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CONSOMME SOUP

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同人サークル『Survival Sickness City』発行のZINE『CONSOMME CUBE』から、試し読み部分や未発表原稿、これからまとめる予定の文章などを載せていき… もっと読む
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記事一覧

CD購入履歴 2024/01/09

V.A.(スカート、ミツメ、トリプルファイヤー)『密造盤 -Deluxe Edition-』

やっと買えた。

CD購入履歴 2024/01/08

Velvet Crush『Teenage Symphonies to God』
V.A.『O Come All Ye Faithful: Rock For Choice』
Sparta『Austere』
Jeff Buckley『Mystery White Boy』
90 Day Men『To Everybody』
V.A.『biosphere label sampler』
パッツォ・ファンファー

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ベストディスク2023

ベストディスク2023

今年もよろしくお願いします。

2022に関してはなんとなく気乗りせずやらなかったのだけれども、少しは新年気分でも出してみようかということで去年聴いて良かった新譜について少し書いてみる。ライブラリを振り返ってだいたい新→古順。

國府田マリ子『世界はまだ君を知らない』

新順とか書いといていきなり3月の作品なのだけれども、気づいたのがつい先月だったので。こう、なんていうかいきなり出た新譜はびっくり

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【ふるよに】1から始める『桜降る代に決闘を』〜または初心者がなんとなく敷居が高いと思ってしまう理由〜

【ふるよに】1から始める『桜降る代に決闘を』〜または初心者がなんとなく敷居が高いと思ってしまう理由〜

ずっと気になっていたボードゲーム『桜降る代に決闘を』(さくらふるよにけっとうを : 略称 ふるよに)というゲームを最近ようやくプレイしたので、識者から聞いた話なども参考にしながら、初心者は今から始める『ふるよに』(の、主に買い方)として、ベテランプレイヤーの方には初心者、潜在的プレイヤーがどう思いながら『ふるよに』の現環境を眺めているのかを届けられたらと思う。

ふるよにって?

『桜降る代に決闘

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南木義隆『蝶と帝国』

南木義隆『蝶と帝国』

きみはメロンブックスにいる。
きみはこの、オタクのためにある書店を気に入っている。しかし、ややその品揃えに退屈し始めていた。
とらのあなに行け? そういうことじゃない。それにとらのあなはもう殆どの店舗を閉めてしまった。

あるいは、きみは図書館にいる。公共の建物は10年新しさを失わず、また10年くらいは新しいという錯覚を来館者に与え続けることに長けている。
きみはまるで遊び慣れたレースゲームのライ

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yumboというバンドについて

yumboというバンドについて

はじめに僕が最近ハマっているyumboというバンドについて、わかる範囲で解説を試みて、少しでも興味を持ってもらうきっかけになればと思ったので、こうして記事を書いてみた。
以下、人物に関して敬称略。

yumboとは楽曲全体を手掛ける澁谷浩次を中心として仙台を中心に活動するバンド。極初期は即興演奏のスタイルを取ったものの、初代ボーカリストの加入とともに歌を活かした作曲へとシフト。即興演奏をルーツとす

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CD Review : Ado『狂言』

CD Review : Ado『狂言』

日本の歌い手による1stアルバム。22年発表。

『天才とは、1%のひらめきと99%の努力である』というのはトーマス・エジソンの有名な言葉だが、これはむしろ、『凡人がどれだけ努力をしても天才との1%だけは埋まらない』という意味で、天才というものを特別視した言葉だと言われる。

他にも例えば、ウマ娘で有名になった『天才はいる。悔しいが。』というトウカイテイオーについてのコピーなどを思い出すと、『天才

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DAISO『生物学カードゲーム CELL ジェネリック』に感動した話。

DAISO『生物学カードゲーム CELL ジェネリック』に感動した話。

この辺の続き。

ようやくDAISOの『生物学カードゲーム CELL ジェネリック』(以下『ジェネリック』)を入手することができた。箱そのものはシンプルだが、カードの加工にかなり凝っており110円x2でこのクオリティはすごい。

そして内容だが、これも本当に、感動してしまった。

上の記事にも書いたのだが、『ジェネリック』はカード20枚(とサブリーダー1枚)のデッキどうしで戦う、TCG的なゲームで

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ベストディスク2021

ベストディスク2021

うちは基本的に年が明けてからやってるベストディスク企画、2021年はわりと新譜を聴いていたので少し多めに挙げていこうと思う。

豊崎愛生『caravan!』基本的にこのセレクトは順不同なのだが、これと『ゆめをみたの』だけは別格というか、ずば抜けて感動してしまった。少し大げさな書き口になってしまうが、たとえばAmy WinehouseやTaylor Swiftといったアーティスト達による温故知新のサ

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新しいTCGの可能性がDAISOから出てきた話

新しいTCGの可能性がDAISOから出てきた話

トレーディングカードゲーム(以下TCGと略す)の話である。

まず、個人的な話をしておくと、僕は現役のTCGプレイヤーではない。子供の頃に少しやっていただけだが、それにしては随分とお金をつぎ込んだし、振り返ってみて子供の趣味としては少しばかり高く付いたなという実感がある。

どちらかというとソシャゲで使われる『人権』という、このカードが手元に無ければまともなゲームが始まらないという話に近いのだが、

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Plastic Tree『Symphonic Concert [Act II]』

Plastic Tree『Symphonic Concert [Act II]』

Plastic Tree『Symphonic Concert [Act II]』(完全生産限定盤)
(VIZL-1869)
RELEASE DATE:2021/03/10
LABEL:ビクターエンタテインメント
BD+CD:14080円

Track List
01.眠れる森
02.リプレイ
03.蒼い鳥
04.ガーベラ
05.まひるの月
06.ツメタイヒカリ
07.アンドロメタモルフォーゼ
08

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CONSOMME CUBE増刊第二号 試し読み部分

CONSOMME CUBE増刊第二号 試し読み部分

※この記事は2021/6/19に販売を開始し今も通販中の『CONSOMME CUBE増刊第二号 #オールタイムベストアルバム30x7 』の中から『オールタイムベストメタルアルバム』の前半部を抜き出したものです。

オールタイムベスト : メタルアルバム3001.Voivod『The Outer Limits』('93)
02.Katatonia『Viva Emptiness』('03)
03.Bla

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カードゲーム『OVERЯOID』を広めたい

カードゲーム『OVERЯOID』を広めたい

『OVERЯOID』とは『OVERЯOID』(読み:オーヴァーロイド)はオンライン上で遊ぶことに特化した対戦カードゲームである。

対戦カードゲーム、と言われると『遊戯王』的な、カードを集めてデッキを組んで、というタイプのものを想起する人が多いかもしれないが、今作はどちらかといえば『UNO』なんかに近い、1セット13枚(!)だけで遊べるようになっているタイプの、『ボードゲーム寄りのカードゲーム』で

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百合先案内所IIを終えて

百合先案内所IIを終えて

同人即売会イベント『百合先案内所II』、終了。ありがとうございました。

この時勢、どうしてもオンラインでのイベント参加になってしまうのだが、一方で莫大な交通費(田舎に住んでいると本当に馬鹿にならない)もかからず、オフイベントのように交流ができたり、シンプルな通販で買い物ができたりと個人的には助かる部分も多い。僕の中で、主流ではなくとも、傍流として残っていってほしい文化のひとつになった。

引き続

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