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【クリエイターエコノミーニュース】国内クリエイターエコノミー調査結果、AI絵師が月額課金で収益化した事例など|10/24-10/30

こんにちは、クリエイターエコノミーをテーマに、クリエイターのためのお金やキャリア、テクノロジーの事例を紹介している媒体・クリエイターエコノミーラボです。

月曜日なので、今週もクリエイターエコノミーニュースを更新します。

この記事では、毎週月曜日に、クリエイターや関連業界の人向けに、この1週間に公開されたニュース記事をピックアップして紹介しています。

AI関連のトピック

BBCによるStable Diffusion代表への取材記事

画像生成AI「Stable Diffusion」の開発を主導するStability AI代表のEmad Mostaque氏へのBBCによるインタビューが話題になっていました。

記事自体は9月に公開されたものですが、コミッションサービス「Skeb」を運営するなるがみ氏がツイートしたことで注目が集まっています。

記事は英語で書かれたものですが、気になる方はDeepLなどの翻訳ツールを活用しつつぜひ読んでみてください。

AI絵師が月額課金で収益化した事例

はてな匿名ダイアリーにおいて、10月初旬から“AI絵師”として活動開始したというユーザーが実績をまとめた記事が公開されていました。

匿名の投稿ではありますが、1ヶ月弱の活動で、pixivのフォロワー数は約2万人、Twitterのフォロワー数は約1000人に達し、またpixivFANBOXにおいて月額500円を支払う支援者が約50人おり、収益化できていると書かれています。

事実だとしたら、驚きの結果です。

AIモデルを起用した撮影会社

AIモデルでアパレルのモデル撮影ができるサービスを提供する会社が話題になっていました。

ネット上の反応がTogetterにまとまっています。

味の素、AIによるパッケージデザイン開発を導入、新商品の売上が好調

味の素の新商品「マッケンチーズ」のデザイン開発に、パッケージデザイン評価サービス「パッケージデザインAI」が導入されたことが発表されていました。

マッケンチーズは、同サービスによって低コストかつ短期間でデザイン開発が行われ、売上は計画費1.5倍と好調です。

この事例においては、「消費者がデザインをどのように評価するかを予測する」ためにAIが活用されたようです。

クリエイターエコノミーのトピック

国内クリエイターエコノミー調査結果を発表

クリエイターエコノミー協会による、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社と共同での国内クリエイターエコノミーの調査結果が発表されていました。

記事中では、「国内クリエイターエコノミーの市場規模は1兆3574億円にのぼり、これは世界の推計規模の約1割に相当する」ことなどが発表されています。

また、「市場規模は2034年に10兆円超に拡大することが見込まれる」とも書かれており、クリエイターエコノミーがより発展していくことが推測されています。

その背景としてどういったことが起こっているのかまで詳しくまとめられているので、ぜひ目を通してみてください。

自作コンテンツで稼ぐ人が急増中

noteを中心に活動する漫画家であり、『眠れないオオカミ』『ティラノ部長』などを代表作とするしたら領氏の事例などが取り上げられています。

韓国発の稼げるWeb小説サービス「ノベルピア」作家の声

今年8月より日本でもサービス開始した韓国発のWeb小説サービス「ノベルピア」の事例が取り上げられていました。

記事中では、勢いを増す同サービスの概要や、利用者である国内の作家の声、Web小説業界で今何が起きているのかなどが詳しくまとめられていました。

Webサービス関連のトピック

イーロン・マスク氏によるTwitter買収にまつわる一連のトピック

10月28日(金)、テスラCEOのイーロン・マスク氏が440億ドル(約6兆4500億円)でTwitterの買収を完了したことが報道されました。

マスク氏は、Twitterの買収はお金のためではなく「愛する人類を助けるための試み」だと表明しています。

同日には同社のCEOをはじめとした経営陣がまとめて解任されています。ものすごいスピード感ですね。

パラグ・アグラワル最高経営責任者(CEO)、ネッド・シーガル最高財務責任者(CFO)、法務・ポリシー担当責任者のビジャヤ・ガッデ氏を解任した。

マスク氏、ツイッター買収完了 CEOなど解雇=関係者

同社は11月8日(火)に上場廃止されます。

イーロン・マスク「鳥は解き放たれた」

また、マスク氏がTwitterを買収した直後から、「凍結されたアカウントが利用可能になった」といった投稿が散見されますが、噂レベルのようです。

ITmediaによれば、 マスク氏は「コンテンツモデレーションのための評議会を設立する」と発表しており、評議会の立ち上げまではアカウントの凍結解除は行わないとしています。

