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晴れると山の展望は飽きない・金峰山

先週の金曜日、山友達に誘われて奥秩父の金峰山(きんぷさん)(2599m)に登ってきました。思っていた以上に低い気温と強風でしたが前日初冠雪をした富士山を見ながらの登山はやはり満足感をたっぷりでした。

金峰山は富士山の展望だけではありません。周りに高い山が接近していないのでどの方向も展望抜群です。
また、山頂近辺は巨石が積み重なったような場所で、山頂の少し先には五丈岩という大変有名な巨石があり、かつては信仰の山でもあったのです。
この金峰山、もう20年以上も前に登っただけでその後一度も行かなかったので久々だったのです。
かつてのまだ体力のあった若き頃は、行程も、体力的にも物足りなさを感じていましたが、今ではちょうどいいと感じる山でした。
またかつての記憶とちょっと違った感じもして新鮮さも十分味わえました。
登山の出発地点である大弛峠(おおだるみとうげ)は標高2365mあり、車で行ける日本最高地の峠です。この大弛峠への林道もかつては未舗装区間があり、雨上りなどは車も4WDでないと苦労する場所でした。
しかし今回驚いたのは全ルート完全舗装されていました。
さて、この峠から金峰山を目指します。標高差250m足らず。若いころを思い出すと楽勝という気分でした。
ところが実際には登り始めていったん朝日岳(2579m)まで登り、その後100m以上も下ってからまた登り返すということが分かり、山友達とお互いその記憶がないことで苦笑いしました。
朝日岳の少し手前に朝日峠というところがあり、そのあたりから富士山が見え始めます。晴れているとうれしくなるようなところです。

富士山が見え始めました。前日の冠雪はまだ見えていました。

富士山が見え始めてから少し樹林を歩くと、朝日岳の山頂です。
山頂その地点は景色が見えません。

朝日岳山頂は標識があるだけで景色はありません。

朝日岳からほんの少し下ったら展望が開けます。
ここでようやく目的の金峰山が見えてきます。五丈岩がちょこっとだけ突き出ているのですぐ分かります。
金峰山の左側奥には南アルプスの3000m峰がずらりと並びます。

目的の金峰山が見え始めました。
富士山から金峰山までのパノラマ風景
iPhoneのパノラマ機能で撮影

朝日岳から100m以上も下るのがもったいない。
そして下りきったと思うところからの登り返し、若き頃の思い出に何もないのですが、息が少し上がりました。
そして、森林限界を抜けたことが分かり、ハイマツの広がる賽の河原のような場所にでます。猛烈な風と低温で薄い手袋では指がかじかみ、耳が痛くなってきました。
それでも展望はすばらしい。
今まで見えなかった八ヶ岳が姿を現し、手前には奇岩の岩峰群である瑞牆山が見えます。
金峰山まではもう少し。

瑞牆山の岩峰群と奥には八ヶ岳が見えます。
金峰山への道と瑞牆山、八ヶ岳の展望
iPhoneのパノラマ機能で撮影

この辺りからは巨石が敷き詰められたようなルートを歩いて金峰山に到着です。

金峰山山頂の標識です。周りは巨石だらけ。
巨石の積み重なる山頂から奥に見える五丈岩です。

山頂の標識が最も高いかというと、そうではなく、巨石が積みあがっているのでそこに登れば数メートル高くなります。
やはり少しでも高いところの方が展望にはいいですよね。

巨石の積み重なる山頂の一番高いところからの展望。
右下に山頂の標識が見えます。さらに奥に五丈岩が見えます。
富士山はしっかりと見え、五丈岩の右側に南アルプスが連なります。
iPhoneのパノラマ機能で撮影

山頂の巨石で風を避けられるところに入り込んで、コーヒーを淹れてパンを食べながら展望を楽しみました。
十分満足して、同じ場所を折り返し下山です。
巨石の上を歩きながら、見返すと八ヶ岳も瑞牆山もまだきれいに見えていました。

ハイマツと巨石の場所で振り返った景色です。

さらに戻る方向つまり、東側を見ると、朝日岳がずっしりと居座り、その右側に奥秩父の最高峰である北奥千丈岳と国士岳、左側には甲武信岳が見えました。

奥秩父の名峰が並ぶ景色を見ながらの下山です。

再び樹林帯に入ると一気に下り、再び朝日岳への登りがあって、その後は大弛峠まで下りです。
金峰山から大弛峠までの下山は一気。
朝日峠で少し休憩をして、最後の富士山を見て下山しました。

富士山の展望を最後に大弛峠まで下山。
楽しい展望の散歩でした。
大弛峠にある鳥観図です。

晴れが約束されたような日には、展望を楽しむ山に行かれてはいかがでしょうか。

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