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エントリーはここ!利確はここ!スパイクからはじまるチャート攻略法。

こんにちは!くりぷです。

朝起きて、もしくは仕事が終わって、「よーし、トレードするぞっ」とチャートを見た時、一番はじめに何を見ますか?

わたしはまず『直近のスパイク』を探します。
スパイクの後の流れでいまの相場状況をパッと判断することができるからです。

スパイクとは、同じ方向に伸びた1本もしくは数本の足で形成されたトレンド足のことです。
チャートをパッとみて「おっ一気に大きく動いたな、ココ」と思うところがスパイクです。

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スパイクのあとは3パターンに分けられることが多いです。

実は、スパイク直後のパターンを見極めるだけで、グッと動く美味しいところだけポジションを取ることができるのです。
エントリーと同時に利確目標と損切りラインも見えます。
このnoteでは、その3つのどのパターンになるかをどこで見極めているのか、どこでエントリーして何を根拠に利確しているのかを、実際のチャート検証画像と共にまとめました。

このスタイルは、毎日ひたすらチャートの勉強を重ね、上手な人の話をたくさん聞きながらトレードをし、いろんな手法を取り入れて切り捨てて作り上げたものです。
秘密のマイルールも公開しています。読んでください。

目次

1. パターンA『スパイク&チャネル』
2. パターンB『トレンドを伴ったレンジ』
3. パターンC『細かいレンジ』
4. スパイク直前にエントリーしたい!

掲載チャート

・ビットコイン / ドル
・ドル / 円
・ユーロ / ドル
・ポンド / 円
・日経225 / 円
・原油 / ドル
※ 現物、BTCFX、為替、商品、どの市場でもどの時間の足でも通用します


パターンA

パターンAは一番利益が取りやすいパターン、『スパイク&チャネル』です。

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『スパイク&チャネル』パターンの特徴は下記の通りです。

陽線(上)のスパイクだった場合

①スパイクは大きい!早い!重ならない!の三拍子
②前のレンジを上にブレイクアウトする
③陰線のスパイクが出ない
④押しが小さい

この4つに当てはまった場合は「あっ!スパイク&チャネルかも!ラッキー!」と思ってOKです。
このパターンは一番流れが掴みやすいです。

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グッと上がってちょっと押してがっがっがと最高値更新
↑これが『スパイク&チャネル』の動きです。

このチャート、結構よく見ますよね?

『スパイク&チャネル』でのエントリーのマイルールは下記の3つです。

①スパイク&チャネルの特徴を満たしている。
②ストキャスティクスRSIでダイバージェンスが発生している。
③足が確定してからエントリー。


※ダイバージェンスとは、チャートとストキャRSIが逆の動きをしている現象です。
チャートは安値を切り上げて上昇しているのにストキャRSIは下降トレンド(逆もしかり)の時に「ダイバージェンスが発生している」と言います。

なるべくなるべく損したくないので、かなり確度のいいところでしか入らないようにしています。

利確する目標は「メジャードムーブのライン」です。
※メジャードムーブとは、スパイクの始値から終値(もしくは高値、安値)と同じ長さのぶんだけ上に伸ばしたラインです。

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2018年11月28日のビットコインチャートです。
(チャート1)
レンジからグッと大きいスパイクが発生したあと、少しヨコヨコしている間にストキャRSIでダイバが発生。
安値を切り上げつつ2本の足による反転足(前の陰線より大きい陽線)が出たのでロングでエントリー。3プッシュのチャネルが続いたあとにメジャードムーブのラインに到達したので利確しました。


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2019年1月8日の原油チャートです。
(チャート2)
レンジからブレイクアウトした後に少し押し、直後に大陽線のスパイクが発生。
少しヨコヨコしている間にストキャRSIでダイバが発生。
3本の足による反転足(陰線→コマ足→大きい陽線)が出たのでロングでエントリー。
3プッシュのチャネルでメジャードムーブに達したので利確しました。


