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【小学生・中学生向け】なぜ読書感想文は書きづらいのか?【書き方の解説付き】


はじめまして、クレメアです。


「読書感想文の書き方」について
「小学生・中学生向け」に説明します。


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かんたんな言葉で説明するので
ぜひ最後まで読んでみてください。


ということで
こちらをどうぞ。


課題図書で読む本はどう決める?


課題図書で読む本は
「興味がある本」を選びましょう。

本で書かれてる内容に興味が出たなら
その本を読むと良いです。


その際、感想文の中には

私は○○というテーマが気になったので、この本を読むことにしました。

という文章を書くことができます。


もし、どの本も興味が持てなければ
「登場人物で選ぶ」と良いでしょう。

登場人物が
自分と同じ男の子、もしくは女の子であると
読みやすいはずです。


その際、感想文の中には

登場人物の○○の行動は、まるで昔の私を見ているようでした。

という文章を書くことができます。


それでも選べなければ
表紙やタイトルで選んで良いです。


その際、感想文の中には

私は表紙の絵に突き動かされ、この本を手に取りました。

という文章を書くことができます。


ここから学べることは
「本を選んだ理由」は感想文に書く内容につながる
ということです。

本を選ぶときは
「選んだ理由」をどこかにメモするようにしましょう。


なぜ読書感想文は書きづらい?


読書感想文は書きづらいです。

それは子供に限った話ではなく
大人でも苦手な人の方が多いです。


それはなぜか?というと
「読む人がわからない」から。

だれが読むのかわからない
人は文章を書けないのです。


逆に誰が読むか想像できると
文章を書きやすく
なります。


例えば
話す相手が友達
話す場所が学校だったら

「今日の給食はカレーだって」

のように
気軽に話しかけることができます。


でも、もし暗闇
「とにかく何か話せ」と言われたら
「何を話せばいいか迷う」でしょう。

読む人がわからないで文章を書くのは
暗闇に話しかけるようなものです。


ということで
読書感想文を書きやすくするため
誰が読むのか?を確認していきましょう。



誰に向けて書けばいい?


実際にどんな人が読むか?というと
以下の通りに考えると良いです。

・自分のことを知らない
・本の内容を知らない

こんな人が感想文を読んでくれると考えて
自分が読んだ本の感想を書いてみましょう。


・自分のことを知らない

とは、感想文を書いている人
つまりあなたのことを知らないということです。

あなたが男の子か、女の子か
好きな食べ物は何でどんな性格なのか
それらすべてを知りません。


だから感想文を書くときは
自分がどんな人かを途中で書くと
読む人が読みやすい文章
になります。


例えば

私は皆の前で話そうとすると、緊張して顔が真っ赤になってしまうくらい恥ずかしがり屋です。この本の主人公はそんな私と似て恥ずかしがり屋で、とても親近感が湧きました。

という感じですね。

太字になってる部分
自分についての説明です。


・本の内容を知らない

とは、文字通り
本に書かれてる内容を知らないということです。

そのため感想文を書くときは
どんな内容なのかを説明する必要があります。


例えば
「桃太郎」の感想文を例にすると
このようになります。

私は鬼がかわいそうだと思いました。

このように書くと
「桃太郎」を知らない人は内容がわかりません。

「え?どういうこと?」となります。


そうならないために
本の内容を説明する必要があるのです。

「桃太郎」の感想文を例にすると
このようになります。

『桃太郎』という作品では、桃太郎が鬼たいじをするシーンが出てきます。鬼が村で悪さをしたので、それをこらしめようというのです。私はその場面を見て鬼がかわいそうだと思いました。

太字になってる部分
本の内容についての説明です。

このように書くことで
「本の内容を知らない人」でもわかるようになります。


このように
「本のあらすじ」を書くべきかどうか
「感想文に必要かどうか」で判断するようにしましょう。


ということで

・自分のことを知らない
・本の内容を知らない

こういう人が読むと考えて
読書感想文は書くようにしましょう。



本を読む時にやるべきことって何?


本を読むときは
必ずメモを取るようにしましょう。

メモを取る理由は
あとで見返しやすくするため
です。


人はメモをしなければ
必ず忘れてしまう生き物
です。

めんどうだな〜と思うかもしれませんが
メモを取らないともっとめんどうなことになります。

自分の記憶力は信用せずに
アタマの中に出てきた言葉や感想は
メモで残すように
しましょう。


メモを取る際は
本に直接線を引いたり、ページの端を折っても良いです。

空いてるスペースに
感想や思ったことを書いても良い
でしょう。


本を綺麗に扱いたい人

58ページ、7〜10行目
太郎の行動がとても格好良いと思った

のように、紙もしくはノートに書きながら
本を読むと良い
です。


大事なのは「メモを残すこと」であり
メモの残し方は自分が好きな方法で良いです。

そしてメモを残すときは後で見返しやすいように
「ページ数」と「行数」を必ず書くこと。

これは忘れないようにしましょう。



感想文は何を書けばいい?


