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私の自分史 1996~2024

 1966年(昭和41年)生まれの自分の人生において、特記すべき出来事は1996年の山村道子さんとの出会いであった。山村さんは1933年(昭和8年)生まれで、お会いした時には63歳であった。

 当時の私は福岡市在住でフリーランスの映像ディレクターをしており、以前からの知人であった美容師さんから紹介されて、福岡市薬院に住んでいた山村さんのお宅をお訪ねした。

 山村さんは「人の前世がわかる方」であった。渡されたメモ用紙に生年月日と名前を書いて渡すといきなりセッションが始まった。

 「ああ、あなたは正義感が強い性格でしょう、だってあなたはお坊さんだったからね」とその会話の途中で言われた。最初は面白そうな話だったし、テレビ番組制作のネタになるかもしれないと、軽い気持ちでお訪ねして話を聞いていたのだが、この一言が私の心を稲妻のように貫いた。これまでに私が抱いていた、漠然とした不安のようなもの、自分と周りの世界との違和感のようなものの原因がこの一言に集約されていたのであった。

 山村さんは対価としてお金を要求しない方だったので、その日から何回も山村さんのお宅にお邪魔した。

 人間には何十回か生まれ変わった過去世があり、その中でも印象的な何回かの過去世が山村さんによって語られる。私の場合、最も印象的だった過去世が「チベットの修道院で修行していたお坊さん」、そして「南フランスで10歳くらいで亡くなった女の子」、「イングランドあたりの海域で海賊船に乗っていた海賊」の3つの過去世を教えていただいた。

 山村さんは2021年にお亡くなりになったので、私は約25年間くらい、山村さんの家に通って色々なお話をうかがったことになる。1996年までは基本的に唯物論的な考え方をしていた私の人生観は山村さんとの出会いを境に一変したのであった。山村さんは特に弟子のようなものをとる方ではなく、宗教のような組織を作ることはなかったし、むしろ宗教に対してはアンチであった。

 山村さんは「これはあなたのことです」とは特定せずに何気なく会話の中にその人に関する情報を取り入れて話すことが多かった。

 私に関する情報ということで言えば、「見えない世界の修行をしていた人は、修行の最後の段階に『観音様の試練』という試練が訪れるのよ、それは修行の最後の最後に、山奥のお堂に籠って座禅をしていると、そこに観音様が現れて、『今日まで長い間、本当によく修行を続けて来ましたね、今夜で修行は終わりです、今夜は長い修行に耐えて来たご褒美に私を抱かせてあげましょう』と言って、来ていた着物を脱ぎます、その観音様を抱いてしまうと、それまでの修行は全部台無しになってしまうのよ」という話をしてくださったことがある。

 それを聞いて私は、「へえ、そうなのか、そんな失敗をした人もいるのか」と感心していただけなのだが、どうもその話は私のことを言っていたのだとあとになってから気付いた。そして後日、「『観音様の試練』を越えられなかった人がどうなるかわかる?地獄で鬼になるのよ」という話もしてくださった。つまり私は、「観音様の試練」を乗り越えることができず地獄で鬼になっていたことがあるのだった。

 山村さんには生まれてすぐに周りの大人たちから生贄として殺されたという過去世があり、「なんで生まれたばかりの赤ん坊を大人たちがよってたかって殺すのだ」という強い怨みを持って、その怨みを返すためにまずヤクザになり、散々人を脅したり金を巻き上げたりして、その人生を楽しんだのだという。

 その次は魔女になり、人の心を翻弄したりしてそれも楽しかったということである。ヤクザや魔女のような、世間で言う「悪」として人生を送ると人間としての経験値が上がるそうで、次に乞食としての人生を送ったあと、今度は守護霊として人間を導く経験をしてみないかと言われたが、人間の方が面白いからと「人間」を選択して山村道子さんとして生まれてきたそうだ。

 山村さんがお亡くなりになる数年前、私はインターネット上である方の存在を知った。その方はTさんという方で、山村さんと同等、あるいはそれ以上の能力を持つ方だった。そのTさんが地元の徳島で能力者を養成するスクールのようなものを開講して、私はそれを受講しに行った。そこからが私の見えない世界と接する第2ステージの始まりであった。

 Tさんは独自の方法で人や物や概念の潜在能力を「フォース」という数値で評価するやり方を発明している。そのTさんによる評価において過去世で修行僧だった私はスクールの受講生26人のうち、上から2番目にフォースが高いと判定されて、4つの班のうちのひとつの班のリーダーに任命された。

 Tさんのスクールの授業の中で、Tさんのお力添えで私は「弘法大師空海さん」と遭遇して会話をする機会を与えていただいた。そして私は後日個人的にTさんの鑑定を受けに行って、そこで密教の神様である「聖天様」をお呼びしていただいてお話する機会を与えていただいた。

 そのようなTさんとの関係を築いている最中に私の第一の師匠であった山村さんはお亡くなりになった。ただこれまでの山村さんとの交流を通じて、人間の魂は輪廻して永遠に存在し続けることを学んでいた私はそれほどショックではなかったし、Tさんという第二の師匠も現れて、Tさんを理解してTさんについていくことだけで精一杯であった。

 Tさんは今でも2ヶ月に1回大阪でイベントを開催している。私も5回ほどそのイベントには参加しているが、貯金が底をついてしまい、現在はツイキャスでイベントの様子を観覧させていただくのみである。

 現在地球は次のステージへ向けての次元上昇の最中で、現在は5.3次元まで次元は上昇しているそうだ。次元の上昇による人類の進化を阻止するために、支配階層はパンデミックエンタープライズという企業連合体を組織し、〇ロナ〇クチンなどによって人類の進化を阻止しようとしているようである。

2021年に「みんなでTさんに会いに行こう」という徳島でのイベントに参加した時、移動の観光バスの中で、同じイベントに参加していた熊本在住のKさんという方と知り合った。

Kさんは熊本でセッションをしている霊能者の方で、後日Kさんのサロンを訪ねた時に、山村さんに見てもらって以来、25年ぶりくらいに過去世を鑑定していただいた。

いくつかの過去世を教えていただいたが、その中に「650年前にチベットで修行をしていた」という過去世があった。

これこそが山村さんから言われた「お坊さんだった過去世」であった。山村さんとのセッションから25年経って、セカンドオピニオンとして、全く別のルートからこのことが裏付けされたのだ。

山村さんは今、霊界で、

閻魔様をしていらっしゃるらしい


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