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TABFへの声明(crevasse)

7/12~7/15、東京都現代美術館で開催される TOKYO ART BOOK FAIR に出ます。

ブース名は「ルーシーの骨の60% Vol.8 (東地雄一郎 feat.crevasse)」、エリアはSection: Z、「個人・アーティストセクション」です。

アートブックフェアでアーティストが何かを発表すること、それが展示 (EXHIBITION)  でも完成した本の単なる直売機会でもない、まだ名前のない発表形態としてアートブックフェアを捉え直します。

crevasseは、出展するもの自体のアイディアにも多少は協力していますが、主に東地のアイディアをアートブックフェア用に乗せる、いわば演出家役をしています。そのために参考にしたのが、昨年参加したドイツとスイスのアートブックフェアでの経験です。具体的には MISSREAD2018 で見た Naranja Librería のテーブル、それと VOLUMES2018 で会ったエントランスにリンゴ箱を勝手に置きテーブルにして本を作りはじめた謎の老人でした。それは僕にとって単純な売買の体験を超えてアーティストの思考により直接的に触れた瞬間でした。彼らは時折本という概念を選択しなかったり、規範を越境したりします。

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東地の「ルーシーの骨の60%」はまだ見つかっていないものへの手がかりを探るロマンであり、そのための生成と観察のラボラトリーです。来場者とテーブルを挟んで、その上に置かれたものを自由に触りながらその思想や経緯について会話し観察する、そして新たに生成する。そこにアートブックフェアとアーティストの新たな関わり方を創造できたらと思っています。

今日までにみつかっている人類の祖先に近いとされる化石は、ルーシーと名付けられている。”ルーシーはエチオピアの浅い川底で発見され、骨格の推定40%が完全な形で残っていた” とされている。制作中でまだみつかっていないなにかを、ルーシーのまだみつかっていない骨の60%に見立てて発表していく。 -東地雄一郎

ルーシーの骨の60% / 60% of Lucy'bones

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