感想文に書く内容が思いつかない人は
以下の2つから考えると良いです。

・発見したことを書く
・疑問に思ったことを書く

順番に説明していきましょう。


・発見したことを書く

本を読んで新たな発見をしたときは
その内容を書くと良いでしょう。

例えばこのような感じです。

私はこの本を読むまでイジメ問題はなくならないと思っていました。イジメ問題はテレビなどでも放送されているし、昔からずっとあるものだからです。でもこの本を読んで、イジメをする人が損をする仕組みを作れば、確かにイジメをなくせると思いました。

本を読んで新たな発見をしたら
それは立派な感想文のネタになります。

「その発見についてどう思ったのか?」を中心に
感想文をまとめていくと良いでしょう。


・疑問に思ったことを書く

本を読んで疑問を感じた場合
その内容を書くと良いでしょう。

例えばこのような感じです。

私は桃太郎が鬼を退治する話に疑問を感じました。それはなぜかというと、なぜ鬼が村で悪事を働いたのか、その理由を明らかにしていないからです。相手の言い分を聞かないで、自分が知った断片的な情報だけで攻撃を仕掛けるのは、とても危険なことだと思います。

本を読んで疑問を感じた場合は、
それは立派な感想文のネタになります。

「なぜ疑問に感じたのか?」を中心に
感想文をまとめていくと良いでしょう。



感想文はどの順番で書く?


読書感想文を書く際は
以下の順番で書くと良いです。

結論
あらすじ
理由
結論


桃太郎を例に書くとこんな感じです。

「鬼より人の方が恐ろしい」私はそう思った。(結論)
私が読んだ本『桃太郎』は主人公である桃太郎が鬼を退治しにいく昔から人気の物語だ。鬼は村で悪さをしていたとされ、その鬼を成敗するという理由で、桃太郎は鬼を退治したのである。(あらすじ)
そんな『桃太郎』を読んで、なぜ私は「鬼より人の方が恐ろしい」と思ったのか?その理由は鬼を悪と決めつけ、退治という名の暴力を認めているところだ。鬼は人と違い、ツノが生えていて、肌の色が違う。そんな「見た目の違い」と「村で悪さをした」という断片的な事実だけを元に鬼への暴力を認めている。このような偏った情報だけを元に暴力を認める物語が「昔から人気である」という事実に人の恐ろしさを感じた。なぜ桃太郎は、話し合いをしないのだろうか?なぜ桃太郎の暴力行為は見逃されるのだろうか?なぜ人は鬼の立場になって考えられないのだろうか?鬼から見たら、人の方がより鬼らしい。「鬼は悪である」と決めつけ、話し合いの余地なく暴力的な行為をする物語に、私は薄ら寒さを感じる。(理由)
そういった意味で私は「鬼より人の方が恐ろしい」と、そう思った。(結論)


なぜ上記の順番で書くべきなのか?
説明していきます。

まず、いきなり結論を書くことで
読者に続きを読ませたい気持ちにします。

「鬼より人の方が恐ろしい」私はそう思った。

これを読むことで
「え?どういうこと?」となり
続きを読むわけです。


あらすじから始めると
説明する感じでつまらない
です。

私が読んだ本『桃太郎』は主人公である桃太郎が鬼を退治しにいく昔から人気の物語だ。

こんな感じで単調な感じがするので
はじめは結論から書くようにしましょう。


結論を書いたあとに
あらすじを書いて、読者に本の内容を共有
します。

ここでのあらすじは
「自分の感想に関係する内容」
だけを書きます。


今回の例では
「桃太郎が鬼を退治したこと」だけを書き

・おじいさんとおばあさんの話
・桃太郎の生まれの話
・家来の犬、猿、キジの話

などは全て省いています


あらすじを書いたあとは、
結論を思うようになった理由を書きましょう。

今回の例では

・鬼を悪と決めつけ、暴力を認めてること
・そんな物語が昔から人気であること
・誰も鬼の立場になって考えていないこと

などを理由に挙げています。


ここの部分で
「たしかに」「なるほど」共感される内容を書くと
読者を引き込むことができます。


そして最後に
もう一度、結論を述べて終わります


ちなみに今回の感想文は
・疑問に思ったことを書く
こちらのパターンで感想文を書いてみました。


書き出しはどうすればいい?


読書感想文の書き出しは
「感想をひとことで言うなら何と言うか?」
を書き出しに持ってくると良いでしょう。

それがあなたの言いたいことであり、
本を読んで1番に伝えたいことです。



どうすれば早く書ける?


