作曲メモ 2019.6.16(2)

★参考資料「三銃士を読む」(2019/4/28〜・Twitterより転載)
・そろそろ作曲をしながら、次は篠沢秀夫先生の「三銃士を読む」を読みます!(❛ᴗ❛人)✧
・ど頭から「宮本武蔵」と徳川幕府の話が出てきて、凹んでる…ダルタニャンください(´・_・`)
・そっかー。ダルタニャンは1605年生まれ。鎖国は1639年。
・“このような歴史的環境から、日本人の感性には二つの特性が生じた。一つは…権力に対する恐れが強く…服従するかと思うと、感情的に反発する。第二には…嫌な国と手を結ぶとか、好きな国だけどこの際見捨てるとか、そういう行動を選択しにくい…“ ─三銃士を読む P.16
なんか分かる。
・“ここでダルタニャンと武蔵に戻れば…ダルタニャンは多くのことを学ぶ…武蔵のように“すべてを切り捨てて一芸に秀でる”という、我々日本人の好きな求道者では全くない。” ─三銃士を読む P.19
ダルタニャン→自己拡大型人間/宮本武蔵→自己完成型人間
そっか…自分にないからダルに魅かれるのかも。
・序章。フランスを学ぶぞー٩( ᐛ )وと思って読み始めたら、鎖国の話や宮本武蔵の話が出てきて、訳分からなくなったけど、序章を最後まで読んだら、よく分かった。自分が日本人であるという自覚をより持ってからこの本を読むと、もっと面白そうな世界が待ってそうだ。
・他の文化を知る、取り入れる、学ぶということは、自分の正解が一つじゃなくて「いろんな正解があって自分はその中から選択できる」ってことなんだな。どうする?カードが増えるのだ。カードが1つしかないと心が苦しくなる😖
・ダルタニャンが自己拡大型人間って話。さっき私にないから魅かれるって書いたけど、振り返ってみると1つのことに秀でるっていうのはあまり自分としては選択していない生き方かも。むしろ全部やりたいから、思考は自己拡大型人間だ。やったね!ダルタニャンと一緒だ!😆
・デュマに愛人…この時代…いるか…いるか😵
・“卵とバターを信じられないほど大量に使うデュマ式オムレツの話” ─「三銃士」を読むP.26
デュマ式オムレツ!…とは?(❛ᴗ❛人)✧
・“『ダルタニャン物語』を考えることを通じて…およそ小説を読むような知識ある人々がどういう夢を追っていたかを明らかにすること…“─「三銃士」を読むP.33
「血の一週間」の話が出てきて、ダルタニャン来てー(´・_・`)って思ったところに上記の文章が来て一気に引きつけられた😲
・“青年ダルタニャンが、とりわけて美青年として描かれてはいないことに注目しよう。” ─「三銃士」を読むP.42
ショック😵…そう言えばいつのまにか美男子で脳内再生されてた…orz
・ああ、そうか!物語のはじめ、アトスは肩を怪我してトレヴィル隊長に呼び出された最初のところから「アトス」そのものだったんだな!✨(この感動分かる?分かる人はきっとダルタニャン物語を読破した人に違いない😆)
・“現在のフランスでも、一般市民のあいだで、勇気、決断力といった精神的価値に対する評価のウエイトの置きかたの重さは、今日の日本の比ではない” ─「三銃士」を読むP.65
少し前にフランスで起きたテロの時、市民が「テロに屈しないために私たちは日常生活をいつも通り続ける」的な姿勢を思い出す。
・“くりかえして言うが、これは対等に戦って相手を殺すのを人殺しと思わない人たちについての物語である” ─「三銃士」を読むP.67
たまに忘れてしまうので、気を付ける。
・“そこでダルタニャンは、三銃士のすすめに従って、プランシェを「良心的に」ボカボカになぐってから言って聞かせた。…ボカボカになぐるのはこの時代特有のもんだが…” ─「三銃士」を読むP.76
ボカボカになぐる。しかも「良心的に」…🤔
・“ここで旅費が問題になる。…その点
『ダルタニャン物語』では、お金の問題は実に細かい。” ─「三銃士」を読むP.81
これ、本当に。…ああ、なるほど。依頼する時に依頼主がお金を出すかそのどうかで、その依頼主が事の重要性をどう考えているか、を知ることができるんだな。言葉にしてくれた。
・“…フランス人は仕事を持ちかけるときには、まずお金の話をして次に細かい内容を説明する…” “…自分の人生でやりたいことという理念に自分は御奉公している…” “…こちらは仕事を頼んでくる先方に御奉公しているわけではないのだから、やにわに引き受けることはできない。”─「三銃士」を読むP.88-89
・↑こちらも言葉にしてくれている。すっきりー!
