今回は化粧品業界の最近のトレンドであるスキニフィケーション (Skinifcation) について、化粧品原料メーカーの視点でご紹介します！

スキニフィケーションとは？

「フェイスケアのように頭皮やボディもケアしよう」という全身の肌のウェルビーイングを考える、スキンケア発想のヘアケア・ボディケアというコンセプトです。

"Skinification"は欧米発の化粧品業界トレンド

スキニフィケーション（Skinification）は欧米発信のトレンドで、日本の化粧品業界でも注目され始めています。
"nification"とは「～化する」という意味で、スキニフィケーションはSkinとnificationを合わせた「スキンケア化」を意味する新しい言葉です。

スキニフィケーションのアプローチ

スキニフィケーションに沿った新しいスカルプケア、ボディケアの考え方をご紹介します。

特定性：スカルプやボディの各パーツに特化した化粧品を

ボディで言えば、ハンドクリームは手のケアに最適なクリームとして市場に存在しますよね。同様にデコルテにはデコルテに最適なケア、頭皮には頭皮に最適なケアをしよう、という考え方です。
フェイスケアではアイクリームやニキビケアなど、顔のパーツや悩み別にスキンケア製品が多く存在します。この考え方を全身の肌に適応するのがスキニフィケーションの一環です。

多目的性：スキンケアに使用する機能性の高い美容成分をボディケアやスカルプケアにも

例えばペプチドやレチノールなどの、フェイスケアで注目されている高機能な成分をボディケアやスカルプケアにも使用するという発想です。
適切なスカルプケアを行い、毛包細胞、毛母細胞に働きかけることで、毛髪の再成長を促し、本来の美しい髪に導くことができます。育毛に効果のあるペプチド、白髪の改善に効果のあるペプチドなど、毛髪・頭皮にもそれぞれのアプローチがあります。

スキニフィケーションで個人のウェルビーイングを叶える

肌悩み＝フェイスケアの悩み、という訳ではありません。頭皮の乾燥にもっと悩んでいる人もいれば、妊娠線に悩んでいる人もいます。
そういった全身の肌悩みを解決することで、消費者がよりポジティブに毎日を送れるような製品を提供していくことが、スキニフィケーションの最終的なゴールです。

スキニフィケーショントレンドによる欧米での訴求ワードの変化

スキニフィケーショントレンドの台頭により、英語圏でスカルプケアの訴求単語にも変化が起こっています。
頭皮の保湿について、従来「moisturising」という単語がよく使われていましたが、最近では「hydrating」というスキンケアで皮膚の「水分補給」を意味する単語にシフトしてきています。
引用：WGSN｜Trend Curve： Scalp Care is the New Skincare, Sep21

サニフィケーション (Sunification)もご存知ですか？

スキニフィケーションと一緒によく見受けられるトレンドとして、サニフィケーションがあり、日焼け止め機能を取り入れたスキンケア製品を指します。
スキンケアと一緒に、肌トラブルの大きな原因の一つである日焼けを予防することができる製品は消費者のルーティンにも取り入れやすく、需要が高まっています。

これからの日本のスキニフィケーション需要

現在の日本の市場では、フェイシャルケアの悩みは細分化され、多くの製品が存在します。しかしボディケアにおいては「ボディクリーム」の一括りにされがち。
このスキニフィケーションのムーブメントにより、今後の日本でも体の部位別に最適なケアを求められる可能性は非常に高くなるのではないでしょうか。

スキニフィケーショントレンドに沿った化粧品原料

クローダでは様々なスキンケア、ボディケア、スカルプケアの化粧品原料を取り揃えております。
今回、このスキニフィケーションのトレンドと最適な原料を紹介した資料をご用意しました。
▼資料ダウンロードは下記から▼

資料内では下記のパーツに最適な原料を紹介しています：
スカルプ、脇、デコルテ、肘、妊娠線、ヒップ、デリケートゾーン

この他にもクローダでは様々な化粧品原料を取り揃えております。
原料のご相談はお気軽にお申し付けください。