読書感想文を早く書くためには

本を読む

素材を用意する

結論を決める

素材を整理する

感想文を書く

この順番で書くと良いです。


まず本を読んでください。
本を読みながらメモを残しましょう。

このときに残したメモが
感想文の素材となります。


そして、本を読むときに残したメモを元に
どんな結論を書くのか?を決めましょう。

先ほど書いた
「感想をひとことで言うなら何と言うか?」
から考えてみてもいいです。


結論を決めたら
素材を元にあらすじ理由を考えます。


感想文を書く際に大事なことは
あとで直すことを前提に書くことです。

あとで直すことを前提に
文字数も誤字脱字も気にせずに書きましょう。


まずは書ききる。
直すのはそのあとです。

書ききったあとに
文章が多い人はあらすじ部分を削る
文章が少ない人は理由部分を増やす
と良いでしょう。


誤字脱字は
最後にまとめて見直す
ことをオススメします。



どうすれば良い文章になる?


良い文章とは
読み手のことを考えて書かれた文章です。

読み手は何も知らず
文章を読みたいとも思っていません。


そのため
何も知らない人でも読めるようになってるか?
読みやすい文章になっているか?が大事です。

より良い文章を書きたい人は
「読みやすい文章」を書くことを意識しましょう。



読みやすい文章ってどう書くの?


読みやすい文章を書くためには
書いた文章を音読するようにしましょう。

音読しておかしいと感じたら
そこは直した方がいいポイント
です。


良い文章を書くポイントを
いくつか書いておきます。

・音読してチェックする
・一文はできるだけ短くする(60文字以内)
・不要な接続詞は省く(だから、また、さらに、など)
・書き終えたら、1度寝て翌日確認する
・親に見てもらう
・同じ語尾を連続で使わないようにする
・わかってないことは書かない

これらを書くだけでも
読みやすさはかなり変わります。

読みやすい文章を書いて
良い評価をもらえるように頑張りましょう。



平凡な文章はどうすれば良くなる?


今日はピクニックに行きました。楽しかったです。

このような平凡な文章をもっと良くしたい人は
楽しいと感じた、素材自体を書くようにしましょう。


以下のような感じです。

今日は家から徒歩10分のところにあるミドリ公園に、僕の家族と友人の太郎くんの家族でピクニックに行きました。夏が近づいてくるのを感じる爽やかな風がとても気持ちよかったです。


素材として書く内容は

・なぜ
・だれが
・いつ
・どこで
・どのように
・何をしたのか

などに注目して書くと
説得力のある文章を書くことができます。



まとめ

【課題図書で読む本はどう決める?】
・興味で決める/登場人物で決める/表紙やタイトルで決める
・本を選んだ理由は、感想文に書く内容につながる
【なぜ読書感想文は書きづらい?】
・読む人がわからないから
【誰に向けて書けばいい?】
・自分のこと/本の内容を知らない人に向けて書く
【本を読む時にやるべきことって何?】
・必ずメモを取る
【感想文は何を書けばいい?】
・発見したことを書く
・疑問に思ったことを書く
【感想文はどの順番で書く?】
・結論→あらすじ→理由→結論の順番で書く
【書き出しはどうすればいい?】
・感想をひとことで言うなら何と言うか?を書く
【どうすれば早く書ける?】
・本を読む→メモを書く→結論を決める→素材を整理→感想文を書く
・あとで直すことを前提に書く
・文字数も誤字脱字も気にせずに書く
・文章が多い人はあらすじ部分を削る
・文章が少ない人は理由部分を増やす
・誤字脱字は最後にまとめて見直す
【どうすれば良い文章になる?】
・良い文章=読み手のことを考えて書かれた文章
【読みやすい文章ってどう書くの?】
・書いた文章を音読する
・一文はできるだけ短くする(60文字以内)
・不要な接続詞は省く(だから、また、さらに、など)
・書き終えたら、1度寝て翌日確認する
・親に見てもらう
・同じ語尾を連続で使わないようにする
・わかってないことは書かない
【平凡な文章はどうすれば良くなる?】
・素材自体を書く
・なぜ
・だれが
・いつ
・どこで
・どのように
・何をしたのか
・上記を参考に書く


あとがき


いかがでしたでしょうか?

「読書感想文の書き方」について
まとめてみました。


長くなりそうだったので
できるだけ短く、端的に書いたつもりです。

説明を追加することはいくらでもできるので
「ここをもっと詳しく知りたい」という部分があれば
Twitterからお気軽にご相談ください。



終わりです。


アイキャッチ制作

今回のアイキャッチは
はらみ氏に制作していただきました。


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