詳細は下記の記事をご覧ください。

クーリエ・ジャポンでは、イギリスの経済誌「フィナンシャル・タイムズ」の記者が、マスク氏とランチをしながらインタビューした記事が公開されていました。

こちらは会員登録が必要ですが、無料で読むことができます。

また、小ネタですが、大手メディアが取材した「Twitterに解雇されたエンジニア」二人組が、偽物だったという件も話題になっていました。

漫画・出版関連のトピック

『ONE PIECE』NFT付き複製原画が抽選販売

集英社による 「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」の取り組みの一つとして、『ONE PIECE』のNFT付き複製原画の抽選販売が開始していました。

抽選販売期間は11月2日(水)までです。

上のツイートをしているmiin氏が合わせて、集英社による「マンガアート」事業についての記事を紹介していたので、こちらも掲載しておきます。

動画に比べて漫画は“タイパ”が悪い?

10月14日(金)に放送されたWBS(ワールドビジネスサテライト)の少年ジャンプ+を特集した回で、同媒体の編集長である細野修平氏のインタビューをきっかけに、ネット上でコンテンツのタイパ(タイムパフォーマンス)についてさまざまな意見が投稿されていました。

Togetterのまとめは15万PV以上閲覧されており、注目が集まっています。

上の記事でも登場している細野氏が、同媒体からヒット作が生まれる背景についてより詳しく語っている記事はこちら。

アニメ関連のトピック

米津玄師『チェンソーマン』OPのMVが公開

アニメ放送中の『チェンソーマン』OPである米津玄師『KICK BACK』のMVが公開され、インパクトのある映像が話題になっていました。

マキシマム ザ ホルモンがサブスク解禁

同じくアニメ『チェンソーマン』の第3話EDであるマキシマム ザ ホルモン『刃渡り2億センチ(TV edit)』がサブスク配信されたことも話題になりました。

同アーティストはこれまで楽曲のサブスク配信をしておらず、今回、TVサイズの楽曲が2曲のみ配信されました。

アニメ『チェンソーマン』が製作委員会方式ではない理由

10月21日(金)から23日(日)にかけて行われた漫画・アニメ業界のカンファレンス「IMART2022」より、アニメ『チェンソーマン』を制作するスタジオ・MAPPAの担当者による基調講演がレポート記事化されていました。

アニメ業界において一般的な製作委員会方式ではなく、MAPPAによる一社提供という異例の体制で『チェンソーマン』が作られている背景が語られています。

アニメ業界への理解が深まる良い記事でした。

新海誠最新作『すずめの戸締まり』冒頭12分がアマプラ

11月11日(金)に劇場公開される新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』の冒頭12分がAmazonプライムビデオなどで配信開始しました。

配信サイトの詳細などは下記の記事をご覧ください。

ゲーム関連のトピック

『Fit Boxing 北斗の拳』公式Twitterアカウントが凍結

発売が発表されて以降、注目を集めている『Fit Boxing 北斗の拳』ですが、Twitterアカウントが凍結されてしまったことが話題になっていました。

ネット上では、同アカウントによって投稿された画像に掲載されていた、『北斗の拳』の重要なキャラクターであるラオウのゲーム内ビジュアルが原因ではないかという見解が散見されます。

ゲーム開発で使えるオープンソースソフトウェアまとめ

タイトル通り、ゲーム開発に使えるオープンソフトウェアが、ゲームクリエイターの目線でまとめられた記事が話題になっていたので紹介します。

音楽関連のトピック

音楽教室の著作権料についての最高裁判決

音楽教室での生徒による演奏について、JASRACが著作権使用料を徴収できるかどうかを巡った訴訟の判決が話題になっていました。

音楽教室でのレッスン演奏に関し、日本音楽著作権協会(JASRAC)が著作権使用料を徴収できるかどうかを巡って争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(深山卓也裁判長)は24日、生徒の演奏に対しては徴収できないとした二審の判断を支持し、JASRAC側の上告を棄却した。

生徒の演奏、著作権料不要 音楽教室、教師は徴収対象

というわけで、今週のクリエイターエコノミーニュースでした。

毎週月曜日にこのニュースを更新しているほか、クリエイターのインタビュー記事などを発信していますので、noteとTwitterでのフォローお待ちしています。

さいごに

▼最近よく読まれている記事

少年ジャンプ+編集部の編集長、副編集長が登壇し、「少年ジャンプ」がヒットを連発できる理由について語っている講演のレポート記事です。

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連載「クリエイターの仕事図鑑」では、さまざまなクリエイターの仕事について詳しく伺っています。

今回話をお聞きしたのは、やさしい雰囲気のかわいらしい絵柄が特徴の、イラストレーターのましろようさんです。

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運営:アル株式会社

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