陰線(下)のスパイクだった場合

陰線のスパイクだった場合は陽線のスパイクだった場合の逆バージョンとなります。

①スパイクは大きい!早い!重ならない!の三拍子
②前のレンジを下にブレイクアウトする
③陽線のスパイクが出ない
④戻しが小さい


チャートには重力が働くと言われるように、価格が上がるスピードより下がるスピードの方が早いため、下落トレンドの方が一気に利益を取れる可能性が高いです。

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エントリーでのマイルールは陽線の時と同じで、

①スパイク&チャネルの特徴を満たしている。
②ストキャスティックスでダイバージェンスが発生している。
③足が確定してからエントリー。

利確目標は「メジャードムーブのライン」です。


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2018年12月14日のドル円チャートです。
(チャート3)
レンジからグッと大きいスパイクが発生したあと、少しヨコヨコしている間にストキャRSIでダイバが発生。
高値を切り下げていいコマ足が出たのでショートでエントリー。
3プッシュのチャネルが続いたあとにメジャードムーブのラインに到達したので利確しました。


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2018年11月16日の日経225チャートです。
(チャート4)
上昇トレンドが終わった後に大きい大陰線が発生。
下ひげをつけたため反転するかと思いきや、その後も陰線が続いてだらだら下げたので下への勢いがとても強いと判断。
さらに少し戻したところでストキャRSIでダイバが発生。
2本の足による反転足(前の陽線より大きい陰線)が出たのでショートでエントリー。
3プッシュのチャネルが続いてメジャードムーブに達したので利確。


この『スパイク&チャネル』はメジャードムーブまで達したあとにすぐ新しいエントリーチャンスが出現することが多いパターンです。


その後の動きです。

『スパイク&チャネル』はメジャードムーブ到達後に2プッシュでチャネルの始まりを試すことが多いです。
そのため、メジャードムーブで反転した際に逆張りでエントリーすることができます。
逆張りをする際は、Wトップなど反転のサインが出てからだと確度が高いです。

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2018年11月28日のビットコインチャートです。
(チャート5)
このチャートは上記記載の(チャート1)の続きです。
メジャードムーブ達成後にWトップを形成し、ストキャRSIでもダイバが発生したためショートでエントリー。
2プッシュでチャネルの始まり付近まで下がり反転したので謙虚利確しました。


この『スパイク&チャネル』は細かいものを合わせると一日に何度も発生します
ただ押しがとても浅いものやチャネルが乱高下するものはエントリーしづらいことが多いので、無理に追うことはしません。
長期足のプライスアクションを見て期待値が高いようなら押しで拾うか、メジャードムーブまでの距離を測って逆張りの目安にすることが多いです。

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18年9月30日のユールドルチャートです。
(チャート6)

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2018年12月19日のポンド円チャートです。
(チャート7)

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2018年12月13日のドル円チャートです。
(チャート8)


強いスパイクが出たらメジャードムーブを測るクセ
をつけるとチャートの流れを捉えやすくなります。


メジャードムーブ到達後にチャネル始まりまで試さずに反転する場合は、スパイク方向へのトレンドが非常に強いことを意味します。
逆張りは避け、押し目で順張りできるチャンスを探しましょう。

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2018年12月10日のドル円チャートです。
(チャート9)
午前中のスパイクの後、細かい足で小さく押して、ストキャRSIでダイバが発生したためロングでエントリー。
3プッシュのチャネルを形成した後メジャードムーブまで達したので利確しました。
ここで注目するのは、チャネルの強さです。
陰線がほとんどでず急角度で上昇したため、トレンドがとても強いと判断できます。
さらにメジャードムーブ後もチャネルの始まりを試さずに大きく反転。
ストキャRSIでダイバも発生していたので順張りでロングエントリー。
3プッシュのチャネルを形成した後メジャードムーブに達したので利確しました。


『スパイク&チャネル』には2つの変形系があります。

一つ目は、チャネル部もスパイクとなった『スパイク&クライマックス』です。
このパターンは傾きが非常に急となるので、大きい足で見ると「ひとつのスパイク」となります。
トレンドの始まりもしくは終わりに出現しやすいパターンです。

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2018年12月20日のビットコインチャートです。
(チャート10)

二つ目は、スパイク部とチャネル部が逆になった『チャネル&クライマックス』
チャネルの後にスパイクが出現するパターンです。
チャネルは通常3プッシュで構成されるものとなります。
3プッシュした後でもチャネルを抜けない時は「クライマックス来る?!」と期待でエントリーすることが多いです。

