見出し画像

キーエンス財団_財団インタビュー#3

こんにちは、Crono学生インターンです。

これまで集めた奨学金体験談に続いて、給付型奨学金を取り扱う財団へのインタビューを行っていっております!

■財団インタビューとは

財団インタビューでは、給付型奨学金を提供する財団や法人を運営する方に「財団設立の経緯」「財団への想い」「選考をする上で大切にしていること」などをお聞きし、給付型奨学金を検討している高校生・進学予定者・親御さんが応募時に参考にできる有益な情報をお届けします。

■今回のインタビュー

今回、第3回目は公益財団法人キーエンス財団さんです!
以前Cronoで紹介した体験談はこちら↓

今回インタビューに回答していただいたのは、キーエンス財団事務局長の高木さんです。ありがとうございます。

今回のインタビュー記事では
❶財団設立にあたっての思い
❷1000人規模への思い・周知の工夫
❸求める奨学生像・採用奨学生
の3点を中心にお伝えしていきます!

❶財団設立にあたっての思い

キーエンス財団は、株式会社キーエンスによって2018年に設立された財団です。株式会社キーエンスとは、工場の自動化や効率化につながるセンサーや制御機器を開発・製造・販売している企業です。

株式会社キーエンスは、これまでにも日本だけではなく、世界の46カ国に事業を展開しており、生産工場の自動化や効率化を通じて社会に貢献をしてきましたが、また別の形で何か社会に貢献できないかと考え、給付型奨学金事業を行うキーエンス財団を設立されました。

日本は貸与型の奨学金が大半で、返済が厳しい状況にある人が多いことが問題視されています。国の修学支援制度も始まりましたが、大学進学を志す若者を支援する環境は、まだまだ十分ではないと思っています。

また、奨学金は高校生の時に申請しますが、高校生が将来の返済のことを考慮して奨学金を借りるという判断をするのは現実的に難しいと思われます。
このような社会問題にアプローチして、これからの日本の未来を担う若者を支援すべきとの思いから、給付型奨学金事業をはじめました。(高木さん)

❷1000人規模への思い・周知の工夫

キーエンス財団さんの奨学金といえば印象的なのは、採用奨学生の規模です。
1年生を募集対象とした4年間の「給付型奨学金」は500名の学生を採用し、2〜4年生を募集対象とした「がんばれ!日本の大学生 応援給付金」は1000名の学生を採用されています。

この規模にしたのは、「奨学金」という問題が、広く多くの学生に当てはまるものであること、そして、お金の必要性は4年間ずっと続くものだからといいます。

奨学金事業を始める際は、必然的に4年間の支援が重要だと思いました。
また、広く募集した上で頑張っている学生を一定の規模で支援すべきということで、採用人数をこのようにしています。
また、なるべく幅広く多くの学生に支援が行き渡って欲しいことから、募集対象の大学を指定するのではなく、誰もが簡単に財団HPを通じて直接応募していただけるようにしています。(高木さん)

またほかにも、さらに多くの学生に知ってもらえる工夫として、直接、全国の大学や高校へ周知をお願いすることや、奨学金の財団では珍しく、Twitterでの発信なども行っています。

❸求める奨学生像・実際の奨学生

幅広く多くの学生を支援したいという思いがあるからこそ、こうした採用規模になったということから、選考にあたって一人ずつの面談を実施するというのは現実的に難しくなったようです。そのため、

①一次選考ではWeb登録方式で学業成績やご家庭の経済状況に関する情報や小論文等を提出してもらい、
②二次選考では郵送にて証明書類なども提出してもらって、
③財団の選考委員会で総合的に判断する

というような選考方法をとっているそうです。

採用時の面談は難しいようですが、採用後は動画レポートの提出を課題として設定しているようで、動画を通じて奨学生の活動の様子を知るようにしているということでした!

動画レポートの内容をみると、学業を極めている人、サークル活動で頑張っている人、楽器をやっている、語学を究めようとしているなど、様々な挑戦をされている方がたくさんおられます。また動画作成にも工夫を凝らしている方もおられ、事務局一同、楽しませていただいております(笑)。

自分のこれまでの学生生活はどうだっただろうと振り返りながら、皆さん自分の学問や将来のことをしっかり考えられています。
もしかしたら、このレポートをきっかけに自分の学生生活を改めて考えてくれているのかもしれませんね。そのような契機となれていたら幸いです。(高木さん)


■インタビューを終えて

キーエンス財団さんは、夏の体験談募集のときも全国の学生から複数の体験談をいただき、本当に学生生活の後押しをする大きな底力を持っていると感じます。
奨学生の対象規模についても、「学生をとりまく社会状況を見たらそうあるべき」と疑わずに惜しむことなく設定されている姿勢は、奨学金を必要とする学生を勇気付け、さらには日本の学生支援制度に大きく影響を及ぼすものではないでしょうか。

■Crono My奨学金とは

日本国内には12,000件を超える、返済義務がない給付型の奨学金があると言われています。奨学金の情報量が多いことや多くの情報が大学の掲示板や財団のHPで募集されていることもあり、学生側は気づかないこともあります。実は、複数の奨学金を受けたり、また家庭の所得制限の厳しくない奨学金、成績不問な奨学金もあります。

「Crono My奨学金」ではこれらの情報を整理し、入学・入学予定の学校にあわせた応募可能な奨学金情報を整理して、使いやすい形で提供しています。5分で検索できます。
早速検索してみたい方はこちらの「奨学金を探す」から。

以上、Crono学生インターンがお届けしました!

もし少しでも、いいな、広めたいな、と思われた方は、「スキ」を押していただけると、幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?