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文化庁メディア芸術祭石垣島展を開催します

現在21回目の審査が進んでいる文化庁メディア芸術祭。
その優秀作品を全国で公開する地方展が毎年行われています。この地方展の特徴は、各地の行政や団体が企画を提案し、その地域にあった「文化庁メディア芸術祭」を開催することができることにあります。
これまで、京都や札幌といった大都市や青森や富山といった県レベルのでの提案により実現してきたこの芸術祭。今年は、はじめて離島、そして地域全体で5万人足らずの人口の石垣島で開催することになりました。

文化庁メディア芸術祭石垣島展 公式サイト
http://mediaarts-ishigaki-jima.okinawa/

みんな大好き石垣島。年間150万人にも届く人々が観光客として来訪、それも30万人は外国からというから、どれだけ愛されているかわかります。
そこには素晴らしい風土と人々の創意が満ち溢れていまして、私も大好きです。なにが満ち溢れているって、たとえば、この規模の島なのに、何千人規模のフェスがいつも行われていて、なかには市による無料のフェスもあって、その現場をブッキングから全部、島人でまわしているのです。地方創生とかいって、よくわからない企画に乗せられて、よくわからないまま外が現場仕切って、お金だけとられているという地域が面積比的にほとんどのわが国の中で、現場力がハンパない島なのです。外からの方々だけでなく、島人も普通に集まって楽しんでいます、Begineが来て(住んでる)も、岡崎体育が来ても、ガレッジセールが来ても、他言無用な地の神様がわさわさ来ても、インティライミが来ても、なんでも平常運転の現場、ひとしくお祭り感覚です。そこで外からの女性に出あって、社会増と自然増にも寄与しているという、創造的生命力が溢れるアイランドなのです。インティライミは、奥さん島からもってっちゃったけど、全体的には入りの方が多い、ステキだね島人。
そんなみんな大好き島を、より多くの人が交流と創造の場として、島の子どもたちや若者にとって未来への活躍溢れる島にしたいと、一昨年よりクリエティブアイランドにするため、島の元気なみなさまと活動を続けてきました。

今回の文化庁メディア芸術祭石垣島展は、みんなでがんばったひとつの成果です。石垣島ならではの風土が反映した、ここだけにしかない、メディア芸術体験が展開されることでしょう。
アートと地方との関係がいろいろ語られていますが、石垣島ではこれまでの歴史と同じく、世界と島人が意思をもって新たな価値の創造を続けられる、地から湧き出るプロジェクトがこれからどんどん生まれていることでしょう。

これまでにない地域とアートとの関係づくり、島でしかできないこと、私たちだからできることで、大好きの輪を持続的に広げて行きたいと考えております。

文化庁メディア芸術祭石垣島展 製作ディレクター
岡田智博

画像は公式サイトより:
©こうの史代・双葉社/『この世界の片隅に』製作委員会

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