FM PiPi たじみふるさとWalker [ 6 ]

[ 2020.04.21放送 ]第三週 2/2 - Powered by Vrew
地方創生カレッジの紹介 ②

たじみふるさとWalker

「お話を伺っておりますのは、東海クロスメディア株式会社 代表取締役 公益財団法人日本生産性本部 地方創生カレッジ総括プロデューサー 三輪知生さんです。後半も、よろしくお願いいたします。」

「お願いします。」

「さて前半、地方創生について度々登場した、このe-ラーニングという言葉なんですが、地方創生カレッジ、そしてe-ラーニング。これ一体どういうことなのか、改めて教えて戴いてよろしいですか?」

「はい。いろいろなノウハウが実は、もうたくさん蓄積されているんですね。地域、地域によって。ただ、そこに皆さん、視察に行きたがるんですけれども、それ行くのはいいんですけれども、時間もお金も掛かりますよね。それをもう、DVD、DVDじゃないですね。今e-ラーニングですから、クラウド上にデータとして蓄積して、いつでも見れるようにしてある訳です。その事例の垂れ流しだけではなくて、ちゃんと有識者が解説をします。それで、資料もダウンロードできます。そういった中で地域の、例えば街づくりとか商店街の活性化だとか、そういったノウハウを皆さんに、無料で学んでもらえるようにですね、これ実は、2016年から開講をしていてですね、今170以上の講座が実は、e-ラーニングとして公開されているんです。ただ、なかなか積極的に使われていないという現状もあって、その普及促進を図る。ただe-ラーニングをやっただけでは、地方創生なりませんから、具体的な担い手を生み出していく、というのが、今の私の仕事としての総括プロデューサーというのは、そういうことですね。」

「はい。地方創生カレッジというのは、つまりその、クラウド上にある学びの場としての機能ということなんですね。」

「そうですね。」

「e-ラーニングで170もの講座があるということなんですが、これは、もちろん地方創生に関わる様々なアプローチでの講座だと思うのですが、例えば、どういった方々のお話が聞けるんでしょうか。」

「有名どころですとね、大前健一さんとか、藻谷浩介さんとかですね、講演会を聞きに行くと、2〜3万円取られるような方々も、ノウハウを開示しています。これは結局、国の予算で講師謝金を払って、喋って戴いている訳ですね。昨年度、藻谷浩介さん多治見に来られてお話しされていましたけれども、もう、ほぼほぼ同じような内容をe-ラーニングで喋っている。」

「はい。」

「です。」

「はい。」

「だから為になる講座が、時間を作れればですよ、無料で学ぶことができます。」

「はい。」

「そういう講座なんです。」

「実際お話ししていらっしゃるのを、動画の形ですよね。」

「それで資料、結局講演会でもそうですね。パワーポイントの資料を見せながら演者さんが喋りますよね、それを収録してあるんですね。資料はダウンロードも出来る。出来ない人のやつもありますけれども、今時だと、画面をキャプチャすれば取れますから参考の資料は、手元にも置くことができます。」

「先ほどこれ、無料だというふうにおっしゃいましたけれども、我々はじゃあ、この無料でこういったものを見るためには、どうすればいいのですか?」

「そうですね。ホームページに行って戴いて、アカウントを作る必要がありますから、これはメールアドレスですね。実は、スマホでも対応できます。パソコンがなくても、スマホでも完結ができるんです。画面ちっちゃいんですけれど、スマホでも対応ができるようになっていまして、動画も見れます。通信料は掛かりますけれどもね。それはご負担戴くんですけれども、講座を一つひとつ受講するにあたってのお金は要りません。」

「ーつの講座がどうでしょう。一般的に考えて、大体一時間、二時間は掛かりますよね。」

「二時間もの、長いものだと四時間ものっていうのもありますけれども、一つひとつクラウド上にありますから、自分のアカウントから入って、途中で止めてもその記録をしておいてくれるので、続きはまた次の日とか、時間が空いた時にっていうふうにできるようになっている。これは便利ですね。」

「あぁ、なるほど。じゃあ途中で、ちょっと用事ができてしまった、あるいはそろそろ食事の時間だというふうに、中座したとしても、一般の講座のように、そこの部分聞けなかった、聞き逃したっていうことが、ないんですね。」

「ですから、それと例えば、商店街の活性化、復興といっても、非常に多面的な要素があります。手続き申請がどうだったとか、使える補助金がどうだったとか、商店主はどう考えていたとか、土地の権利をどうしたとか、多面的な要素。それらが複合的に、全て網羅して入っているので、欲しい所だけ見るってこともできるんですね。飛ばすこともできます。また、何度も受けることもできるしそういう意味では、今時の学び方なんですが、どうしてもパソコンと面と向かって勉強するってことは、我々の世代もそうですけれども、もう私も、慣れてきましたけれども、なかなか苦手ですよ。対面して受ける講座に慣れてきているので、みんな。でも、今時は会議もWEB上でって、色々な問題もあるんで。ありますけれども、そういったのに慣れている、若い子達は結構、ガン見して勉強したりする人たちもいますね。」

「はい。そこがまた、意識の一つ壁のクリアになるといいなと思いますが。」

「そうですね。」

「でもですね、先ほど三輪さんがあげて戴いたお名前もそうなんですけれども、一般の方々の中には、そういった著名な方でも名前知らない、聞いたことないという人、たくさんいると思うんですけれども、選ぶ時に、自分が見たいものを選ぶ時に、選ぶのに何を手掛かりにしていいのか分からない、ということもあると思うんですけれども…。」

