来てしまった。ここまでしないと綺麗にならないのかみたいな。』


『僕はタバコ話には乗っからないけどね。タバコとか全然良いと思わないから』
タナソー「タバコ吸うくせに?」
『タバコ吸わない前提で』
三原さん「どういうことですか?」
『イメージ的に』


『プライベートの話をするなら1番怒ってるのは子供の教育の環境のこと。いつ授業が出来るか分からないのにリモート授業もしないでほったらかしにしておいて。綺麗な空気の中に自分の子供だけじゃないけど平日の昼間に子供の遊んでる声が聞こえる。平日の昼間に絶対聞こえちゃいけない声だなと。そういう声が聞こえるのが1番落ち込んでるし1番怒ってる。』
『なんか別にさ。この国上手くいってるなと思った時期もないけどここまでかとは思うよね。』
『僕は考えてるのは段階的にしか回復しないんならなるべく早く段階的に特に映画とかさ。韓国とか再発とかしてるけど映画館開いてるから。客は少ないけど新作公開してるから。みんながばっしと辞めて補助金待ってる状況は良くないと思うんだよね。補助金って貰えてもたかがしれてる額じゃん。いつとは言わないけど段階的にでもそれぞれが国の号令とは関係なくやってくべきだとは思うけどね』
『だってさ今頃本当なら007とワイルドスピードの新作観てて、ブラックウィドーとか試写で観てて超盛り上がって本当ならコーチェラでフランクオーシャン観てたはずだった。普段と変わんないとは言ってるけど違う世界に入り込んじゃったね。まいった。』
『ウォッチメンは最初、コンテクスト、リファンレスだらけだけどそういうものってハードルたかいっちゃ高いけど入っちゃえばそれから広がる訳だから。』
『僕は決定論に関しては全然納得しないんですけど。 』


【寸評】

三原さんから宇野先生の選民思想について弄られるの良かったですね。

炎上する発言を控えてるはずの宇野先生ですが最近では

https://twitter.com/uno_kore/status/1245976203103633408

アパホテル炎上がありました。内容についてはノーコメントで。

またもや小林さんのフォロワー批判なにがあったのか気になる所です。

星野源の某首相の問題で星野源からしばらくコメント出なかった時に宇野先生が以前POP LIFEで話していた紅白のサザン問題を思い出しました。アミューズ所属で大手企業のCMもやっている以上、価が下がる可能性がある訳で関わる人が多すぎてなかなかコメント出来ないだろうなとは思ってましたが、宇野先生も同じ話を持ち出して来ましたね。


【総評】

今回一番気になったのはやはり小林さんのフォロワー批判ですね。宇野先生よっぽど恨みがあるようです。



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