・“国王に忠誠といっても常に自分独自の判断で行動する…。管理社会の歯車の一つでありながら、決断力と行動力と才覚で、個性的な輝きを見せるところが、まさしく近代的英雄である。” ─「三銃士」を読むP.97
ダルタニャンに憧れる(=なりたい!)のは、感情移入できるように描かれているからなんだな。
・総合的にはダルタニャンが好きだけど…正直な話、顔はリシュリューの方がタイプ😆
・ルイ13世は剣の達人だったんだな。メモメモ_φ(・_・
・バッキンガム公爵は、美男子だから好きだし、アンヌとの恋にドキドキ💕もするけど…イギリス国内の政治的には、なんだか場当たり的でちょっと心配な感じなんだな。だからなんか台詞がぶっ飛んでるんだな。恋する女子には素敵にしか聞こえないけど…ね!😆ふむふむ。
・ああああ…また第5巻「復讐鬼」からチャールズ1世の処刑シーンを引用で読んでしまったー😞このシーン痛快に逃げられそうだったのが、失敗に終わっての処刑だから、思い出すだけでホントにしんどい。また…美味しいもの食べなくちゃ😞
・しかも…チャールズ1世の“大きくてよく響く声で…「覚えておれ(リメンバー)」”。すっかり忘れていたよ。ごめんʔ•̫͡•ཻʕ
・ラ・ロシェルの攻囲戦後。
“リシュリューが課した条件は二つだけ…城壁の撤去。カトリックの礼拝の復活。…プロテスタントの礼拝の禁止を意味していない。…こういう一貫した高等政策に基づく戦争指導と終戦処理ができるというのが政治というものだろう。” ─「三銃士」を読むP.130-131
素晴らしい。
・リシュリューって知れば知るほど、頭良くて、教会のトップであり、軍人のトップであり、政治のトップであり、芸術を支援して…カッコいい人だ✨ただの「銃士たちの邪魔をする悪いおじさん」ではないのだ。
・リシュリュー。“彼は歴史上有名な頭痛持ち…” ─「三銃士」を読むP.133
頭痛持ち!!リシュリューさんじゃないとできないこといっぱいあるのに!😵
・お!次はマザランさんのお話だ!(❛ᴗ❛人)✧
・(フーケさん…出てくる?(´・_・`))
・マザランさん 1602年生まれ。ダルタニャンさんは5、6歳年下。アトスさんはほぼ同い年。
・鉄仮面(仏:masque de fer)こんなにもいろんな説があるんだ!ふむふむ。_φ(・_・;
一応wikiのリンク。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E4%BB%AE%E9%9D%A2
・“枢機官となりながら、マザランは僧侶ではない…マザランが聖職者ではないということがのちに大きな意味を持ってくる。” ─「三銃士」を読むP.146
うーん🧐はてー?
・“秘密にせよ、結婚ということができるのは、マザランが聖職者でないからだということになるのだ。” ─「三銃士」を読むP.147
なるほど。ふむふむ。
・ものの見方?考察の仕方?を篠沢先生から習っているみたいだ。知ってることAと知ってることBを組み合わせただけで、全然違う見方ができて物語が勝手に深まるのが、本当に面白い!✨この本に出会うまでAもBも知ってるのに、自分じゃ組み合わせられなかったんだもの!楽しい!😆
・“十七世紀から十八世紀にかけて、イタリア人劇団がしばしばパリをはじめフランスの舞台をにぎわしている。…イタリア喜劇…” ─「三銃士」を読むP.154
イタリア喜劇、気になるなー。
・なるほど!フーケが無名時代から育てた芸術家(詩人、劇作家、造園家…)たちを、ルイが引き取ったんだな。パイオニアと育てる人は分離しているのだ。
・“…武勇と策略にかけては超人的なダルタニャンは、ほかの面では平均的な、勲章好きのフランス人の心を持っているのであり…フランス人読者にとっては何とも親しみの持てる存在と映る…” ─「三銃士」を読むP.168
そういうところで共感を得るようにできてるんだなー。ふむふむ。
・“…フーケから剣を受け取り、連行した人物が、ダルタニャンという武人だったのも史実である。” ─「三銃士」を読むP.171
史実のフーケとダルタニャン!✨
・史実にいるってだけで、夢広がる😆
・“…フランスは何といっても革命の本家だから、何度も理屈で割り切って社会体制を作り直してきているので、イタリアほど古風ではない。” ─「三銃士」を読むP.174
フランスに留学していた友人が持ち帰ったUNOに「革命カード」があったのにはびっくり。全員隣の人に全カードを渡す…っだったっけ?