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2018年11月15日のドル円チャートです。
(チャート11)

スパイクの後チャネルを形成しかけたのに3プッシュせずに大きく反転する場合や、メジャードムーブ到達前にWトップをつける場合もあります。
メジャードムーブに到達しないというのは市場が方向感を迷っていることを意味し、その後パターンBの『トレンドを伴ったレンジ』に発展することが多いです。
チャネル形成中に「逆方向のスパイクがでて」「安値を切り下げる(高値を切り上げる)」場合は損切りラインまで待たずに撤退しましょう。


パターンB

パターンBはスパイクの直後に逆方向へ足が進み、『トレンドを伴ったレンジ』に発展するパターンです。
逆方向へのスパイクがすぐに出現するというのは、市場が方向を迷っていることの証拠となります。

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『トレンドを伴ったレンジ』パターンの特徴は下記の通りです。

①スパイクが徐々に小さくなり、ひげが長く、重なり合っている。
②スパイクの後すぐに逆方向のスパイクが発生
③押し(戻し)が深い

『スパイク&チャネル』パターンと見分けるポイントは、押し(戻し)の深さと、部分ごとの足の強弱です。

『スパイク&チャネル』の場合、スパイク部は勢いが強くて長い足が続き、押しは勢いが弱いコマ足が目立ちます。
『トレンドを伴ったレンジ』になる場合、スパイク部の勢いがいまいちで上下にヒゲがでる足が多く、押しで逆方向のスパイクが発生することが多いです。

『トレンドを伴ったレンジ』でのエントリーのマイルールは下記の3つです。

①直近最安値(最高値)付近まで引き付ける。
②大きい陽線(陰線)の後(クライマックスを確認してから)
③コマ足確定後のみエントリー。
④レンジのブレイクアウトには飛び乗らず一拍おく。


レンジ中は基本的にトレードはせず、レンジをブレイクした最高値もしくは最安値でコマ足を形成し、反転する(つまりブレイクアウトに失敗する)のを待ちます。
レンジ中のブレイクアウトは8割が失敗します。
ブレイクアウトが盛大に失敗した後は、逆側のラインも一気に抜けていくことが多いです。
そのため、狙うのはブレイクアウト失敗での逆張りです。

利確目標は逆方向へのエントリーサインがでたところです。
具体的には、「大きめの陽線(陰線)がでた後」の「最高値(最安値)でのコマ足確定後」となります。

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2018年11月5日のドル円チャートです。
(チャート12)
一気に価格が上がった後大きく乱高下し、上下にスパイクが出たのでエントリーを見送りノーポジ待機。
3プッシュした後下に一気に抜けそうな感じだったのにコマ足を作って反転したので、これは下方向へのブレイクアウト失敗かなとロングでエントリー。
直前の陰線が上下にヒゲをたくさん作っているところにも注目しています。
その後、コマ足を作りながら安値を切り上げたことで上方向へのブレイクアウトの可能性が高まりました。
ぐっと価格が上がって期待通り上方向にブレイクアウトし、レンジ上限を超えた最高値でコマ足を作って反転したので利確しました。


上のチャートでも見られるように、ブレイクアウトするサインとして、
「コマ足を形成しながらの安値切り上げ(高値切り下げ)」
「上下に3プッシュした後」
が挙げられます。

上下に3プッシュした後でコマ足で安値を切り上げ(高値を切り下げ)たら、最安値ではなくてもブレイクアウトを狙ってエントリーする時もあります。
リスクが高くなるのでロットは小さめです。

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2019年1月15日のドル円チャートです。
(チャート13)
上下にスパイクが発生するレンジ中で、上に3プッシュした後にコマ足を形成して安値を切り上げたのでロングでエントリー。
その前のプッシュで下を試した時に大きく下ひげをつけて反転したことにも注目しています。
その後順調にコマ足を形成しながら安値を切り上げたのでブレイクアウトを期待。

レンジとレンジの間はスパイクで繋がることが多く、基本的に前のレンジの高値安値を試しやすいです。
そのため、レンジ中はいつもより期間を広げてチャートを分析するように心がけています。

