アーティストに求められる三大柱

近年、私の周りで多く目にする

「小劇場のお金回り問題」

吉本興業さんの件で、エンタメ業界の体制についてたくさんの議論がなされるでしょう。
改善が加速していくのだろうなと期待しています。

役者・アーティストが買い叩かれて泣き寝入りする時代は終わった。
私は、アーティストを全力で応援できる体制づくりをするために動き続けています。

その上で、今のうちに書き残しておきたいこと。

きっと、これからのエンタメ業界でアーティストに求められるものとして

● 技術力
● 集客力
● 人間力

この3大柱が、更に大切になってくると思っています。


興行主が考えることは、
「いかに多くのお客様が楽しんでいただける興行を打つか」です。

よりたくさんのお客様に、満足をしていただくために、あらゆる手を打つと思います。


それを念頭において、演劇の現場でキャスティングをするとしたら。

① 素晴らしいパフォーマンスをお客様に楽しんでもらいたい

最初に考えるのは、もちろんこのこと。
アーティストさんだって、同じことを考えているのではないでしょうか。
お客様に、最高のパフォーマンスを届けたい。
そのために、いつまでもどこまでも芸を磨き続け、追究することができる人が求められることは今後も変わらず、
むしろ加速していくでしょう。

《 キャストには 技術力 が、求められる 》

② 多くのお客様が喜ぶ人にパフォーマンスしてほしい

観る側の立場として、わたし自身も足を運ぶことを決めるときに
「この人が主役なんだ!観たいな」
「この人とこの人とが共演するの!観たいな」
「この人がこんな役やるの!!観たいな」
という理由は、よく上がります。

ファンがいる、応援してくれる人がいることは、
それだけでキャスティングされるチャンスを増やすのです。

逆に。
たとえ、ノルマ制でないとしても。
「あまりお客さんを呼べないアーティスト」
=「あまりお客さんから求められていないアーティスト」
という判断になる可能性は十分にあります。
そうすると、次のキャスティング候補からは自然と外れていくことになり、チャンスからは遠退いていくことになります。

《キャストの 集客力 はお客様満足度の一指標となる》

③ この人を売り出したい!もっとこの人を知ってほしい

一緒に仕事をしていて、期待をかけたくなる人は、
人としての魅力を感じる人です。
このアーティストを応援したい!という気持ちもやはり、
人としての魅力を感じる人です。

興行主から期待を集められる力を持っていることは、新しいチャンスに出会う可能性を増やすのではないでしょうか。

《キャストは 人間力 でチャンスを掴む》


なにも、アーティストに限った話ではありません。

誰でもコンテンツをもてる時代であり
誰でもクリエイターになれる時代であり
誰でもアーティストになれる時代だからこそ。


自分で努力できない人は、淘汰されていくことになります。

それは今後、更に加速していきます。
そこは、覚悟しておかなければならないのです。

自戒を込めて。

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