・“この男は逐電した。” ─「三銃士」を読むP.186
逐電(ちくでん)=すばやく行方をくらますこと。_φ(・_・;
・あれ?そう言えばウィンター卿って殺されたんだっけ?たしか…モードントに…はてー?ಠ_ಠ
・あー、やっぱりそうだった。
・たしかに…アンヌ王妃が銃士たちが助けてくれたことをすっかり忘れてしまっていることには驚いた。というか、女子は上書き保存って言うからそういうこともあるかもね。デュマの頃からそうだったのか…?
・お!この本読んでて良かった!篠沢先生ありがとうございます🙇‍♀️
・“国王の支配者!それこそアラミスが多年考えていたことであり、アラミスこそイエズス会管区長にふさわしい人だった。…個人的な支配欲や、蓄財のためではない。教団のためであり、神のためである。” ─「三銃士」を読むP.197
究極の「神に仕える」という形がこれだったんだ。アラミスはブレてない。

・なんか…やっぱりSWのダークサイドに似ているなぁ。例えばパドメのためにダークサイドに落ちるアナキンとか?…誰しも何か(例え良いことでも)を強く思った時、思い過ぎた時に堕ちてしまう危うさのようなぞわぞわ感がアラミスにはある。
ダークサイドは意外と近くにある。そしてとても魅力的だ。
・“アラミスが自分で顕職につくことを考えていたら、フーケに打ち明ける必要はなかった” “あくまで影の支配者”“表の支配者としてのフーケ” “外面は氷のごとく、内面は火と燃える人アラミスは、信仰と野望の混合したプロの陰謀家であった”
─「三銃士」を読むP.200
篠沢先生…言葉にしている_φ(・_・
・“ダルタニャンは貴族の端くれではあるが…安下宿のようなところに住んでいて…” “さきの銃士隊長トレヴィル殿は、宮殿のようなお邸に住んでいて…”
─「三銃士」を読むP.210-211
庶民的なイメージのダルタニャンの作り方。ふむ_φ(・_・;
・“この四人は次から次へと、どこまでも更に上位の成功を追い求め、成功は常に夢である。成功を味わいながら、成功の夢を追っているのだ。ロマンチックな渇望である。” ─「三銃士」を読むP.212
なんか…大人になると日々に追われてこういうの忘れちゃうのに…彼らはずっと追っている。…今でもできる。
・“文学好きの日本人が”ブンガク“と胸を張っていうときの文学は、“フロベール以後…。…その前の時代の文学とは何か…デュマの作品が代表となる…つまり、成功の夢、である” ─「三銃士」を読むP.216
「ダルタニャン物語」の上に今のいわゆる文学がある。なるほど。いつしかそういうこと忘れちゃう。
・“…それに途中三泊四日カンヅメになって百枚を書いた山の上ホテルの方々に謝意を表す。” ─「三銃士」を読む(あとがきより)
山の上ホテル!!妹の結婚の時のお食事会をしたホテルだ!「悪魔の食べ物」を思い出す!😆
・…ということで!「『三銃士』を読む」読了!🙌この本に出会えて良かった。篠沢先生ありがとう!「ダルタニャン物語」を全巻読破していると、ちょっとセリフが引用されただけで、ふわっと情景が出てくる。先生は私が言葉に出来なかった、でも何となく引っかかっている部分をきちんと言葉にしていた。
・“成功の夢”。先日「ダルタニャン物語」を読破した時に、今回「仮面の男」で描きたいものは何か?って考えた時に「ダルタニャンを描く」と「ダルタニャンは諦めない」というキーワードが浮かんだ。友達を救うことを諦めない、元帥の夢を諦めない、諦めないダルタニャンを見せたいって。

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