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これは2018年12月29日のポンド円チャートです。
(チャート14)

パターンC

パターンCはスパイクの後に細かいレンジが続く『細かいレンジ』パターンです。
長期足での局面でこのパターンが出ることが多く、いかにも下げそうな足が出るのに下げず、いかにも上げそうな足が出るのに上げず、消耗しやすいパターンです。

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細かいレンジになった場合、スパイク方向にブレイクアウトする確率は2/3
スパイク方向と逆方向にブレイクアウトする可能性は1/3です。

パターンAもしくはパターンBを想定してポジションを持ったもののこの『細かいレンジ』のパターンCになってしまった場合、なるべく損が少ないところで一度ポジションを決済するようにしています。
ポジションを持っていると、その方向にバイアスがかかってしまい、冷静に判断することが難しくなるからです。

『細かいレンジ』でのエントリーのマイルールは下記の3つです。

①ブレイクアウト時はレンジ内の高値安値に注目。
②ブレイクアウトに失敗したら足確定後に逆張りエントリー。
③ブレイクアウトに成功したら押し(戻し)を待って順張りエントリー。

スパイク方向へのブレイクアウトが成功した場合、パターンAと同じようにメジャードムーブまでチャネルが続くことが多いです。
そのため、利確目標は「メジャードムーブのライン」となります。

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2018年11月23日のドル円チャートです。
(チャート15)
スパイクの後押しが深めで逆方向のスパイクが発生し、そのまま細かいレンジに。
その後スパイクと同じ方向にブレイクアウトしたので、少し戻したところを狙ってショートでエントリー。
細かいレンジからのブレイクアウトが成功する時は上記のように細かい足で静かにブレイクアウトすることが多いです。
3プッシュのチャネルが続き、メジャードムーブのラインを超えたところで大きく反転したので利確しました。


スパイクと逆方向へのブレイクアウトもあります。
下のチャートの場合はブレイクアウト時にスパイクとなり、勢いがとても強かったのでメジャードムーブが発生しました。

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18年12月19日のユーロドルチャートです。
(チャート16)
スパイクの後大きく乱高下したので様子見でノーポジ。
こうゆう乱高下の後は一度グッと下がってから反転することが多いのですが、今回は細かいレンジが形成されました。
その後上に大きくブレイクアウト。
ブレイクアウトの勢いが強く、押しが小さかったのでロングでエントリー。
メジャードムーブのライン到達時が大きい陽線で勢いが強かったので少し様子見し、反転を確認したところで利確しました。
今回に限らず、メジャードムーブのライン到達時に勢いがとても強かったら、利確せずに少し様子見し、反転したらすぐ利確することが多いです。



ブレイクアウトに成功した時は戻しでエントリーしますが、失敗で逆張りすることの方が多いです。
ただ、ブレイクアウトが失敗したのに変に耐える時があります。
その 「変な感じ」がする時は高値を切り上げているか、安値を切り下げているかに注目しましょう。
違和感を感じる時はだいたい失敗します。
そのため、ドテンチャンスを探せるくらい、サッと切り替えるように意識しています。

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これは2018年11月26日のドル円チャートです。
(チャート17)
スパイクの後細かいレンジに発展し、上に勢いよくブレイクアウトしたものの買いの勢いが続かなかったため失敗と見てショートでエントリー。
スルスル落ちるはずなのに細かい足が続いて耐えるので「嫌な予感がする…」と見てると高値切り上げ
これは落ちないと見て、小さい押しを狙ってドテンロングしました。
その後メジャードムーブのラインで利確です。

どんなパターンにも100%の成功はありません。
良ポジだ!と思っても油断せず、特にポジションを持った直後は常に逆方向へのサインが出ないか意識するようにしましょう。


以上が、スパイクからつながる3パターンのトレード方法です。
スパイクはパッとチャートを見るだけで簡単に見つけやすいサインです。
スパイク後の流れで市場の状況を掴むことで、美味しいとこ取りの損しないトレードをすることができます。


長々と読んでくださり本当にありがとうございました!


*追記
執筆から数年経過したこと、現在活動休止中であることから、有料販売を停止しました。
ご購入者のみなさま申し訳ございません。
本当にありがとうございました。

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