人付き合いについて

とにかく人見知りがすごい。
いい歳こいてそんな事を口にするのも本当に恥ずかしいしダサいのは重々承知しているけど、改善しようと努力しても全く変わらない。

知人だけだと楽しくおしゃべり出来るんだけど、そこに知らない人が1人でも入るとたちまち貝の様に気持ちが閉じてしまう。
とにかく何故か異様に緊張してしまうのだ。

たまに仕事関係のレセプションや誰かの個展のオープニングパーティーに行くことがあって「今日こそ誰かと仲良くなってLINE交換して帰ってくるぞ!」と鼻息荒く出掛けてみるものの、いざ会場に着くと鉄仮面並みの無表情になり誰にも話しかけず「立食パーティーの食事を楽しんでいる人」もしくは、会場を何十周もして「作品を真剣に眺めている気鋭の人」を演じてヘトヘトになって涙目で帰宅することになる。

数年前知り合いが酒席の楽しそうな写真やグループで食事している華やかな写真やその人の誕生パーティーの様子などをフェイスブックで目にして本当に羨ましく思っていた時期があった。

友達多くていいなぁ…自分もこうなったら人生楽しいだろうなぁ…と思い、現状を打破すべく丁度その時誘われていた花見に夫に頼み込んで付いて来てもらった。
(本来夫もそういうタイプではないのに…)

花見の前日から夫相手にトークの練習をして、誰に何の話を振られても良い様に万全の体制を整える。

当日になり「もう出来る事は全てやりきったから大丈夫!」と、これから友達になるであろう皆に喜んで欲しくて珍しい銘柄のビール詰め合わせを高級スーパーで購入して指定の広場の最寄駅へ。

駅に着いた時点ではあんなにワクワクしていたのに、だんだん広場に近づくにつれてなんだか暗い気持ちになってくる。
「いや、自分で来たくて足を運んでいるんだからそんなはずない…」「今日こそ友達沢山作るぞ…」「無理を言って夫に付き合ってもらったのだから…」と気持ちを奮い立たせる。

そして遂に呼んでもらった花見の一団の姿が見えてきた。
どんどんそこに近づいて誰かが我々を見つけられる距離になったその時、ふと夫と目が合った。
と、同時に二人無言でクルッと一団に背を向け、そこに居る知り合いにバレない様に広場から足早に去った。
結局無理だった…。

帰宅してからフェイスブックのアカウントをそっと削除して全てが終わった。

その時から「人は人、自分は自分でいいんだな…」「向いてない事をしても気持ちが折れるだけだな…」と悟り、無理して明るく振る舞うのはもう諦めた。

と、めんどい事を長々と書いてしまったけど、こんなわたしでもよければ誰か友達になってください泣。(無理か…)

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