見出し画像

実は全く怖くないヤクザの実態

皆さんは、ヤクザというと当然怖いイメージをお持ちではないだろうか。
紫のジャケット、高そうなサングラス、口には咥えタバコ、顔にはケンカの傷など、とにかくイカついイメージを持つ人が多いだろう。
しかし、上記のイメージ通りのヤクザは実は存在しない。こんな格好をしたヤクザは、実は現在は見られないのだ。
なぜそうなっているのか?順に説明していきたい。

警察の締め付けが強くなり、ヤクザ=悪のイメージがついた現代では、自らヤクザになりたいという人は少なく、組も人員不足に悩んでいるのが現状である。だから、何とかして組に新しい者を入れなければならない。
じゃあどうすればいいのか?
答えは、「気のいいおっちゃん」を演じ、暴走族などの不良少年に近づくことである。
そうして近づいたヤクザは、「気のいいおっちゃん」を演じ、気前よく飯を奢り、面倒見よく彼らに接する。面子を第一とする不良少年達からしてみれば、ヤクザと関われるだけで自分に強力なバックがついたと錯覚し考えヤクザに懐く。懐いたタイミングで組へと勧誘し、躊躇する少年に対しては「俺もいるから大丈夫👌」と無い指でオッケーを作って入組させるのである。
しかし、組に入った後は入る前の温情溢れた姿など全く見せず、容赦ない額のみかじめを持って来させ、抜けたいなどと言おうものなら指をも切り落とさんとするほど冷酷さを見せる。
そういうわけで、ヤクザというのはイカつい見た目ではなく気のいいおっちゃんとして、街を闊歩しているのである(他にも職質されない為などの理由もあるが)。タイトルでは「全く怖くない」としているが、それは見た目の話であり、中身は一般人がイメージするような情に厚いヤクザなどおらず、金のためなら犯罪をも厭わない冷徹な集団なので注意が必要だ。

さて、ここまで読んできた読者は、一つの疑問が思い浮かんでいるであろう。
お前は何故そんなことを知っているのか。
実はヤクザか不良少年じゃないのか。
そんな疑問が浮かんでいるのでは無いだろうか。
しかし、私はヤクザでも不良少年でも、県警の暴力団対策本部の人間でもない。
では何故知っているのか。
学校で習うからである。
私は修羅の国でお馴染み福岡県の生まれ育ちなのだが、福岡県では、高校生になると交通安全講習のノリで警察官が学校にやってきて、暴力団に関する授業をする。
そして、県警お手製(?)の安っぽいイメージドラマを見せられた後、警察官の解説が入り、暴力団がいかに酷い組織で、どういった手口で若者に近づいているのかを熱弁されるのだ。
そのため、福岡県民はこうしたヤクザがどういうもので何をしているのか学校で習うというわけである。
なお、私の知る限りでは福岡以外の九州島内ではこのような授業はやっておらず、山口県でもやっていないことから、本当に福岡特有のものであるらしい。さすが植え込みから手榴弾が見つかる県である。
ちなみに我が県では、市民はどこに組の事務所があるかだいたい知っているので、目をつけられない限り不用意にトラブルになることはないように思う。

これを読み、少しでもヤクザの実態が知れたら幸いである。

以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?