「キーワード検索ができますよ。」

「そうなんですか。」

「カタログにカテゴリーが全部別れています。だから、街づくりとか、観光による活性化とか、商店街振興とか。いろいろカテゴリーがあるのでそれでキーワード検索も出来ますし。あとは、カタログがですね、配布物は限られているんですけれども、インターネット上から、カタログ自身をダウンロードできます。それは全ての講座が網羅されているんです。それを見ることもできますし、キーワード検索が一番早いですね。」

「じゃあ、そういったことにあまり詳しくない初心者の状態でも、選びやすいように作られているということなんですね。」

「はい。」

「それで、e-ラーニングで学んだけれども、知識は頭の中に入りました。でも、じゃあ実際に、それをどう実践していこう、ということに対してのアプローチで、この「地方創生カレッジ in 岐阜」というのを開催されているというお話でしたが、これは、どこで行われているんですか。」

「これですね、今年はですね、恵那市と岐阜市と養老町でやりました。」

「はい。」

「これを、予算に限りがあるので、本当は網羅的に5地域でやりたいっていうことも要望しているんですけれども、予算に限りがあり。全国で10箇所ぐらいやっていますから、結構な予算が必要になってくる訳ですけれども、その3箇所でやりまして、恵那市は駅前の商店街の活性化。結構、置き去りになってる部分だったりしますし、岐阜市の場合ですと、柳ヶ瀬の復興というのは結構、深刻な問題、根深い問題もいろいろあるので、そういった所へアプローチする。養老町の場合ですと、やっぱり人口が減る中で、関係人口を増やすって言うんですけれども観光客の方に来て戴いて、いい所だなぁ〜っていうのを、思って戴いて、先々、移住定住につなげていこうっていう意味での、観光の地域ブランディングっていうのをテーマにですね、やりました。e-ラーニングは一般の事例とか、よその事例ですけれども、具体的に手元にある、直面する課題をみんなと考える。その時にあぁせぇ、こうせぇと教えるのではなくて、こういう考え方、切り口で考えてみたらどういうことが言えますかという、いわゆる我々はフレームワークというんですけれども、枠組みと考え方を、講座で話した上で、ワークショップ・グループになって考えて戴く。そんな場を持ちまして、みんなで、難しい言葉で言うと、いわゆる政策提言に結びつけていく。もうちょっと言うと、街づくりの予算取りに繋げていくっていうことですね。そんな取り組みの落とし込みをするための事例紹介と共に進め方、やり方の提示。それで、それを落とし込んでいくということをやりまして。我々がポッと来てパッと帰ってしまっても定着しないので、運営に金融機関、それぞれシンクタンク、この辺だと、東濃信用金庫さんが、とうしん地域活力研究所っていうのがあります。そういった方に事務運営で入って戴いて、先々のフォローアップもして戴けるように進めました。岐阜市でやる場合は、十六銀行さんの十六総合研究所、養老町の場合は西濃ですから、OKB総研、大垣共立銀行さんのシンクタンクですね。こういった方に入って戴いて地域の参加者も、広域な人と、立場が違う人。行政だけじゃなくて、民間の事業者さんもいれば、近隣の人達にも入って戴く。恵那市でやった場合は、名古屋市で円頓寺商店街の活性化をやっている人も来ました。そういうプロセスをやらずに進んできているので。みんなの合意形成をするっていうのは、そもそもないじゃないですか、場として。クレームを業者に言うとか、というのがあったりとか。政治家が来て、動員されて話を聞くっていうのはあっても、いろいろ意見を積極的に、建設的に話し合うっていうのはなかなか少ないので。そんな場を創出するっていうのが我々の役目としてね、やったんですね。」

「単純に知識を入れるだけではなく、机上のプランを立てるのではなく、もう一歩進んだところで、具体的に実現するための話し合いをするという。」

「そして、それを行政は持ち帰って、ちゃんと政策に活かすっていう所まで行くと、パーフェクトなんですね。お話したように、戦略を外に丸投げして作るんじゃなくて、民意で作るっていうんですけれど、みんなで考えて作る。そういうこと、できている人達もいます。多治見市さんは、総合戦略を自分の所で作っているし。恵那市さんも、産業振興ビジョンを自分たちで、行政だけじゃなくて民間の企業さんに入ってもらって、産業振興だから。そういったことを考えたりしている。できている行政もいれば、もう、ちゃちゃっとやってしまう所もあれば戦略を立てるのも、ちょっと大変なぐらいもう疲弊しているっていう自治体もあればいろいろ千差万別なんですけれども、それぞれに対して、進め方、あり方を実は、落とし込んでいるっていう仕事が、「地方創生カレッジ in 岐阜」の役目なんですね。」

「はい。今回は、地方創生カレッジというものについて、この地方創生というのは、一体どういうことなのか、から始まり、どういった取り組みをしているのかというのを、ご紹介戴きました。お話を伺いましたのは、東海クロスメディア株式会社 代表取締役社長 公益財団法人日本生産性本部 地方創生カレッジ総括プロデューサー 三輪知生さんでした。どうもありがとうございました。」

「ありがとうございました。」

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