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言いにくいこと

言いにくいことと言わなくていいこととは違うよ。

言いにくいことってのは、本当は言った方がいいことの場合が多いよ。

だけど、言わなくていいことってのは余計な一言ってやつのことだよね。

口が滑ってうっかり出ちゃったことってのは、自分にとっても相手にとってもマイナスで、

言いにくいことってのは、相手にとっても自分にとってものちにプラスになる事。

でもやっぱり言いにくい。

わたしが言ってもいいのかな?

傷ついちゃうかな?

ムッとされちゃうかな?

いつも様子を伺ってしまってなかなか言えない。

そのくせウッカリとなんの解決にもならないようなひやかしばかりが口先から出てしまう。

逆なんだよー。それ。

前に一緒に働いていた年上の男性が裁縫とか木工とか包丁研ぎとかが得意だったから、「模範囚みたいですね」って言ってしまって。ヒヤヒヤしました。ごめんなさいってそのあと20回くらい謝りました。その人は笑ってたけど、わたしにそんなこと言われたと周りに広まろうものなら。。

「口は禍の門」

昔からこんな戒めの言葉があるっつーのに、直ぐに忘れちゃう。

あ、そだそだ。昨日話題の映画のジョーカーを観てきたよ。

あの映画も出てくる人みーんな口が禍してたな。

凄く心揺さぶられる内容?だったような。(わたしは割とダメージなかった)

主人公は浴びるほど酒を飲む人ではなかったけれど、めっちゃ煙浴びてました。

お酒とか煙草とか。大人の嗜みとか言う時代ではないけれど、やっぱりその人の輪郭を表すのには効果的な演出だよね。

酒も煙草も口に含むものなんだよね。

毎日追われる様に料理を作っていた厨房から一旦離れているせいか、食べるという事よりももっと根本的な、口から発すとか口に含むという行為に意識が向いている事に気がついた。

そういえば、

一緒に働きていたメリーちゃんはよくわたしの言葉遣いが悪いと、「あなたちょっとお口が悪いわよ。ふふふ」って優しく嫌味なく指摘してくれてたな。

わたしはおばあちゃん子だったから、おばあちゃんは外に働きに出た事がなかったから、方言が強くてどうしても言葉に威勢がついちゃって、それが他から来た人が聞くとキツく聞こえちゃうのよね。

「あんた、なにしとらいね?」
(あなた、なにしているの?)どうしたいの?の意味で。

「はよせーま」
(急いでね)

とかね。

文字にすると更にキツさ増しますね。


つまりはさ、

言いにくいことを言える人

でもって、

言いにくいことを聞き受けれる人

みんなとそんな関係になれたらいいのにな。

くりえ。


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